見出し画像

雑多ブログ/日々のあわ 1

 こんにちは。青木9歳です。


1/ 「電話番号090〜はおじさん」とのニュースを見て驚いた。

 私は物心ついた直後から携帯を持たせてもらい、電話番号は今も090〜のままだ。しかし同時に引きこもりだったため、高校生になるまで電話をかけたことがなかった。携帯する意味ある?

 両親ともに仕事で家を空けることが多かったため、心配して持たせてくれたのだろうが、引きこもりにガラケーを与えたところでGREEでクリノッペしかすることがないのだ。mixiに誘ってくれる友達がいなかったので生涯GREE派だった。(だからclubhouseが流行っていた時期さっさと廃れろと思っていた)

 「14歳」には絶大なパワーがあり、GREEで20代のロリコンのオタクからちやほやされていたので、家に一人でいても特に寂しくなかった。
 あの頃にTwitterやってなくてよかった。Twitterだったら顔とかパンツとか晒して裏垢女子を名乗っていたんじゃないか。
 GREEは規約的にやろうと思ってもできないし、そもそも発想すらなかった。素晴らしき2000年代インターネット。
 そのぐらい私の危機管理能力は低く、特に信頼を置いていたオタクの一人(熊本在住)と、リアル住所で年賀状を交換したりしていた。
 インターネットリテラシーがザコすぎた経験から、未だにSNSで炎上して住所を晒されているユーザーを見ると胸がヒュッとなる。バーチャルだが、周囲の人間に恵まれていてよかった。

 そんなこんなで090を使って十数年になる。当時仲良くしてくれたオタクたちも、今は090のおじさんと言われているのだろうか。
 ガラケーはスマホになったしSNSはTwitterが主流になったし引きこもりはバンドマンになった。いろいろ便利になったのに、私は外に出てなんとかやっています、と伝える手段がないことが少し寂しくもある。


2/ 最近、ワンピースが面白い。私は性格がねじ曲がったパソコン部の逆張り便所コオロギの代表格なのに、ルフィたちの冒険譚に笑ったり泣いたりしている。

 ひねくれた性格上、メジャーなコンテンツをばかにしていると思われがちなのだが、全然そんなことない。というかワンピースに関しては、もう冷笑のフェイズは過ぎている。

 父が単行本を買っていたため、小さい頃から読んでいて、シャボンティ諸島からだんだん読まなくなってしまったのだが、最近「尊厳破壊描写がすごい」「胸糞悪い」と話題になっていたことに興味が湧き、再び読み始めた。おい、動機がすでにひねくれてるじゃないか。

 ワンピースは実際、屈強な正義漢が、自分より弱くてクズな権力者に辱められるという描写が多い。やっぱり卑怯なザコが一番嫌われるわけで、ヘイトの溜まりやすい悪役キャラ作りと、爽快な戦闘シーンまでのフラストレーションを高めるのに最適な表現とは思うが、それにしても多い。
 読んでいくうちに変な性癖のトロフィーをどんどん獲得していく……かと思ったが、物語が感受性にストレートに働きかけてくるので、私も素直に「悔しい゛っ……」とワンピースの泣き顔になっただけだった。ドフラミンゴのこと、人としてどうかと思う。

 そんなふうにして毎日ワンピースのことだけ考えていたら「流行の逆張りしかしてこなかったやつらが、ここにきて逆張りの逆張りでワンピース褒めてる風潮ww」みたいなツイートが流れてきて「悔しい゛っ……」と思った。そんだごどな゛いのに゛っ……。
 一度性格が悪い認定をされると、まっすぐなものをまっすぐに良いと言う権利が剥奪される気がする。いや、誰も奪ってないし、自分の中でだけの話だが。心からチョッパーとトラファルガー・ローが好きです。(ドン!!)好きなキャラは王道なんだねェ〜〜……(女オタクに言及する黄猿)


3/ 流れで好きな漫画を紹介します。

 翔太の寿司(初手で?)
 美味しんぼ
 センコウガール
 ダンジョン飯
 死役所
 潮が舞い子が舞い
 明日、私は誰かのカノジョ
 青野くんに触りたいから死にたい

 最近、Instagramのストーリーで好きな漫画の紹介を始めた。続くといいな。
 いまセンコウガールの紹介だけ「読んで」というハイライトに入っている。私の拙い文章では作品の素晴らしさを伝えきれないが、興味を持ってもらえたら嬉しい。私は漫画の趣味が良いので。
 ジャンプだとハンターハンターとハイキュー!!と大蔵もて王サーガといぬまるだしっが好きでした。


4/ 6/3西永福JAMありがとうございました。大変な状況が続きますが、呼んでくれたライブハウスと来てくれた方に感謝ばかり。

 saidとYKCMのオオクボさんと共演させてもらった。私はsaidというバンドが世界一好きなので、一日中緊張していた。
 駄々をこねてツーショット写真を撮ってもらい、興奮したまま共通の知り合いであるMr.Seasideマツモトに「見て。かっこいい」と送ったらキモすぎたのか「そうですね」とだけ返ってきた。いつもトウカイテイオーみたいな話し方なのにどうした。


5/ 吉祥寺は人が多い。私は駅前に狂った老人しか歩いていない終わった街で育ったので、朝や夕方に吉祥寺駅前を歩くと、これから帰るひともお出かけのひとも老若男女ごちゃまぜでギョッとする。
 私は集団の学生が苦手だ。なんなら学生の頃から苦手で、笑い声なんか聞こえた日には、私のことを笑っているのではないか、という思いが脳みそを濁らせてべったりと汗をかいてしまう。
 高校生の男の子から小学生の女の子まで満遍なく怖い。私のギャルとしての戦闘力はちょっとおしゃれな女子小学生以下。集団で絡まれたら普通に泣かされると思う。
 はしゃぎまわる声が聞こえないようにイヤホンを耳の奥まで突っ込み、音楽を聴くと、周囲の風景の輪郭がぼんやりする。そうやってやりすごす。

 ちょっと前だが、石風呂というボカロPが出している『ゆるふわ樹海ガール』という曲のキャプションには「メンタルヒッキー少年少女が爆音で耳を塞ぐための歌です。」と書かれており、当時めちゃくちゃ聴いていたわけじゃないのにその文言が妙に記憶に残っている。そして大人になった今もお守りのようにしまって生きながらえている。
 (ふと思い出してネクライトーキーのゆるふわ樹海ガール聴いたらかなり解釈一致で良かった)

6/ 原宿で見るロリィタは年上に感じるのに国分寺で見るロリィタは年下に感じる


 今週はそんな感じ。好きなものの話しか思いつかなくて幸せだ。
 引きこもってても逆に激務でも友達が少なくても、芸術を楽しめる環境だけあれば生きていける。漫画でも音楽でも、手のひら一つで好きなものにアクセスできるインターネットに感謝。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?