中高教育のあり方

先日の記事で大学教育の是正について書いた。
では、中高教育はどうあるべきだろうか。
まず、数学的に強い者を養成したい。
ただ…。
ご存じのように中高の教育を担う者はあまり数学が強いとは言えない。
悲しい性質だが。
もう少し強い人が教育を担ってほしい気もするが、現状ではなかなか難しいだろう。
とりあえず、数学オリンピックの奨励なども良いかと思う。
脱線するが、米国で数学者が数学オリンピックを廃止してほしいと言った流れは少し気になるところだ。
私はもっと奨励してもいいのではないか思う。
数学的思考力は、応用性や汎用性が高い。
数学で計算することですべての事象を定量的に議論できる。
数学をもっと磨くべきだ。
次は各論にいこう。
学校から宿題を押し付けたり子どもにやらせるのははっきり言うと無意味ではないかという議論がある。
確かに。
自主性に任せた方がいい。
そもそもレベルの高い生徒ならば鉄緑会の宿題で実力を養成するはずだ。
そうでなくても自発的な問の発見が不可欠と言える。
個人的な体験だが、私は中高の年齢の時は数学の問題集を自発的に解いていた。
そうやって解法を記憶して模試で役立てていた。
だから、教師の自作プリントより教材会社さんの本を優先して配列通りやらせた方が間違いがないのではないかという意見にも賛同だ。
売れている参考書には、理由があるから売れている。
役立つから、みんな使っているから、学力が伸びると評判だから、といった理由がある。
だから、中途半端に教師オリジナル教材を使うよりも市販のよく使われる本を使うのは一理あるのだ。
授業で余した時間は、塾の本や教科に関する私物の参考書をさせても誰も傷つかないし困らないのではないかという意見もあった。
これにも賛同する。
 当然ながら力のある生徒ならば自分で自主的にどんどん問題集をこなして力をさらに高めていくものだ。
それを妨害する必要はない。
その生徒の自主に任せてどんどん伸びてもらった方が結局は全体のためでもある。
最後に、数学を伸ばすためにはどうするのか、私の個人の方法論を再度確認しよう。
他の記事にも書いているが、私が中高の年齢の時には自分で参考書を解いていた。
例えば、大学への数学の月刊。
毎月、日々の演習を解いて、記事も読んでいた。
あとは、中3で新数学演習を、書き写し勉強で覚えた。
いまだに数学力の根源だ。
そのあと、高1の年齢の時にZ会の東大コースで添削を受けた。
時間をかけてしっかりした答案を作った。
それを半年ほど続けてから東大実戦を受けて数学でハイアベレージをマークした。
そういう流れだった。
中高教育についてはよく考えていくべきだろう。
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