構想力の方法論、デザイナーとして構想力とは?

「武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論 第10会 紺野登( 多摩大学教授)」 


「講義日:9月11日」


今回の講義は「構想力の方法論」というテーマだった。イノベーションよりソシャル。つまり、社会に向けた講義だった。Japan Innovation Network / 一般社団法人(JIN)を運営していて、大企業からはイノベーションは興らない」という定説を覆すために、大企業・中堅企業のイノベーションを支援する加速支援者として活動をしている。主にマーケッティングやビジネス、イノベーション系の人たちがアドバイザーを担当している。ここは企業でイノベーションがやりやすくする組織を研究する。イネベーションしやすくための枠を作る役割をしているとも言える。

また、今の社会に新しい創造思考をしようとしたらこれに対する対抗がある。しかし、このような状態が続いたら我々の社会にイノベーションは絶対できないと思う。今の現実を打開するため、紺野先生は団体を通して様々なチャレンジをしている。

イノベーション経営が基本になる世界になるためには、会社にデザイン思考ができる人材を調達することが必要である。それで、デザイン系の人材と会社をつなぐ役割、人材が入社した後企業のデザインプロセス的なところまで様々な問題を改善、運営することのサポートもしている。


「構想力」について

日本で最も足りないのが「構想力」ではないか。今の生活がまあまあ楽しいと答えるのが本当か?実際に聞いてみたら不満足の答えが多い。目の前の生活に満足しても誰でも自分の人生を責任を持ってない。結局自分の責任であり自分自身が主観を持ってないとこれからのビジョンはない。一人一人がこのような構想力を持ってないと、世界は大変なことになる。自分の主観を持つことが自分の構想力を持つことである。そこから新しいイノベーションが生まれる。 このような力は人間が元々持っていた本質である。

目的と現実を埋めることが構想力の実践である。知識を取得、様々な施行後作を繰り返しながら、どのように知識を最適に活用するのか判断することができる。これがアントレプレナーシップにつながる話ではないか。自分の知識を生かして社会をより良い世界にすること。


デザイナーの構想力としてのデザイン思考について


IDEOは全ての人はみんな構想力を持っているが、デザイナーはこの能力をもっと持ってる人であると言う。

<Observation, Ideation, Prototyping, Storytelling>:この流れは手法ではない。デザイナーにとってこれは普通の日常であるため、社会に様々な形で適用することができる。すごく効率的である。デザインの歴史を見ると、形の美しさから価値を与える役割、そして経験までデザインすることまで領域が広くなった。そしたら、これからのデザインはどうなるのか?

結局、倫理までその領域が持って広くなるんじゃないか思う。倫理は様々な意味を持つモラルであるとも言える。倫理は評価できない問題を抱える。つまり、人工知能みたいな様々な技術は倫理的にどうするのか。デザイン思考を持つ人々はこれをどの方法で解決するのか。これが「構想力」を持つ人たちの大きなテーマになるのではないか?

デザイナーとして社会のための問題解決が一番大事なことではないかと思った。ところが、今回の講義がこれからの社会を考えて見ると倫理に対する問題も大事なデーマだと気づくきっかけになった。時代によって発達する技術の使い方、これが社会にいいのか悪いのか。10年、20年後の社会でデザイナーは構想力をどう使ったらいいのか。