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若夫婦のリノベスタイルを伝統的な木造家屋の安心感で

この建物を手がけたのは、野呂工務店の野呂貴弘さん。

「30代半ばの若いご夫婦ですが、おふたりとも細部まで拘りをお持ちでした。もっとも、ご夫婦の間には設計前から明確なイメージがおありで、こちらはそのリクエストにお応えすれば良く、気持ちよくお仕事させていただきました」

まずは外観。玄関からなだらかなRを描き、客船のような柔らかいイメージ。壁付けのランプは、ホンモノの船舶照明です!

壁は外の玄関周りにはじまり、室内もウェスタンレッドシダー(米杉)を基調としています。

広い土間に足を踏み入れLDKを望むと、ダイニングの壁面から天井、そしてリビングや玄関壁まで、外壁と区別なくウェスタンレッドシダーを贅沢に使用。船室に囲まれているかのように、あたかもひとつのテープをぐるりと巻いたように揃えて張られています。

リビングの吹き抜けがこれほどの開放感をもっているのは、実は縦長の窓がかなり低い位置にとられているが効いています。本来桟があるべき壁を、分からないように別のところで補強しているのです。

LDK以外の各部屋には、各々テーマカラーが。家具が入る前から住みこなそうというウキウキ感で溢れています。壁はマット調で塗り壁テイストですが、すべて壁紙で張り分けています。


ほかにも建材、部材のひとつひとつに吟味が施されており、見所満載。列挙すると、、、

・玄関の床は個性的な縞のブビンガをさらにヘリンボーンにし、ゲストを迎える洗練された雰囲気に。

・LDKの床も無垢材。肌触りのいいパイン材です。

・金属製のスイッチ。輸入品かと思いきや、実はPanasonic製。探せば在るものです!

・ドアもマットブラック塗装にあえて昭和をイメージさせるデザインガラスが組み合わされています。

・キッチン水回りには、それぞれ名古屋モザイクのデザイン性豊かなタイルが彩りを添えています。

・キッチンの建具はオリジナルで、東京R不動産のtoolboxなど吟味されたブラックの金具が組み合わされました。

ご夫婦は、「建て売りだと自分たちの好きなことが言えない。また他では予算の話をするとあれもこれも諦めてくださいと言われるのが寂しかった」とのこと。

若い方々に人気のリノベスタイルで仕立てられていますが、構造としては従来工法による新築住宅です。

「私どもとしては、あたりまえのことを当たり前に造るだけ。神社仏閣をお考えいただければ分かるように、木造のよさとは、きちんと造ればハコ自体は100年以上もつのです」

とは野呂さん。

本格的な和風建築を得意とする野呂工務店ですが、若い方々に人気のこのようなスタイルにも対応します。ぜひ相談してみては。

野呂工務店 〒512-8048 三重県四日市市山城町1235
電話: 059-337-0163

いい音&大画面があることで日々の暮らしが豊かに。住宅というハコ、インテリアという見た目だけでない、ちょっとコダワリ派の肌が合う人たち同士が集まる暮らし方を考えていきたいと思っています。