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きまぐれさんをのこす。|撮影日誌

2歳の女の子の
バースデーフォト裏話。
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晴れた日の外、
緑が綺麗な公園で撮影をしました。


この日、雰囲気に合わせれたらいいなと
白いラグをお母さんが用意してくれてましたが
女の子はこのシートがいいと、
青と緑のチェックのシートを希望。


少し経ってもう一度聞いてみるも、
希望は変わることなく
お母さんの根負けでそのまま撮影することに。

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また、
女の子とのお揃いのサンダルを履いて
この日一緒に写したかったと話すお母さん。

そんなお母さんの気持ちもつゆ知らず
シートから降りて芝生を歩く時にサンダルを勧められるも
嫌だと履いてくれない女の子。


2歳の自由な行動と気まぐれさんで
お母さんの思い通りにはいきませんでしたが
最後まで泣いたり、嫌がったりすることなく
時間いっぱい撮影をさせてくれた女の子。


「思い通りにはいかないけど
それもそれでいっか。」


そう最後にお母さんは笑いました。


・・・


少し経ってアルバムを作ったあと
お渡しのために、女の子とお母さんとランチに。


渡したアルバムをその場で
何度もめくってくれる女の子。


『ケーキ食べてるねー。美味しかったねー』
『パパとママ、これは◯◯ちゃん(自分の名前)!』

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小さくても記憶もきちんとあって
そのときにしたことを楽しそうに話してくれました。


・・・


いつか女の子が大人になって
またアルバムをめくったとき、


『なんでこのシート敷いたの?』


「あなたがそのシートじゃないとって聞かなかったのよ」


『そんなこと言わないよー』


そんな風に母と子がやりとりする姿があるかもしれない。


それを考えただけで、笑みがこぼれそうになる。


そのとき思い通りにいかなかった分、
きっと思い出にはしっかりのこる。


我慢なんてしたくない、
思うように動きたい、遊びたい


しがらみなく欲望のまま動ける
小さい小さい今だからこそ。


そのわがままいっぱいの記録を
そのまま残してあげたい。


絶対こんな写真が撮りたい!
もいいけど


かっちり決めないで、
その時、その子が楽しそうに動くその姿を
仕方ないか、そう笑って。


それはそれできっとずっと
楽しい記憶として残り続けるんだろうな。

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2019年に発覚した潰瘍性大腸炎とゆるく付き合っている、見た目はちきん・メンタルありんこHSP気質の元看護師です☺︎今は元より好きだった【言葉と写真】で活動してます。私の発信が誰かの励みになれば嬉しいです。みなさまのサポートは、今後の発信や活動に使わせていただきます。