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心理パターン

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FXや投資に役立つ心理パターンの厳選50
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2022年7月の記事一覧

心理的リアクタンス

他人の説得は 決して不自由じゃない選択の自由が脅かされると、自由を回復したいと考え反発する事です。 誰でも自由に選びたいので、人の説得で自由が無くなると考えてしまうのは勿体無いですよね。 客観性も重要心理的リアクタンスを投資に取り組むことは、相場を読み解くことが必要になります。 例えば、根拠もなくエントリーを繰り返すことは、客観性の乏しい自分本位の売り買いとなってしまうケースがあります。 ですからFXなどの投資において心理リアクタンスを活用するためには、売る買うの意思

返報性

善意で返したい受けた好意に報いたい 他人から受けた好意は、お返ししたくなる傾向が強いという事です。 受けた好意は返したくなりますが、本当の好意に対してだけでなく、詐欺に使われるような悪意にも返したいという気持ちが働くため、善意の気持ちに善意で報える関係で人に喜ばれたいですね。 倫理的な問題返報性は過剰な場合、倫理的に問題が生じることがあります。「あの時、あれだけしてあげたんだから、見返りをよこせ」などの要求は完全に脅迫であり、犯罪です。 また、何かしらの体験利用などで

損失回避

成功より損失の方を 大きく捉えてしまう利益と損失が同額の場合、利益で受ける嬉しさより、損失から受ける苦しみのほうが大きく感じる事があります。 失敗のまま終わらさないで、原因を改善してある程度の結果を残すと、トラウマを回避できるようですね。 損失回避のパターン損失回避のパターンは大変わかりやすいのでぜひ覚えておきましょう。 利益を逃すこと=損失と考える 確実に利益が得られる場合に、利益を逃すことを損失と考えてしまいます。 たとえば、下記のように2つの選択肢があったとし

保有効果

公平な価値って 客観性が大切所有者のエゴ? 自分の所有するものには、とりわけ高い価値を感じる事です。 客観的に価値を評価し、手放すかを判断するようにしましょう。 人は、自分が所有する物は、思い出などが生まれてお金に代え難いと思う傾向があります。 他者にとっては価値がないものでも、自分が所有している物に対しては高い価値があるとする現象を「保有効果」、または「授かり効果」といいます。 なぜ起こるの?手放したくなくなる理由の一つとして、その物が最初から交換目的ではなく、使用

バーナム効果

リスクを考慮 当てはまるなら自分も?自分=みんな? 誰にでもあてはまることを、自分にだけあてはまると錯覚する事です。 リスクを考慮せず希望的観測で判断した場合、大きな損失を被ることになりがちです。 アメリカ合衆国のポール・ミール(心理学者)が、興行師 P・T・バーナムの "we've got something for everyone"(誰にでも当てはまる要点というものがある)という言葉に因んで1956年に名付けました。 アメリカのバートラム・フォア(心理学者)の名

単純接触効果

愛着の元? 繰り返すと好きになる積み重ねが影響 何度も見たり聞いたりを繰り返すとその人物や物への好感度や印象が高まる事です。 身近な人を好きになるのは自然の成り行きで素敵な事ですよね。 アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが論文『Zajonc』 (1968) を発表し、知られるようになりました。 ザイアンスの法則、ザイアンス効果とも呼ばれ、対人関係については熟知性の原則と呼ばれます。 なぜ起こるのか?見たり聞いたりすることで生まれる潜在記憶が、印象評価に誤って帰属

後知恵バイアス

後出し的? 後でなら何とでも。。。分かってた気に 物事の結果を知ってから、予測が可能であったと考える傾向がある事です。 終わってからなら、何とでも言えるので結果までの過程(思考や判断基準)を評価するようにしたいですね 後知恵バイアスは、政治、スポーツ、事件など様々な状況で散見されます。 心理学の実験では、事象の予測が当たった場合に被験者は発生前よりも予測が強かったと記憶する傾向があることが分かっています。 なぜ起こるのか?大きな原因の1つに記憶の問題があります。人の

フレーミング効果

表現の違いで 結果が変わる?説明で変わる 意思決定時に説明などによって印象が変わり、選択の結果が変わってしまう事です。 意味が同じ場合でも、説明の表現の違いによって解釈が異なるので惑わされずに最終的な結果で評価するようにしましょう。 フレーミング効果は、ダニエル・カーネマン(心理学者)とエイモス・トベルスキー(行動経済学者)によって1981年に「サイエンス」誌で発表されました。 アメリカのミネソタ大学においてアレクサンダーロスマン博士が2つのデータを患者に見せて手術の