GiantsのJuan Soto!?Wade Jrの進化とは
はじめまして。ジャイアンツファンのげーぶです。昨年打撃成績の向上が見られ、キャリアハイの成績を残し、オラクルパークのスプラッシュヒット第100号というメモリアル弾も放ったLamonte Wade Jr。今回のnoteでは昨シーズンのWadeJrの変化を探っていきます。
年度別成績
まずはこれまでの年度別成績を振り返ります。様々なスタッツがキャリアハイとなった中で目を張るのはやはりBB%の向上でしょう。昨季のBB%14.6%という数字はMLB全体で7番目に高く、スーパースターを凌ぐ四球率の高さとなっています。ではどのような改善点から四球の増加に繋がったのでしょうか?
四球増加に繋がった選球眼
ゾーン別スイング率の推移
単純なのですが、上表のようにボールゾーンスイングの減少が直接的な要因と考えられます。ボールを見極める意識が高まるとストライクゾーンに来た球に対して見逃してしまう可能性もあり得るものの、ストライクゾーン内のスイング率には変化が見られないためボールゾーンのみを振らなくすることができたというわけで、打つべき球を見極めることができていたのです。
カウント別のボールゾーンスイング率
また初球、ストライク先行カウントと打者不利な状況でのボールゾーンスイング率に注目してみる。すると明確にスイング率の低下が見られています。打者不利カウントでボールゾーンを振らされることは投手有利に働き、またアウトにも直結する可能性が高い中、昨年のWadeはそのようなカウントで変化を見せました。本人も昨季のインタビューでは「投手が3球続けてストライクを投じることは難しい。0-2と追い込まれても3-2まで戻せる自信がある」と答えていたくらいには選球眼に自信がついたようです。
Juan Sotoと似た成績が
「GiantsのJuan Soto」とかいう釣りのような題名でしたが、昨季のWadeはアプローチ面に優れこのようなスタッツではJuan Sotoと肩を並べる成績をマークしました。ただSotoはこんなアプローチでもトップ級の打球も兼ね備えてるんで随一なプレイヤーなんですけどね。
流石にWadeにまだそこまでの実力はありませんが、アプローチ面でリーグトップレベルの成績を残したことには間違いありません。昨季のWade Jrはバレル率、ハードヒット率と過去年度と比べた際に変わらない数字をマークしているのは良い兆候だと思います。アプローチの向上で打者としての脅威を失えば元も子もないですからね。
今季はチームがMatt Chapman,Jorge Solerを獲得した関係で昨季のチーム内でwRC+トップ2のWilmer Flores、Lamonte Wade Jrの2人が1Bでプラトーン起用となる可能性が出てきています。そのためWadeJrの出場機会が確保されるかは現時点で未定です。向上したアプローチを今後も活かしたいところです。
データ:Baseball Savant,Fangraphs
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