ちいかわ世界における労働のあり方
どこにも需要のない文章を作成しようと思う。ネタバレの要素が含まれるため、未読の方は注意していただきたい。しかも無駄に長い。にわかファンなので、間違いなどもあるかと思うが、どうかご理解を。
ちいかわの魅力は、キャラクターの可憐さとその世界観の過酷さにあると私は考えている。信じがたいことに、飢餓まで描写されている。
労働と格差が存在し、労働の対価を決定する要因として「資格」が存在している。しかも、資格を得るためには学科試験に合格しなければならない。教育機関の存在は現段階では確認できないが、古本屋でテキストを購入して自習するのが一般的のようだ。古本屋は新品の本を買って読んだ後にそれを売っているらしい。
可愛いふわふわしたキャラクターの造形とは裏腹に、その労働は厳しい描写が含まれている。そもそも労働の機会を得るためにはハローワークのような場所にわざわざ行き、専属スタッフが並べる各種の札をゲットしなければいけない。混雑した中で目当ての仕事の札をゲットするのは大変なことである。
労働の機会を得るのは「おしごと」でよさそうな物なのに漢字で「労働」という二文字を掲げている。
労働には何種類かあるようだが、大きく分けて3種類あるようだ。
1. 討伐
知らない人にとっては信じられないかもしれないが、ちいかわたちはモンスターを狩ることで報酬を得るのである。討伐対象はギチギチとなく虫から自分よりはるかに大きなモンスターまで幅広い。
私の好きなストーリーに以下のようなものがある。ハチワレが討伐している最中、深い穴に落ちてしまう。助けを呼んで叫んでも、まったく誰も来ない。壁を登ろうにもなかなかうまくいかず、激しい雨まで降ってきてしまう。ゆるふわ世界にもかかわらず厳しい状況である。「喜びがないー・・・」と涙ぐむハチワレ。それでも、「雨が止んだらもっかい登るぞ!!」と希望は捨てない。結果的に友達のちいかわが登るための蔦を持ってきてくれて救助される。涙なしには読めないストーリーである。
このように討伐にはしばしば危険が伴う。さらに、討伐対象が強い場合は命を落とす場面すらある。また主要キャラは死んでいないが、これからどうなるかはわからない。
2. 採集
草むしりや夜どうしで光るキノコを採取する。採取した物の質や量で報酬が決まる。また草むしりには「草むしり検定」という資格が存在し、ちいかわが一生懸命勉強に励んでいる。
3.工場勤務
レモンにシールを張る労働が描写されている。安全な労働に思えるが、それなりにストレスがたまるようだ。
主要キャラは従事していないが、もう一種類労働が存在している。
4.店舗勤務
喫茶店やラーメン屋で働く。シーサーがラーメン屋で働く過程が描写されている。その際、スーパーアルバイターという難関資格を取得した者しか雇用されないということがわかる。喫茶店での雇用も同じ条件と推測される。喫茶店で働いていたものがモンスター化する描写がある。一説によればモンスター化(キメラ化)の条件は強いストレスなのだが、そうでなくとも職場でモンスターになって元の姿に戻れないとしたら、恐ろしい職場である。
店舗勤務と言えば古本屋の存在も忘れてはならない。個人事業主として働いているということはスーパーアルバイターよりも上位の資格を持っているというこのなのだろうか。この辺りは次回以降で考えてみたい。
それぞれ特徴はあるものの、ちいかわたちが貨幣(紙幣は確認できていない)を得るために一生懸命働いている。日々の労働に追われている我々にとって、決して他人ごとではない。
食べ物は自然発生している時もあるので、一応のベーシックインカムは保障されているような気もする。ただし、この食物は突然消えることがあり、ちいかわ達が飢えることがある。この時、ラーメン屋に長い行列ができている。万が一食料が採取できない時のためにちいかわ達は労働しているのかもしれない。
以上、労働についてつらつらと書いてみた。なぜ労働が供給されているのかについてはまた後日書いてみたい。
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