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薔薇物語 愛に導かれる巡礼者

バーン・ジョーンズ作「薔薇物語 愛に導かれる巡礼者」が新美に来ている!これは観に行かねば。

この作品、ギヨーム・ド・ロリス著 ジェフリー・チョーサー訳「薔薇物語」(13世紀)に基づいた絵画。実は三部作で、「怠惰に出迎えられる巡礼者」「愛に導かれる巡礼者」「薔薇の心」と続く。



怠惰に出迎えられる巡礼者
右の女性は「怠惰」の擬人化らしい


愛に導かれる巡礼者
右の天使は「愛」


薔薇のこころ
薔薇の茂みには乙女の姿

この絵画は1896~97年に描かれたものだが、ドラクロアなどを筆頭のロマン主義に分類されている。

今回のテート美術館展で展示されるのは、この三部作のなかの一点。
薔薇を恋愛の比喩として用いているのは、たぶん……美しく繊細(育てるのはけっこう難しく、虫もつきやすい)だが、不用意に近づくと刺にさされ傷つく。しかし、目が離せないほど魅了される……というようなことなのかな。
巡礼者を惑わす「怠惰」が花の冠をかぶっているのが興味深い。何の花なんだろう。
「愛に導かれる巡礼者」の「愛」の足下に小鳥が二羽いるけど、たぶん、幸福の予感とかの寓意なんじゃないかなぁ。




 


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