道徳的アライメント(秩序/混沌・善/悪)

G3です。ちゃんとnote書くの久しぶりですね。
今回の執筆のお供BGMはVESPERBELLのVERSUS。好きなんですよこれー。自分にとっては聴くほどに好きになっていくタイプの曲でした。テンション振り切るような激アツって感じの曲ではないかなーと思ってるんですけど、聴いてるとふつふつと内側がアツくなっていく感覚があって好きです。


導入

さて、タイトルの件に入っていきます。
私自身、あまり性格診断とかは信じないほうなんですけど、道徳的アライメントだけはかなり信用できるなーと思っておりまして。Fateとか(最近は原作よりFGOで有名ですかね)、ウィザードリィとかで有名かなと。秩序・善、と聞くと、セイバーじゃん、ってなる方も一定以上いるのではないでしょうか。
とか言いながら、私はFateもウィザードリィも触れたことないんですけども…

で、今回の記事は以下の点について書いていこうかなと思います。
 ・道徳的アライメントの概要
 ・実際にやってみよう
 ・結果の解説
 ・結果をどのように解釈すれば良い?
あんまり章立てしてnote書くこと無いんですが、あまりに道徳的アライメントに関する記事が検索しても出ないので…一応読みやすさも少しは意識しようかなと…

道徳的アライメントの概要

道徳的アライメントとは、一言で言ってしまうと人の人間性を表す、評価軸みたいなものです。評価、と言うと良いor悪い、という捉え方をしがちですが、道徳的アライメントの結果に良し悪しはありません。「どういう傾向にあるのかをハッキリさせる」という意味で「評価」という言葉を理解いただければ良いかと。

倫理に関する評価軸と、道徳に関する評価軸の2つの軸でどういった人間なのかを判断するものとなります。縦軸と横軸で考えれば、四角形のどこかに収まる、とか数学のX軸Y軸のグラフのどこかに点が打たれる、とかイメージしやすいかなと思います。

まず、倫理に関する評価軸ですが、これが秩序・中立・混沌と呼ばれるアレです。これは「ルールに対して従順か否か」の度合いを示すものになります。
「自分の感情よりもルールに従うほうが優先」というタイプが秩序、「ルールよりも自分の感情に従うほうが優先」というタイプが混沌となります。混沌、と聞くと嫌なイメージがあるかも知れませんが、そこまで悪いものでもないかと思ってもらえるかなと思います。確かにルールを守ることは重要ですが、それにがんじがらめに囚われることが良いかと言うと必ずしも良いかととは言えない、というのは同感いただける方も多いのではないでしょうか。
ちなみに中立は、その中間の存在です。良く言えば柔軟、悪く言えばどっちつかず、といったところでしょうか。マンガやゲームのキャラクターはともかく、現実の人間だと中立が多いと言われています。
また、秩序・中立・混沌の3種に大きくは分けられますが、道徳的アライメントの診断においては度合いを示すもので、例えば秩序に分類される場合でもその傾向の強い弱いの差はあります。絶対に命令に従うロボットは限界レベルで秩序の度合いが高いですが、秩序に分類されたとしても人間はそこまでルールに厳格ではないかと思いますので、ロボットと比べると秩序の度合いは低い、といった形になります。

続いて、道徳に関する評価軸ですが、これが善・中庸・悪と呼ばれるアレです。これは「自分と他人の利益、どちらを優先するか」の度合いを示すものになります。行動の動機が、他人のためか自分のためか、と考えても良いかと思います。
「他人の利益を優先する」というタイプが善、「自分の利益を優先する」というタイプが悪になります。これも悪、と聞くと嫌なイメージがあるかも知れませんが、自分の利益を優先すること自体は人として不自然なことではないです。
中庸はその中間です。「自分を犠牲にしてまで他人を助けようとは思わないが、困っている人をあえて見捨てるほど自分のことばかり優先するわけではない」といった感覚でしょうか。辞書で「中庸」を引いた時の言葉の意味とは、道徳的アライメントにおいては違う意味合いを持つので注意です。
また、道徳に関する評価軸においても、3種類に分けられはするものの、度合いの差はあります。

と、ここまで説明してきましたが、つまりは「秩序・中立・混沌」の3属性と「善・中庸・悪」の3属性、道徳的アライメントにおいてはそれぞれ2つの軸の属性どれかに当てはまる、つまり3×3=9通りの結果が出ます。

余談ですが、上記の定義は作品によって異なります。例えばFate(FGO含む)では、善は「自分が良いと思ったことなら、裏切りでもなんでもやる」という意味ですし、悪は「自分が悪だと思ったことでもできる」という意味です。ですのでFateにおいては明らかに悪党でも、本人が「良いこと」と考えて行動を起こしているキャラクターは善となっています。

実際にやってみよう

と言っても、診断サイト、1つしか知らないんですが…以前はもう1個あったんですけど、無くなっちゃって。
https://www.idrlabs.com/jp/moral-alignment/test.php

まぁやってみましょう。

結果の解説

さて、結果はいかがだったでしょうか。9つの四角形があり、そのどこかに自分が存在するのが分かるかと思います。順に簡単に説明します。

①秩序・善
規律やルール、法律を遵守し、慈愛の心を持った人。
聖人君子にも聞こえるが、ルールに従ってさえいれば自分も他人も幸福になるとも捉えられる。

②秩序・中庸
ルールを遵守することが一番の特徴な人。
非常に従順だが、中庸ゆえに良くないルールにも従ってしまう側面がある。

③秩序・悪
ルールを遵守するが、それは自分のために守る人。
ルールの中であれば何をやっても良いと考えているところがあるが、逆に言えば限られたルールの中で最大限に自分自身のためになることをする者でもある。

④中立・善
ルールには柔軟に対応し、利他の精神を持った人。
接する人からすれば素晴らしいが、自分自身が無いとも揶揄される。

⑤中立・中庸
ルールと感情のバランスの取れた人。
良く言えば臨機応変、悪く言えば信念がない。

⑥中立・悪
ルールには柔軟で、自分のために行動する人。
当人に最も利益が出る得な性格に思える一方、自分のためであればなんでもする危険人物とされたりする。

⑦混沌・善
ルールより感情を優先し、他人のために動ける人。
味方にするとありがたい人だが、ルールを軽視してまで他人に尽くす姿勢は評価されないことも多々ある。

⑧混沌・中立
ルールより感情を優先する傾向がある人。
感情を重視する側面は分かりやすい人柄ではあるが、その感情がどのように働くのかはその時々である。

⑨混沌・悪
ルールより感情を優先し、自分のために動く人。
とにかく自分が優先なので独裁者に見られる傾向。ただし、野心家とも取れるので悪い側面ばかりではない。

結果をどのように解釈すれば良い?

上記のとおり、どの結果も良い側面もあれば悪い側面もあります。と、それだけだと性格診断と変わらない印象を受けるかも知れませんが、道徳的アライメントの一番の特徴は、人生を歩んでゆく中で何度かやってみると、結果が変わりやすいというところです。

結果が変わりやすいというのは、最新の自分の状態を把握できるということです。
性格診断はその名の通り、その人の性格を診断するものですが、道徳的アライメントか表すのは、その人の傾向です。傾向はその人の置かれている環境や抱えている目標によって変わってくるものでしょう。つまり、これは性格を示すものではなく、今どんな傾向で生きているのか、を示すものになります。
言い方を変えると、道徳的アライメントの結果はそこまでその人の深い根っこの部分を表すものではなく、比較的浅い部分をあらわにするものです。

自分の置かれている環境が変わったり、目標とするものが変わったりしたときに、改めて受けなおすことで、自分を客観視することに私は利用しています。

話が横道にそれてしまいますが、私が性格診断をあまり信じないのは、「精々数パターン程度の枠組みで人の性格を判別することなんかできやしないでしょ」という考え方に基づくものなのですが、今を生きる自分の方針は何なのか、という程度の話であれば9パターンもあれば十分かなと思っています。

具体的な道徳的アライメントの結果の参考例としては以下のような感じでしょうか。
 ・最近は夢や野心に燃えて頑張っているが、結果を見ると悪になっている。周りの人を気遣う余裕を無くしてしまっているな、と反省する。
 ・元々秩序の傾向が強い自分の置かれている組織が変わり、なんとなく違和感を感じている。それは新たな組織のルールに違和感を感じている(=混沌に近づいている)のか、あるいは他の要因なのか(=秩序の値にはあまり変化は見られない)を判断したい。

と、まぁこんな感じで。
人生を歩むうえで移り変わっていく自分の状態を都度都度振り返るってことを、人によってしたりしなかったりすると思うんですが、振り返るなら道徳的アライメントがそのための道具の1つとして役に立ちますよということをお伝えしたかった次第です。
振り返るばかりじゃ前に進めないですけど、今進んでる道が正しいのかと迷うこともあるかなと。そんな時にこれが1つの役にたつならばぜひ使っていこうじゃないか、というところで。

では今回はこのへんで。