![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55354149/rectangle_large_type_2_fc180a54d93d384e63147aa58909b29c.jpg?width=800)
町へは出れないが、書を捨てよう<8巻>
とても、ほん、きたない。
書籍管理のお粗末さが手にとるようにわかる(しかもカバー紛失)写真で恐縮です。
桜井章一『図解 人生を変えるシンプル思考 77』(宝島社)
麻雀界では知らぬモノ無し、20年間無敗の「雀鬼」というお異名を持つ勝負師。
(ごめんなさい、僕麻雀はアカギと鷲巣麻雀とドンジャラしか分かりません)
裏麻雀界という死線をくぐるなかで見出した桜井章一さんの生きるための考え方を4章・77項目に分けて紹介しています。
ちなみに現在の桜井さんは御年77歳、まさに人生と共に刻んだ思考法です。
で、どんな本?
内容を大きく分けるとおおよそ2つの大テーマについて語られていると思います。
それは「シンプル」と「自然体」。
タイトルにもある「シンプル」は、"持たない、手放す"「自然体」は、"力まない、弛まない"と言う点に思考の中心があるのではないでしょうか。
この手の話を聞くと、僕は「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」77話を思い出します。
(77が重なったのは本当に偶然!)
主人公のダイは、仲間と共にベンガーナという街で装備を整えるのですが、そこで展示されている騎士の鎧に心奪われます。
名前の通り、前線に立つ騎士が装備するため防御力はあるのですが、ダイの等身も相まって重すぎて動きづらい。
そこに敵が現れ、戦闘が始まるのですが、着慣れないダイにとっては素早さが下がるマイナス効果しかなく、出遅れます。
ダイは、悪態をつきながら鎧を脱ぎ、胸当てや関節パーツなど最小限に絞って装備し直します。
見た目のカッコ良さを優先し、自分の戦闘スタイルを考慮しなかった為大ピンチに陥るものの、すぐに取捨選択をして善後策をとった、印象的なシーンでした。(正確には77〜78話のエピソードです)
ん? 読んだのはダイの大冒険新装版6巻だっけ?
話戻しましょう。
「答え」よりも「問い」を見つける
僕が一番ググッときたのはこの項。
前回の一次情報云々の続きになりますが、
これからの優秀な人というのは、「何に答えるか」よりも「どう問いかけるか」を大切にできる人だと思っています。
これまでの常識、しきたり、マニュアル、トレンド、主義主張。世の中は何らかの答えが溢れており、いくらでもその候補がネットに漂っています。
でも、絶対的な答えで片がつくことは現実には意外と少なく、ではどうするか、という常にそもさんせっぱ状態なわけです。
桜井さんは、常に問いを求める姿勢が、先を読み、より最善の道を選ぶ確率を高めると書いています。
痺れますね、さすが勝負師。
他にも、自分の弱点を知る者が強い、など孫子の兵法に通ずる内容もちらほら見受けられます。
また。桜井さんの思考術はある種『老子』の「無為自然」にも繋がっているようにも感じます。
作為や強引に事を運ぶことを考えず、ただあるがままに、でも怠けずに流れを進む生き方は、ある種仙人めいた生き方ですが、さもありなんといったところなんでしょうか。
さーて、その境地に行き着くまで…どれほどかかるでしょうかね。。
明日は、山口亨『ガンダムに学ぶ経営学』です。
いよ! 色もん!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?