モノ・人・環境をデザインする巨星のデザイン

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論 第4回 川上元美(川上デザインルーム代表)


「講義日:6月8日」


今回は日本デザイン系の巨星である川上元美さんの講義だった。膨大な作品の中で川上さんが選んだ作品を中心にデザイナーとして活躍した彼の素敵な作品について詳しくお話し頂いた。

(講義後、色々調べて見たら本当に、色んな分野のデザインが多かったんです…家具はもちろん、空間、パブリックスペース、橋まて…!)


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FIORENZA(フィオレンツア)1968


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鶴見つばさ橋、1994


ものづくり、つまりプロダクトデザイナーとして家具を主にデザインしたが、素材や新しいものに対する彼の好奇心で幅広い領域のデザインを製作した。家具の形はもちろん、新技術の素材、ひいてはパソコンのハードウェア、パブリックスペースの家具やシステム家具や家電などをデザインした。

私がデザインの世界に入ったきっかけも世の中のモノが好きだからだ。素敵なモノによって我々の生活が豊かになるためだ。新しい技術でカッコイイデザインのスマホから何もない機能であっても部屋の雰囲気を柔らかくしてくれる雑貨まで、モノは私たちの生活に欠かせない存在である。

今回の講義ですごく印象的だったのは「様々なジャンルのデザインに挑戦すること」だった。

誰でも初めて何かをする時はなかなか勇気がない。失敗したらどうするなどの不安感で挑戦することが難しい。しかし、挑戦することで自分の成長ができ、次の作品を考える時、前回より深みを感じるデザインができる。
巨星のデザインこそ、様々な経験・試行錯誤の築きでなないかと思った。

何かをデザインする時は、色んなプレッシャーはデザイナーとしてクライアントの次として大きな課題でもある。でも、精神的な負担も、ストレスも超えて、いつも新しいモノや知識を身につける修行として受け入れて、作品の質をあげる川上さんに自分も若手デザイナーとして色んな刺激をもらう講義だった。