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親が選手の敵になる

 たまに選手をみると、めっちゃ悲しそうな顔でボールをけってるやつがいる。自分のためにサッカーをしてない、何かほかのために強制的にやらされてる感じだ。コーチからの言葉は聞くけど、多分入ってない。こういう子へは、基本的に強い言葉じゃなくて優しい言葉で語りかけるようにしてる。強く言ったって聞かないし、むしろ自尊心がやられるだけだから。出来ないことをダメとせずに、できる所を見つけて褒めて、んで改善を促すーーーみたいな感じ。元気なやつには、普通に厳しく言うこともあるから、まあ選手それぞれに合わせる感じ。
 こんなふうに考えて接しても、時に怒号とともに選手に接する人もいる。そう、選手の親だ。ピッチ脇に立っては、選手に向かって怒鳴り散らす。傾向としては自分の子供(選手)だけだから、他への影響はないけど、選手本人にとってそれはためになる行為なんだろうか。見てて悲しくなる。コーチ陣がいくら考えて接していても、それを崩すのが当人の親なのだから。いたたまれない。。。もちろん気持ちは同じだろう、選手を良くしたい、うまくなってほしい、向いている方向はおなじはずだ。でも向かい方が違う。怒ったってできないもんは出来ないんだよ。怒って解決する選手じゃないんだから。なぜ分からないのだろう。って思っても、やっぱり親だからなんだろな。よく言えば、強い情熱と子供への愛があるんだ。なんとなくだけど分かる。でも、そうじゃないよ。任せて欲しい。その子だって親に言われたからボールを蹴るようになったわけじゃ無いはずだ。少なくともサッカーを始めた時は、楽しさや喜びがちょっとあったはずだ。でも、今の選手からそれを感じることは出来ない。ワンプレーワンプレーにケチ付けられて、試合が終わったら親の個別指導を受けてって...顔みたら眉が下がって、ウルっとした目でいるんだから...。
 もうちょっと信じてあげてほしい。そして僕らのことも信じてほしい。他の選手はどんどん上手くなってる、成長スピードがなぜ極端に違うのか、焦りもあるんだろうけど信じて欲しい。後、最低なこと言うけど、大丈夫だよ、一緒にボール蹴ってる選手たちの殆どは、プロにはならない、なれないから。高い場所ばっかみてたってしょうがないの。まずは当人のことをよくみたほうがいい。選手にも勇気は必要だけど、その親も勇気が必要だと思いますぜ。

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