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第64回 宝塚記念 2023

ども!!
馬ザンマイっス(`・ω・´)

【馬場・展開】

まずは馬場からですが、土曜日の阪神芝は計6R施行されて、逃げ馬が5Rで馬券内に入る内前有利馬場。天気も崩れなさそうですし、最終週とはいえ急に内が止まるとは考えにくい。しかし、外ももちろん伸びるのでその点には注意したい。

次に展開についてですが、前走先行馬は6頭。しかし、アスクビクターモアは本来先行馬なので7頭と想定。占有率は約41%なので差し有利な展開になりそうで、6~10番手辺りにおさまれそうな馬が狙い目。

【過去の傾向】

1⃣過去10年の前走距離別複勝率
1600m 0-1-4-8 38.5%
2000m 4-5-1-39 20.4%
2500m 1-0-1-13 13.3%
3200m 4-3-2-33 21.4%
相性のいいレースは、1600mならヴィクトリアマイル、2000mなら鳴尾記念か大阪杯、3200mなら天皇賞・春

2⃣過去10年の脚質別複勝率と上がり3F順位別複勝率
逃げ 0-2-2-6 40.0%
先行 8-2-3-25 34.2%

差し 2-2-4-40 16.7%
追込 0-3-1-41 8.9%
と、位置取りがいかに重要なレースかが一目瞭然。

上がり1位 6-5-0-0 100.0%
上がり2位 2-1-2-7 41.7%
上がり3位 1-1-1-4 42.9%
上がり~5位 1-2-6-16 36.0%
上がり6位~ 0-1-1-86 2.3%
と、上がり最速を出せた馬がパーフェクト連対。

3⃣過去10年の前後半5Fの平均ラップ
前半5F 60.1
後半5F 60.2

と平均ではほぼイーブン。展開は、前傾ラップ5回に後傾ラップも5回とこちらは完全にイーブン。どっちの流れになるかを予想することが重要なキーとなりそう。

【予想】

世界一にして現役最強馬のイクイノックスが過去最多得票にて参戦、他にもG1馬7頭が集結しグランプリにふさわしい好メンバーが揃った印象。
イクイノックスが世界一の強さを見せ付けるのか、はたまたジャイアントキリングが起こるのか、馬券を抜きにしても競馬ファンなら絶対に見逃せないレースとなっている。

宝塚記念が行われる阪神芝2200mはトリッキーなコースで、急坂が2回もある上に、小回りで直線も短い。また、非根幹距離でもあるので、主流血統よりも非主流血統が走りやすいという特徴がある。

重視したいポイントとしては…
・非根幹距離巧者かどうか(非根幹距離での成績)
・急坂(小回り)適性があるかどうか(阪神・中山芝中距離での実績)
・過去の傾向から脚質・上がり・ラップ面での後押し
・枠順や位置取りでの上げ下げ
以上の4点を踏まえながら、全頭診断していきたいと思う。

【全頭診断】

①ライラック
上がりのかかる競馬が得意なので、阪神小回りは歓迎なタイプ。
同舞台で行われた昨年のエリザベス女王杯の2着馬ではあるが、馬場・展開共に恵まれた印象があり評価しづらい。また、位置取りが後ろ過ぎる上に最内枠と二重苦でもある。

②カラテ
こちらも上がりがかかった方がいいタイプ。しかし、阪神・中山芝中距離での実績が乏しい上に、お世辞にもレベルが高いとは言えない昨年のJCでもいいところなく負けており、G1ではそもそもの能力が足りていないのかも。

③ダノンザキッド
ホープフルS勝ちもあるし、今年の大阪杯でもタイム差なしの3着と実績は申し分なし。しかも大阪杯はレース内容も良かった。ジャックドールが刻む速い流れの中を先行して3着に粘り込み、更に走破時計の1.57.4という持ち時計はイクイノックスを上回るメンバー中最速である。前走で見せた持続性能があるなら、距離延長の今回はもっと追走が楽になるだろうし、先行馬で内枠というのもGood‼非根幹距離での実績はほとんどないが、ジャスタウェイ産駒なのでむしろプラスに働きそう。

④ボッケリーニ
長くいい脚を使うタイプでキレ味勝負は苦手。なので、前走同様好走しても何ら不思議ではない。非根幹距離の実績も十分だし、非根幹距離に強いキンカメ産駒でもあるし、中山・阪神芝中距離ではほとんど凡走もない堅実派。先行馬で内枠の偶数番にも入ったし、7歳とはいえ見限るのは早計だろう。唯一気になる点と言えば、鉄砲巧者なのに今回は中3週での出走になってしまうということ。お釣りが残っていれば連続好走も可能だが、果たして…。

⑤イクイノックス
この馬の凄さを今更語ったところで詮無きことなので割愛。
逆に懸念点はというと、重箱の隅をつつくなら阪神への遠征が初めてということ。しかし、これは難なくクリアしてくると思うので問題なし。ならば、唯一にして最大の懸念点についてはどうだろうか。それは、前進気勢の強いその気性にあると思っている。皐月賞の時に大外枠だったこともあり、歯止めが効かず、前へ前へと行ってしまったことにより、ラストで終いが甘くなってしまい、ジオグリフに外から完璧に差されてしまったのだ。イクイノックスはやはり中団で脚を溜めて直線で弾けた方が強い競馬をする印象で、先行し過ぎると末脚が削がれてしまうのではないだろうか。また、急坂・小回りもベストな条件とは思えず…。極め付けは、前走を逃げて勝ってしまったこと。これは、気性面に問題があった馬にとっては致命的で、今回鞍上がルメール騎手とはいえ、折り合い面で非常に苦労するのではないだろうか。前に壁が作れる内枠を引けたことが唯一の救いではあるが、もしかすると前走同様逃げてしまう可能性も…。そうなると、さすがのイクイノックスでも強敵から目標にされてしまうので、勝ち切れなくなるシーンも。

⑥スルーセブンシーズ
馬柱を見ただけで一瞬で分かる中山巧者(笑)
しかし、適性というものはバカに出来ないもので、中山適性だけで有馬記念を制した馬もいたぐらいなので、この馬にも通ずるものがあると思っています。特に秀逸だったのがファインルージュの2着だった紫苑Sと前走の中山牝馬Sです。中山牝馬Sの走破時計1.46.5と上がり3F33.8を同時に達成出来たのは、過去10年遡ってもウインブライトとこの馬しかいません。また、(馬場差はあれど)昨年の中山記念勝ち馬のパンサラッサと0.1差、今年の中山記念勝ち馬ヒシイグアスより0.6も速い時計となっており、G1級といっても過言ではないでしょう。非根幹距離の適性も高いですし、非主流血統のステゴ系というのも心強い。
阪神では全く走れていないじゃないか!と思うかもしれませんが、中山巧者なのに阪神の内回りが合わない訳がない。グランプリ男、池添騎手のエスコートがあれば、アッ!と言わせる場面があっても驚けない。

⑦プラダリア
ディープインパクト産駒な割に、33秒台の脚を使ったことがなく、主流血統とはいえ阪神内回りは合いそうな印象。京都記念3着は評価されてしかるべきだが、鞍上が主戦の池添騎手から乗り替わりになってしまったのがイタい。強調材料に乏しく、オッズ以外に買い要素が見当たらない。

⑧ヴェラアズール
いかにもエイシンフラッシュ産駒といったイメージで、大箱コース、阪神なら外回りコースで末脚を活かすタイプ。もちろん、阪神内回りは合わず。昨年のJCの勝ち馬だが、お世辞にもレベルが高かったとは言えないし、そもそも求められる適性も全然違うので、それだけでここでも通用する‼とするのはやや暴論か。

⑨ジャスティンパレス
ディープインパクト産駒でいかにも主流血統ですという戦績。急坂・小回り実績・非根幹距離実績に乏しく、適性面からは買える要素ない。また、阪神大賞典→天皇賞・春→宝塚記念というローテも気になる。買い材料があまりない上に、現在2人気と期待値的にも手を出しづらい。

⑩ディープポンド
キズナ産駒なので上がりがかかるレースに強く、急坂・小回りも得意。昨年と同じ阪神大賞典→天皇賞・春→宝塚記念というローテだが、こちらは実績アリなのでジャスティンパレスほどの不安感はない。先行勢が多いので厳しい流れになるかもしれないが、昨年パンサラッサ・タイトルホルダーともやり合えていたので問題ないだろう。

⑪ジェラルディーナ
小回り・急坂も得意だし、非根幹距離では同舞台だったエリザベス女王杯とオールカマーを制しており、こちらの実績も十分。しかし、それらが見事にオッズに反映されてしまっており、正直過剰人気だと思います。オールカマーはレースレベルは低かったし、エリザベス女王杯は展開と馬場に助けられた部分も多分にあったし。また、武豊騎手への乗り替わりも不安。位置取りが後ろになり過ぎる可能性までも考慮すべきで。

⑫アスクビクターモア
ディープインパクト産駒だが、こちらはスタミナや持続力で勝負するタイプなので問題はないだろう。前走・前々走は言い訳出来る敗因アリで度外視出来る。そうなると、レベルの高い4歳世代のトップホース。ここでも上位評価が妥当だろう。

⑬ジオグリフ
急坂・小回り適性高く、非根幹距離に強い非主流血統。いやいや、そもそも断然人気のイクイノックスを唯一真っ向勝負で負かしている馬が現在11人気は、どう考えてもナメられ過ぎ。もちろん天才福永騎手の抜群のエスコートがあったとはいえ、あのイクイノックスを外から差すことが出来たのはこの馬のみなのだ。また、あまり評価されていない皐月賞だが、前半1000m60.2以下、且つラスト2F22.9以内走れたのは過去10年遡ってみても、ジオグリフを含めても3頭しかおらず、しかもその3頭の中にはエフフォーリア、コントレイル、サートゥルナーリア、ドゥラメンテ等の皐月賞勝ち馬は含まれていないのだ、これだけでもジオグリフが類まれな急坂巧者なのが分かるだろう。
得意なのは、右回りの急坂・小回りの舞台で、ジリジリと脚を伸ばすタイプ。なので、ダービーや天皇賞・秋のような瞬発力勝負には向いておらず、もちろんその後のダートも全て度外視でいい。ようやく回って来た得意舞台、得意舞台では2戦2勝で底を見せておらず、あのイクイノックス勝ちも含まれるとなれば、ここはおおいに期待出来る。また、やや外目の枠もいいし、内の⑫アスクビクターモアが前に行ってくれるおかげで競馬がし易そうなのも〇。

⑭ブレークアップ
非根幹距離に強い非主流血統で実績も十分。しかし、あまりにも中距離での実績が乏しく、G1で戦える能力があるかどうかも怪しい。得意の長距離で負けて、今回の距離短縮で上積みがあるとは考えにくく、外の⑮ユニコーンライオンに被せられる不利も考えられるし、買い要素はあまりない。

⑮ユニコーンライオン
非主流血統で急坂・小回りも得意、宝塚記念2着もあるし適性は十分あるだろう。しかし、あの時の低レベルだった宝塚記念より遥かにメンバーが揃っており、ここで通用するような下地はないだろう。事実、6歳以降はローカル重賞でしか結果が出ておらず、馬場・展開共に向いたとしても残り目すらないように思う。

⑯モズベッロ
非主流血統で上がりがかかった方がいいタイプ。重馬場だった大阪杯で2着があるように、タフな馬場に強いのは周知の事実。阪神最終週で天気が崩れれば出番もあったかもしれないが、良馬場開催見込みの今回は考慮する必要はないだろう。

⑰ドゥラエレーデ
ホープフルSでも本命◎で大穴的中、ダービーで2匹目のどじょうを狙いましたが、そうは問屋が卸してくれなかった。そして今回、舞台設定は申し分なし。少なくともダービーよりは合っているだろう。しかし、低レベルと酷評された今年の3歳牡馬が、歴戦の古馬たちに通用するかと問われるとさすがに厳しいか。いや、しかし芝未勝利でホープフルSを勝った馬もいなければ、皐月賞に行かずにUAEダービー2着になるような馬も今まで存在しなかった。何もかもが『異質』なのである。根拠に乏しいオカルトなので賢明な読者様は消した方がいいだろう。しかし、私が買う。例え、開始1秒で馬券が紙屑に変わったとしても…。

【結果】

◎⑬ジオグリフ
○③ダノンザキッド
▲⑤イクイノックス
★⑥スルーセブンシーズ
△⑫アスクビクターモア
△④ボッケリーニ
△⑩ディープポンド
注⑰ドゥラエレーデ

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