見出し画像

※個人用まとめ【首相官邸、内閣官房の最新資料から読み解く今年の補助金と来年の政策の傾向】


※こちらの投稿はわたしのメイン事業、中小企業総合コンサルティングの一環として補助金申請事業をしている関係で知り合い用にまとめたものです。
ご興味ある方は是非ご覧ください。

さて!今回は思いのほか早く年内リリースが終わりそうな補助金に慌てふためいて今後の政策が気になり急ぎで目を通した、首相官邸で令和6年6月17日に開催された「中堅企業・中小企業・小規模事業者の活力向上のための関係省庁連絡会議」の資料「第8回 中堅企業等⽀援に関する今後の取組⽅針2024(案)」から現時点での今後の政策のキーワードとその活用方法をまとめたものとなります。

あくまで自分用のまとめなので主に補助金と海外展開について重点的にチェックしてるので情報の偏りはあしからず。

ちなみに年初にまとめた今年の政策の大枠については下記リンクの投稿に詳しくまとめてあるのでご興味のある方はぜひ。
実際、今回の政策の内容も当初とそんなに変わってないので詳しく知りたい方はこっちの投稿のほうが有益かも。

【経産省令和5年度補正予算と来年の補助金の概要について】https://www.facebook.com/share/p/SSHPToE6Wd9PtTje/

今回はざっと資料の目次から主要政策のキーワードと補助金絡めたポイントをまとめていくので、ご自身の今後の事業展開にあてはめてみてください。

ここに挙げられるものは来年度も補助金出る可能性も高いので要チェックです。

DX・GX関連

企業間取引や地域企業のDX促進、生産性の向上

→中小企業のDX化や生産性向上なら迷わず経産省の補助金!と言いたいところなんだけど今年ほとんどもうリリースされてないのよね…来年また声かけてください。

ちなみに持続化補助金は8月に最後っ屁がリリースされるかもという情報が入ってきてますので、最大250万欲しい事業者さんは設備投資考えてDMしてくださいませ。

インボイスの普及・定着

→これも引き続き導入してると補助金の額の加算になったり加点になるのでみんな積極的に導入してくださいませ。

IT導入にもインボイス枠があるので、本当はIT導入勧めたいのだけど今日突然今年度はほぼ打ち切りという情報が入ってきたのでまぁ・・これで慌てて資料読み始めたというオチ。

データセンターの設置、蓄電池施設の増設

→わたし蓄電池投資の商品も持ってるので利益消したい事業者さんぜひお声がけしてね!

siiの大型補助金(種類によって大体3億円くらい)も活用できるスキーム今構築中なので一緒にトライしてみたい事業者さん求む!

あと、わたしの尊敬するベントレーさんがデータセンター作ってるのでそれも協力してくださる方まじで求めてます。そんな方に出会えるのならわたしすぐにでも日本帰るわ。

サイバーセキュリティ対策の強化

→IT導入補助金でセキュリティ強化枠(ちょっとちっちゃい金額だけど)もあるのと、最近まじでセキュリティ気を付けないととんでもないことになるので(某KADOKAWAさんとかね)賢い事業者さんは重要性に気づいていることでしょう。

めっちゃ強固なセキュリティシステム持ってるところ繋がりあるので気になる方はこっそりお声がけください。

省エネルギー投資促進、省エネ関連設備の導入

→EV補助金は今後も拡大される予定なので乞うご期待!

法定耐用年数を超過した既存設備を更新・増強するために省エネ設備等を導入する中小企業者等に対しては、政府系金融機関からの低利融資もあります。

建設・ 物流分野のGX・DX推進

→これは来年あたり専用の補助金出るんじゃないかな?と踏んでます。

ちなみに建設・物流の業務効率化ツールとかもIT導入補助金のベンダー登録可能です。前述のとおりIT導入終わっちゃうので来年になるけど。

設備投資・生産性向上

生産性革命推進事業

→そう、これ!わたしがメインでやってる経産省の三大補助金「ものづくり補助金」「IT導入補助金」「小規模事業者持続化補助金」これは全てこの予算からリリースされています。

今回の資料では「賃上げやインボイス対応などの制度変更に対応する事業者に対して、補助率 や上限額の引上げ、加点などのインセンティブを実施。」とあるので、どうやら三大補助金は来年もリリースされそうで安心はしているところ。

ただし、補助金ってじらしとか匂わせめっちゃ多いので秋の国会の予算取り、いやリリースまでは気が抜けない。

とりあえず現時点で言えることはとにかく賃上げすれば補助金もっともらえるからみんな来年は大きい金額欲しかったら賃上げしてね!

また、令和6年6月21日に内閣官房にある「新しい資本主義実現本部/新しい資本主義実現会議」よりリリースされた資料「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024年改訂版」では、生産性革命事業については今年リリースの省力化補助金の活用と共に

「なお、中小・小規模企業向けの既存補助金についても、利便性を高める執行改善を行う。」

とあるので、内容を簡略化(或いは不正に対するハードルが上がるか)してリリースされるであろうという予想はしています。

まあ簡略化されたらわたしみたいな補助金ゴロは殲滅されますね。さてどうしますか…

ちなみに省力化補助金はこちらの2つの記事に纏めてあるのでご興味あればぜひ読んでみてくださいませ。

①【中小企業省力化補助金リリースのお知らせ】
※製品登録したいメーカー、業者さん向け記事https://www.facebook.com/share/p/EZtUtmPYXnztKjnK/

②【中小企業省力化補助金リリースのお知らせvol.2】
※製品を導入したい事業者さん向けhttps://www.facebook.com/share/p/TTjVxiBvGxpD4TdK/

地域課題の解決

地域経済循環創造事業交付金

→これ、話題になってる総務省の「ローカル 10,000 プロジェクト」です!簡単に言うと、地方自治体と組んで地方の活性化に繋がるプロジェクトを実施すると国から5000万円もらえるよ!ってやつです。

まあこれ金額も金額なので、ちゃんと

①地域資源を活用

②地域課題への対応

③新規性、モデル性

この要件をちゃんと満たさないと普通に採択されないのと、地方自治体との連携が必要なので(予算取りなどの問題もある)結構ハードル高いです。

これよくYoutubeとかで「総務省から5000万円の補助金!」とかいって拡散されて話題になってるようだけどこういうの本当やめて欲しい。

生半可なビジネスモデルでは採択されないどころか徒労に終わります。

事務局の具体例で言うと、古民家を改修し地域発祥とされる特産品に関わる人材育成から製造、販売を一貫して行える拠点を整備し、本拠点及びウェブでの販売のほか、ふるさと納税の返礼品として活用し、さらにIT、デザイン、デジタルマーケティングに関わる人材なども利用するコワーキングスペースとなる場所を作るとかなんとかもうわけわかめ共和国。

まあ一応うちでも申請は可能なので、挑戦者ぜひ求む。

企業立地環境の整備

工業用水の整備、産業用地の確保と整備の促進

成長産業の国内生産拠点に資する道路・港湾等のインフラ整備

賃上げに向けた「大規模成長投資補助金」

→これも結構でかい補助金が出てます!大規模成長補助金はなんと最大50億円!

コンセプトは「地域の雇用を支える中堅・中小企業が、足元の人手不足等の課題に対応し、成長していくことを目指して行う大規模投資を促進することで、地方における持続的な賃上げを実現する。 」という感じ。

平たくいうとターゲットは地方の従業員の多い大規模な中堅企業ってイメージかな。年商100億円くらいは欲しい。製造業関係の歴史長い企業様だとなおハマるかと思います。

我こそは!という事業者さんいらっしゃったらぜひお声がけくださいませ

研究開発・イノベーションの推進

大学等とのオープンイノベーションの推進

フードテックビジネスの創出

NEDOによる研究開発支援

→最近よく聞くのよね、NEDO。元々サポイン事業と呼ばれていたものがNEDO、JST、Go-Techなどに分割したんだっけな?

NEDOとは「エネルギー・地球環境問題の解決」及び「産業技術の強化」をミッションとする、経済産業政策を推進する公的緩急開発マネージメント機関です。

エネルギー問題を解決する公共的でかつ革新的な研究開発になんかすごい金額出るので、ご興味ある方いれば詳しくお調べしますね!とはいってもこれさすがに大学発ベンチャーみたいなところが研究機関と組んでどうの…みたいなのに出る補助金なので、ちょっと正直わたしの手に負えるかは疑問。

中小機構が運営するインキュベーション施設による支援

中堅・中小企業における知財経営の支援強化

→知財については都や労働局などから補助金が出てるのでシェアしておきますね。

「外国特許出願費用助成事業」(東京都中小企業新興公社)

「海外商標対策支援」(東京都中小企業新興公社)

「知財戦略導入助成事業」(東京都産業労働局)

「中小企業等知的財産活動支援事業費補助金」(関東経済産業局)

※起稿時点で終了しているものもあり

なので、積極的に会社の財産も守っていきましょう。

良質な雇用の実現

両立支援・働き方改革

→ 両立支援とは、女性活躍や子育て支援に取り組む企業への支援のことです。これはみんなご存知の通り助成金のジャンルになりますね!両立支援等助成金は来年も出るかと思いますので、積極的に活用していきましょう。

また、もうだいぶ浸透しましたがキャリアアップ助成金(アルバイトを正社員にしたらもらえる助成金)も継続の見込みです。賃上げするともらえるお金が増えるので補助金とうまく絡めて活用してね!

リスキリングによる能力向上支援

→さて!これ最近の目玉商品ね!社内のGPTリテラシーを底上げするのに使えます!

詳しい内容はこちらにまとめてあるので見てみてー!https://www.facebook.com/share/p/P9T87qWEmaDFoTtz/

みんな助成金使ってどんどん効率化していきましょ!これ導入したい事業者さんはいつでもお声がけしてくださいな!

外国人材の育成確保・インターンシップの促進

特別⾼度⼈材制度(J-Skip)、未来創造⼈材制度(J-Find)

→簡単に言うと、学歴または職歴が一定以上の外国人はお得なビザがもらえるよ!って感じの制度ができました。

J-skipは主に研究開発分野、J-findにおいては世界大学ランキング上位の優秀な学生を日本へ招聘する際に活用できるので、優秀な外国人を雇用したいなどのご希望があればぜひご連絡くださいませ。

また、製造業外国従業員受入事業(製造業における海外子会社等の現地従業員を国内生産拠点への転勤を認める制度)とかもあるので外国子会社持ってる事業者さんはご活用を!

あ、あまり記事にしないのであれですが一応行政書士なのでビザもかじってます。

外需獲得(グローバル展開・インバウンド取込)の支援等

海外への販路開拓支援

→NEXIが中小機構と公庫と連携して「海外ビジネス支援パッケージ」と称して色々支援してるようなので、これも活用してみるといいかも!

具体的にはビジネスマッチング支援、事業計画策定支援、金融支援、リスク対応等を実施しているそうです。

輸出物流の構築・輸出向けHACCP 等対応施設の整備

→HACCAPとは、コーデックスのHACCP7原則に基づき食品等事業者自らが使用する原材料や製造方法等に応じ、計画を作成し、管理を行うみたいなやつ。

食品製造事業者等が行う輸出先国等の規制・条件(食品衛生、ハラール・コーシャ等)に対応した施設の新設及び改修、機器の整備を支援する制度も始まるようです。

まあとにかく食品輸出などを考えていたら必須(特にイスラム圏はハラールなのでそれ相応の知識と投資が必要)なので、海外見据えていたらまずHACCAP認定は取っておきましょう!

うちではやってないけどこれも行政書士の仕事なので、取得したい場合は提携先ご紹介します。

経営力向上計画の認定における海外展開融資

→経営力向上計画の認定があると、海外展開する際の公庫の融資が活用できます。具体的な融資制度はこちら!

「スタンドバイクレジット」海外支店又は海外子会社が公庫の提携する海外金融機関から現地通貨建ての融資を受ける場合、日本公庫が信用状を発行してくれる制度

「クロスボーダーローン」経営力向上計画等の実施に必要な設備資金および運転資金について、海外子会社が直接融資を受けることができる制度

経営力向上計画と融資についてはうちでご対応できるので、ご希望の事業者さんはいつでもお声がけくださいませ。

インバウンド(観光等)

インバウンド戦略の展開と補助金

→これも補助金纏めようと思ったんだけど、正直ほぼリリースされてないものばっかなのよね…

なので現状使えそうなものをピックアップ!

「インバウンド対応力強化支援補助金」(公益財団法人東京観光財団)

「フィンテック企業に対する海外展開支援補助金」(東京都庁 スタートアップ・国際金融都市戦略室)

※これドバイで開催されるFintech Surge2024でも使えるのでぜひ!

「プロジェクションマッピング促進支援事業助成金」(公益財団法人東京観光財団)

このあたりかな!もう少しあるけどさすがに疲れてきた…これは別記事に纏めたほうがよいかも…

あ!そういえばこれもあるのでシステム開発系の事業者さんはぜひご検討を!

【バリアフリーシステム開発で補助金2000万円!(都内の事業者限定)】https://www.facebook.com/share/p/fvZWw5TAatK5A4Ax/

日本のカルチャー、エンタメの輸出

→これね、近年めっちゃ目玉な補助金が出てるのよ!

なんとエンタメ関係の海外展開に5000万~2億円の補助金!その名も「JLOX」!

海外向けのローカライゼーション、デジタルコンテンツの創作などにガッツリお金出るので伝統芸能や日本の文化、アニメなどをデジタル化して海外展開したいなどのニーズがあればぜひご相談くださいませ。

事業承継・事業再生

M&Aの円滑化に向けた環境整備

→うち、しれっとM&A登録支援機関やっててMA案件も回してます。売り買い案件なんでもござれ。

事業承継については「事業承継・引継ぎ補助金」がリリースされていて専門家費用とか譲渡にかかる費用が戻ってくるので、ぜひこれも活用してくださいませ!

MAは国がかなり力を入れているので、この補助金は来年もリリースされる予定です。

経営改善・事業再生

→債務が増大している中小企業等の経営改善・事業再生・再チャレンジの支援の強化は引き続き行われます。

具体的には経営支援を通じた資本性劣後ローンの活用等を通じた資本基盤の強化、各種支援機関の連携強化、債務減免を含めた債務整理等に力を入れてるそうなので気になる方はお近くの金融機関へ相談してみてね!

疲れた。日が暮れるまでずっとまとめてて最後のほう気合入れようとちょっとだけ飲んちゃったので見るからに雑。

というか毎回思うけどドバイにまで来てひきこもりで一人で資料読みながらカタカタしてるだけとかまじで変態すぎるな。

でも実際、資料にはもっと色々書いてあるのと読んでるとついあ、あの補助金使えるとか思いついちゃうので結局長くなっちゃうのよね。

まあ、でもこんなに政策ってたくさんあって実は補助金もたくさん出てるんですよってことが伝われば嬉しいです。

ご指摘事項などがあればコメントお願いいたします。

飲んだ勢いでドバァーと書いて推敲もせずそのまま投稿してるので誤字脱字もあればご指摘ください。

さ、みんなどんどん国の制度を活用して稼いでいきましょう。

ヒト、モノ、カネ、DXから海外展開まで中小企業の経営改善百貨店になるのがわたしの野望です。


参考:
「第8回 中堅企業等⽀援に関する今後の取組⽅針2024(案)」内閣官房https://www.kantei.go.jp/.../seichou.../dai8/siryou3.pdf

「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2024年改訂版」首相官邸

https://www.cas.go.jp/.../atarashii.../pdf/ap2024.pdf

その他は膨大すぎて割愛します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?