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【雇用統計振り返り/CPI・FOMCシナリオ】6月3日週相場振り返り 6月10日週シナリオ

今週は材料も多く、久しぶりに相場も動きました。加えて中銀weekでもあり、カナダ中銀やECBは利下げがスタート。週末には雇用統計がありサプライズでした。米金利も大きく上下し、ドル円も2週間振りに約3円の上下となりました。これらを振り返ると同時に翌週は米消費者物価指数CPIやFOMCドットチャート、日銀金融政策決定会合がございますのでシナリオ戦略に繋げていきたいと思います。



6月3日週相場振り返り


Ⅰ.米指標

ISM製造業景気指数 6/3(月)

最近はインフレはもちろんですが、景気観も意識されています。前回の製造業・サービス業の全体の景況感では、節目の50を下回る結果となりました。その中でもサービス業の落ち込みがやや目立ち、今回製造業が落ち込むと米国経済の減速や景気後退懸念が意識される状況でした。

<ISM製造業購買担当者景気指数>
結果48.7 予測49.8 前回49.2
<雇用>
結果51.1 予測48.5 前回48.6
<受注>
結果45.4 予測49.4 前回49.1
<支払価格>
結果57.0 予測60.0 前回60.9

ISM製造業

全体の景況感としては3ヶ月振りの低水準であり、予測値前回値よりも下回ったことから米国経済の減速や景気後退懸念などの不安感が漂りました。その懸念から国債買い⇒金利低下・株安へと繋がりました。

指数の内訳をみると生産がほぼ停滞し、受注が約2年振りの落ち込みだったことが大きく響いています。今後45を下回ってくると経済全般の需要はかなり弱くなると思われます。

受注

次に支払価格ですが、前月の60.9から低下したことは市場のインフレ懸念に対してやや安心感を与えました。とはいえまだ高水準ではありますので安堵は出来ない状況です。

支払価格

今回のISM製造業は全体的に落ち込み、受注の大幅な下振れによって需要の弱さが着目されたのでしょう。サービス業が微妙のなかでこの結果だったので、市場はネガティブに反応しました。節目である50を長らく下回っていますし、前月よりも低下しているので足元では製造業に対して好調とは言い難い状況です。

しかしそこまで悲観的に捉える必要もないかなと個人的には思っています。ここ1年間の平均値が47.6であり、それより上回る数値で推移しています。最近はインフレはもちろんですが景気観も意識され市場も敏感に反応しやすかったのだろうと思いますが、これまでの推移を見ても多少の前後はありますので、そこまで過剰に反応しなくても良いのかなと思います。ただし45を下回るようなことがあれば、相応のショックが起きていると考えれますので景気後退が本格的に意識されるでしょう。



ISMサービス業景気指数 6/5(水)

製造業がややこけたことによってサービス業はどうなのか?と市場の注目が集まりました。結果的には製造業の下振れをカバーするような良好な数値であり、前回値よりも上振れしたことによってサービス業に対しては堅調という見方が多かったです。


<ISMサービス業購買担当者景気指数>
結果53.8 予測51.0 前回49.4
<雇用>
結果47.1 予測47.2 前回45.9
<受注>
結果54.1 予測53.2 前回52.2
<支払価格>
結果58.1 予測59.0 前回59.2

ISMサービス業

市場は金利高ドル高で反応しましたが、同日に発表されたADP非農業部門雇用者数が下振れしたことによって相殺されました。




雇用統計 6/7(金)

今週のメイン材料は雇用統計でした。市場の年内利下げ期待が1回⇒2回に回復しつつある状況下で、雇用統計を経て2回への兆しが保たれるのかどうかに注目が集まりました。

そのために、インフレ低下の根本的な解決となる賃金の鈍化が必要材料となります。よって金利安が加速するには雇用の下振れだけでは材料不足であると考えていました。

今週はISM製造業・JOLT求職・ADP雇用者・失業保険など経済動向や雇用に対してすでに弱い材料が出ていたので、市場としては金利安方向に動きやすいタイミングでしたが、蓋を開けてみれば、市場予測を見事に裏切るサプライズとなり金利高ドル高へとなりました。

<失業率>
結果4.0% 予測3.9% 前回3.9%
<非農業部門雇用者数>
結果27.2万人 予測18.5万人 前回17.5万人(改定値16.5万人)
<平均時給>
結果4.1% 予測3.9% 前回3.9%(改定値4.0%)

失業率
非農業部門雇用者数
賃金

雇用の伸びと賃金の上振れがサプライズとなりましたね。

雇用者数が市場予測の18.5万人増を大幅に上回る27.2万人増となり、最近の雇用の弱さを払しょくする数値でした。それに加えて、右肩下がりだった賃金の鈍化が後退し、前月と比べて伸びが加速したことが大きかったといえます。この結果を受けて市場の年内利下げ見通しも2回⇒1回へと後退しました。

しかし、失業率が2022年2月以来の4%に上昇したことは懸念材料ではあります。市場はあまり反応しませんでしたが、4%以下であれば完全雇用という認識なのでこれ以上上昇すると警戒はしておくべきかと思われます。

一つ気掛かりなことでいうと、フルタイム労働者とパートタイムの労働者の差です。今に始まったことではないのですが、今回の家計調査では、フルタイム労働者が62.5万人減に対して、パートタイム労働者が28.6万人増でした。つまり正規雇用者が減少し、パートが増加しているのです。これで雇用が堅調といえるのか?と巷では言われております。この辺りについて次回FOMCでパウエル議長から何かしらの発言があると良いなと個人的には思っています。

米労働統計局




Ⅱ.その他指標


JOLT求職 6/4(火)
結果80.5万人 予測83.7万人 前回83.5万人

PMI 6/5(水)
結果53.0 予測52.8 前回54.1

ADP非農業部門雇用者数 6/5(水)
結果15.2万人 予測17.3万人 前回18.8万人

失業保険申請件数 6/6(木)
結果179.2万人 予測179.0万人 前回179.0万人 


JOLT求職は3年振りの低水準であり、右肩下がりに求人数が減少してきていますが、パンデミック前の通常時が700万件程度であることから、比較的雇用は安定しているのかなと思います。

求人件数

ADPは雇用統計の先行指標であり、下振れしたものの重要度レベルでいうと低いです。そのため市場の変動はあまりありませんでした。




Ⅲ.米金利

今週の米金利は、ISM製造業の下振れがきっかけで米国経済の減速が意識され、国債買い⇒金利低下の流れとなり、その後のJOLT求人やADP雇用者などの影響によってじりじり金利安へと動きました。しかし、雇用統計のサプライズによって上昇に転じ、今週下落分をほぼ全戻しで引けています。

10年債金利

先週シナリオでもお伝えしていた通り、今週10年債の下限目安が大体4.3%付近とお伝えしていました。ISM製造業の落ち込みによって米国経済の減速が意識され、その後JOLTの影響によって市場の年内利下げ見通しも1回⇒2回となり、雇用統計前の時点で週足値幅0.23%の下落でした(高値4.50、安値4.27)。

しかし、年内の利下げ見通し(この段階では2回)とそれに伴う10年債の利回り、雇用統計前の材料で考えると、これ以上は下げ渋るだろうと思っていました。個人的には雇用統計で下振れであっても金利安は反発すると思っていたので、それに合わせてドル円買いを狙うシナリオを描いていました。(乖離なしの場合)

結果的には、雇用統計でサプライズとなり10年債で終値4.43%2年債で終値4.88%まで戻しています。2年債は利下げ1.5回程度の戻し、10年債は今週下落分戻しただけとなっております。

Fed Watch Tool


現在は市場の利下げ織り込みが2回⇒1回にシフト
している状況ですが、翌週FOMCドットチャートで年内の利下げ見通しが公表されるので、大方市場の予測としては「1回は出来そうだが、2回は不透明」という見方が多いです。あとは消費者物価指数CPIも控えていますので、この辺りのシナリオについては後記載します。




Ⅳ.米国株

現在の米国株は、利下げ期待による株高を織り込み利下げ期待が2回⇒1回減少の株安も織り込んでいるため、大きく上下することはなくレンジ気味の推移となっています。

雇用統計では強い指標結果から金利高株安となりましたが、持ち堪えています。来週のCPIが上振れになれば株は一旦叩かれるでしょう。しかしその時は良い押し目となると思います。

ダウ
NASDAQ



6月10日週シナリオ


先週はECBの中銀発表を終え、今週はFOMCと日銀金融政策決定会合が控えております。それに加えて米消費者物価指数CPIもあるため6月3日週同様にボラが出ることが想定されます。

まず、各イベントの日時を確認しましょう。
※月曜日は中国が祝日のため休場

6月10日(月)8:50 日本GDP
6月11日(火)26:00 米10年物国債の利回り入札
6月12日(水)21:30 米消費者物価指数CPI
        27:00 FOMC・ドットチャート
6月13日(木)21:30 米生産者物価指数PPI
        26:00 米30年物国債の利回り入札
6月14日(金)11:30 日銀金融政策決定会合BOJ
        23:00 ミシガン




Ⅰ.FOMCドットチャート


FOMCで注目はドットチャートやパウエル発言になります。

ドットチャート

ドットチャートでは、年内の金利見通しが現在の3回(0.75%)から2回(0.5%)にシフトされることが大方の予測です。市場予測通りであればほぼ織り込み済みなので金利や株に大きな動きはないと想定しています。

もし仮に、年内利下げ見通しが1回(0.25%)だけになるならFRBは利下げに対してとても慎重的であると捉えれることができます。そうなれば市場はややタカ的に反応し、米長期金利も上昇すると考えています。しかし、上限は10年債金利で4.75%-4.80%、2年債金利で5.0%付近までで、ここを突破するのは容易ではなく、年内の利下げが危ぶまれるような状況になったときでしょう。

最近の市場の見通しも、指標の発表毎に利下げ見通し1.2回を行ったり来たりしているので、1回になるのはある程度想定内で金利高織り込みも早いと思います。ただこれに関しては今後のデータ次第になります。

10年債金利
2年債金利

ところで各国の金融政策では、スイス中銀やスウェーデン中銀に続き、先週はカナダ中銀、そしてECBも利下げをスタートしました。これらの国々はインフレ率が目標の数値まで完全に低下したわけではありません。「インフレはピークアウトし緩やかに低下していく見通し」が立った段階です。そして、政策金利の水準が非常に高かったため「正常化の利下げ」を行ったといえます。

米国はどうでしょうか?インフレはたしかにピークアウトし緩やかに低下してきています。今年のテーマは「利下げ」であり、年内に利下げを行いたいけど何回出来るかの判断が非常に難しく、最初の利下げタイミングも難しい状況。直近の雇用統計では、賃金インフレの上振れなどなかなか一朝一夕ではいかない状況ですね。しかし政策金利の水準は非常に高いため「正常化の利下げ」を行う必要はあります。FRBのモットーでもある「雇用の最大化」も重要視しているため、高金利の環境下でいつ労働市場が落ち込み景気が悪化するかもわかりません。つまり、インフレ率低下に向けて利下げができる確信を得るのが先か、労働市場の悪化による利下げか。表現を変えるなら、「良い利下げか悪い利下げ」かです。

これは今のところ誰にも分かりません。FED自身も舵取りが難しいのだと思います。なのでこの辺りをパウエル自身がどう考えいるのかヒントを伺えればいいなと個人的には思っています。

確実にいえることは、年内の利下げ3回は難しいので2回に見通しを変えるのがメインシナリオであり、今年中にインフレ率2%達成するつもりはないので長期戦になると考えている。よって利下げは急いでいないし、今後のデータを見ながら検討していきたい。バランスシートの縮小は始めるが、金融引き締め的なスタンスは変わらない。というスタンスが無難な気がします。



Ⅱ.米消費者物価指数CPI


上記でFOMCのシナリオをご覧いただければ、今回のCPIはかなり重要になってくるのが分かるかと思います。

CPIはFOMCの直前ですので、この指標結果でドットチャートの変更がなされることはないと思いますが、今後の政策方針に対しては重要となります。

今回総合値はあまり意識されないと思います。よってコア値が注目となりますが、過去の推移や前回値からどれだけ鈍化しているかが重要です。過去の推移をみると、下落スピードは緩やかながらも右肩下がりで鈍化していることが分かるかと思います。

コア消費者物価指数

市場予測が3.5%に対して3.4%であれば順調に鈍化しているとみなし「まずまずの結果だな」って感じだと思います。ただしインフレ率2%にはまだ遠いため、確信を得るには時間とデータの積み重ねが必要となります。よって3.4%では先週付けた安値付近4.25%を下回ることはないと想定しています。

市場予測通りであれば鈍化は鈍いかと思います。初動は金利安に触れるもそれからは上下するイメージを持っています。やりづらいかと思いますので触らないのが吉でしょう。逆に、3.3%であれば10年債金利4.25%は割ってくる可能性あります。ただし4.20%は割れず反発してリバウンドすると思っています。

10年債金利

総じて4.25-4.30%は意識されるラインであり、あまりのサプライズがなければ金利安の反発ラインの目安となります。




そのほかPPIやミシガンがございますが、大きな材料ではないため米金利の動きは限定的かと思います。今週の大きな材料がCPI・FOMCですのでボラが出るならそこでしょう。


Ⅲ.日銀金融政策決定会合BOJ

前回会合では国債の買い入れ減額は見送られ、ドル円の価格帯も155円程度だったことから為替介入が意識されていました。ただ「現在の円安水準は基調的な物価上昇率に影響していない」との発言から円安が加速し、その数日後160円到達と同時に実介入が実施されました。

そのことから今回の会合での注目は、長期国債の買い入れ減額追加利上げの目途でしょう。

まず、長期国債の買い入れ減額ですがこちらに関してはリーク記事が出ております。まだ確定になったわけではございませんが、議論はされており、今のところ国債の買い入れ減額の方向で考えている模様です。

現在は月6兆円規模の長期国債を買っているため、これが減額となると日本の10年債利回りは1%超えをキープしてくると思います。どれくらいの規模間の減額かにも寄りますが。為替は円高に触れるのでは?という声が挙がっていますが、材料としては弱いでしょう。植田総裁の発言内容や追加利上げ示唆などあれば一時的に円高には触れる可能性ありますが、円安トレンドが変わることはないと考えます。


次に、日銀の追加利上げに関してです。年内あと1回の追加利上げの可能性はあると思いますが、まだ先の話であり、直近は難しいと考えています。下記はインフレ率と実質賃金です。

総務省統計局

インフレ率は食品・エネルギーを除くコアコア指数が重要ですが、現在2.4%と日銀が目指す2%は達成している状況です。しかし、基調的な物価上昇率つまり賃金もしっかり付いてきてのインフレ率を重要視しています。


厚生労働省

実質賃金は25カ月連続のマイナスが続いています。つまり賃金が物価に追い付いていないということです。ただマイナス幅は縮小しており、引き続き賃金が上昇し、日銀が物価をコントロールするとプラスに転じる可能性は大いにあります。実質賃金がプラス域を保てるようになれば追加利上げの可能性も高まってくるでしょう。

とはいえ、まだ日銀の目標まで距離がある状況です。今回の会合で変更点があれば国債の買い入れ減額を決定する程度で、大まかな政策変更はないと考えるのが無難でしょう。あとは植田総裁の発言次第です。追加利上げを検討するような示唆があれば一時的に円高に振れる可能性もあります。しかしその時は押し目を拾うチャンスとなると思います。その逆も然りで前回みたいに円安を誘導するような発言内容であれば、円安に振れるでしょう。

基調的な物価上昇率だけに着目すれば、目標までの確度は高まってきており緩やかではありますが良い方向に進んでいると個人的には考えています。その辺り植田総裁がどう思っているか注目したいですね。



Ⅳ.ドル円(6月3日週振り返り込み)

6月3日週のドル円は週足3円の上下と材料があるときの値幅が出たなという印象でした。前半は米金利低下に伴いドル円も下落しましたが、雇用統計で金利高ドル高となり、金曜日のドル円は日足2円上昇しています。米金利に左右された週だったかなと思います。

日米の金融政策方針を考えるとドル円高トレンドは継続で引き続き押し目買いを狙うシナリオがセオリーかと思われます。米金利の反発に合わせてドル円買いがやり易いかと思います。

タイミングとしてはCPIで下振れしたときの米金利4.25-4.30%付近に合わせてが良いでしょう。サプライズがあれば4.20%まで見ます。仮にドットチャートで年内の利下げ見通し3回のままとなるとかなりドル安に触れると思いますので、安易なドル円買いは危険になります。この場合は様子見で良いかと思います。

先週の雇用統計を経て米金利ドル円共にまだ上昇余地がありますので、月火はじりじり円安ドル高方向で進む想定です。ただCPI前ということで大きな上昇はないでしょう。直近高値はCPIまでに抜けれると思いますが、158.000は指標のアシストが必要になると考えています。週明けゴトー日ですので直近高値は抜けてくる可能性はありますね。

仮にCPIが上振れとなると160円は目指せると思っています。そうなると為替介入の警戒ゾーンに入ることになりますが、ファンダメンタルに沿った円安ドル高であれば価格帯だけで介入してくることはないでしょう。




Ⅴ.ユーロドル(6月3日週振り返り込み)

今週はECB政策金利がありました。これまで長らく金利を据え置いていましたが、今回0.25%の利下げを実施しました。しかし市場はほぼ織り込んでおり、ユーロ安は限定的となりました。

重要だったのは今後の見通しとラガルド総裁の発言です。声明では今年と来年のインフレ率が上方修正となりユーロ安が限定的な一要因でもありました。以下ラガルド総裁の発言まとめです。

「利下げは今後の進路への確信があったことで正当化された」
「物価上昇圧力は徐々に弱まっている」
「中期的には成長リスクは下方向だが、当面はバランスが取れている」
「賃金は高い伸び率で上昇している」
「インフレ率は2025年下半期にかけて目標に向けて低下するだろう」
「インフレ率は年内を通じて現在の水準付近で変動が続くだろう」
「特定の金利経路に前もって拘束されるつもりはない」
「経済が回復を続けるものと予想」
「製造業に安定化の兆しが見られる」

目立った発言は特になく、市場の動きも限定的でした。今後は次の利下げがいつかを織り込んでいくフェーズになると思います。ただ今のところは材料不足であるためしばらくユーロ安は限定的でしょう。

金曜日の大きな下落は雇用統計によるドル高であり、CPIやドットチャート次第ではユーロドルも大きく上下します。ただ狙いは戻り売りであり、米金利安でユーロドルが上昇してくるならその織り込み地点が有効かと思います。



最後までご覧いただきありがとうございました!
来週も材料は多いですが、トレード楽しんでやっていきましょう(^^♪
良い週末をお過ごしください!

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