2024/10/12(土) 株式市況
【朝通信】11日の米株式市場は、3指数とも上昇。ダウ、S&P500は最高値を更新。JPモルガン・チェースの決算が市場予想を上回るなど、大手金融機関が主導となって相場を牽引。PPI発表は予想を下回りインフレ鈍化を示唆。米ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は低下し、消費者の不満の高まりを示した。▼9月の米PPIは前月比変わらず。前月比横ばいと上昇を見込んだ事前予想を下回り、インフレの鈍化傾向を示した。▼10月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は予想以上に低下。物価高に悩まされている消費者マインドが浮き彫りに。▼米国債は小幅な動き。国債利回りは10年債が4.09%と上昇し、2年債が3.95%と低下。11月、12月の利下げ幅は0.25%ずつを折り込み、年内利下げ幅は0.5%が市場予想。▼外国為替市場はドル指数小幅続落。ドル円相場は一時149.28円まで売られた。現在は149.15円。▼NY原油先物相場は反落。イスラエルのイラン石油施設攻撃の不安くすぶるなか、投資家は利益確定売りなどのポジション解消優勢。▼11日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸。終値は前日比224円91銭(0.57%)高の3万9605円80銭に。ファストリ好決算が相場を牽引するも中東情勢不安から上値は限定的。東証プライムの売買代金は概算で3兆7755億円と4営業日連続で4兆円を下回る。売買高は15億7950万株。東証プライムの値上がり銘柄数は503と全体の約3割に。値下がりは1086、横ばいは56。
米PPIは鈍化でインフレ鈍化が示唆されました。その一方で消費者マインドは低下。インフレ指数の鈍化以上に消費者の生活が逼迫している状況が示された格好です。先日の政策金利引き下げがどこまで改善に貢献するでしょうか。米大手金融機関は、利下げによる金利収入低下のアナリスト予想を跳ね返した好決算でした。日本株は上昇でしたが、薄商い。値上がり銘柄も少ない状況でした。寄り天から始まり、後場開始も下げて始まる毎度のやきもきする状況にはもう疲れましたね。スカッと4万円を超えていってほしいものです。米国3指数とも上昇し、SOX指数も小幅に上昇。日経平均先物は150円高で終えています。日本は月曜日は休場なので、週明けの米国市場で相場は揺れそうです。先週10/4の週は、久しぶりに海外投資家が買い越しました。円安は海外投資家の資金流入を加速されます。この流れが来週も続くといいですね。良い週末を!
【PPI】
・前月比:0.0%、予想値0.1%⤵、前回0.2%⤵
・前年比:1.8%、予想値1.6%を⤴、前回1.9%⤵
【コアPPI】
・前月比:0.2%、予想0.2%変わらず、前回0.3⤵
・前年比:2.8%、予想2.6%⤴、前回2.6%⤴
【ミシガン大学消費者マインド指数】
68.9、予想71⤵、前回70.1⤵
【インフレ期待】
・1年先:2.9%、予想2.7%⤴、前回2.7%⤴
・5-10年先:3.0%、予想3.0%変わらず、前回3.1⤵
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?