「おもしろい」とは?

「武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論 第15会 水口洋二(サントリーデザイン部部長)」 

「講義日:10月16日」


「面白い」と思うものは想像だけで楽しいしわくわくする。本当に人間本性に一番近いものではないか。今回の講義は面白いものについて深く考える講義であった。

水口洋二さんからの「おもしろい」が緊張と緩和になっている。緊張から緩和に変わるポイントで私たちは笑うことになる。緊張は暗いところで、例えば製品の企画段階などで緩和は完成したプロダクトやサービスで言える。つまり、緊張はマーケティングや戦略で緩和はクリエイティブであるとも言える。

世の中のプロダクトやサービスはデザイン、マーケティング、R&Dなどかチームを組んで作った結果である。ユーザーについで観察し、深掘りをするのがマーケティングの仕事で、これをビジュアル的なモノにしてユーザーとのコミュニケーションを作るのがデザインの仕事である。

マーケティングがないとデザインはすごく薄い状態になるはず。また、マーケティングや戦略に集中しすぎるとユーザーに自分たちの意見や思いがうまく伝わらない。それぞれの領域の人たちがチームを組んでそこから生まれる色んな非合理をうまく捉えるのが一番大事なポイントである。ヒット、感動、つまり「おもろい」が生まれる最もいい状態がこの非合理ではないかと思った。


(サーントリでの「おもしろい」プロジェクトの一部です。個人的に欲しいですねーこのサントリー 猫キャップ。)


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デザインを学んで実際に何かを作りながら一番楽しかったを思う時は自分自身が「これマジでおもしろい!」と思った瞬間だった。それで「おもしろい」が人々に何かを作りたいと思われるきっかけを作るのでないかと思った。世の中により強く影響を与えるためにはもちろんデザインも大事であるが、他の領域とのコラボもすごく重要であると思う。色んな問題やトラブルもあるはず。しかし、それが新しいものへのタネになるのではないか。まだかたい雰囲気が今の現状であるが、少しずつこのようなコラボの領域が広がるとおもしろいのジャンルが増えると思う。