ありがちなミス

図表作成

・複数回答の設問で円グラフを作成
・四捨五入⇔切り捨て
・年⇔年度
・調査実施年⇔調査発表年
・企業名が正確ではない(中黒、スペース、カタカナ…)。社名変更を反映していない
・原典の表記が正確でない(官公庁の統計は書き方が指定されている)
・経年図表の場合、過去データの確認し忘れ(最新年の発表で過去データが修正されること多数)
・経年図表の場合、並び替えのし忘れ(最新年の多い順に項目を並べ替えることが多い。いずれにせよ順番は公正でないとダメ)

分析

・単位のつけ忘れによる計算ミス(桁間違い)
・複数回答の設問で構成比を足し上げ
・年代別グラフから安易に「〜つれて」と分析(例:年代が上がるにつれて→年を取ればみんなそうなるように読めるが、世代的な問題の可能性もある)
・安易に構成比の拡大・縮小理由を説明(母数や構成にも左右される。字数制限があるときはやめた方がいい)
・調査対象を十分理解していないがゆえに当たり前すぎること/特殊すぎることを分析結果として書く

★知識不足による誤記は、本人が確認しても見逃しやすい。できる限り他者に確認を頼む
※複数資料を確認すると誤読に気づきやすい
※専門知識・不得意分野はよく調べるから間違えにくい。基本的なことこそ要注意
※書き間違いを恐れて専門用語等コピペするとかえって危ない。頭のいい人でも間違える前提で取り組む
※「大体このくらいの数字だろう」といった感覚を鍛えると、「怪しい」という引っかかりが生じてミスしにくい

Excel

・データ入力するシートでセルを結合→フィルターが機能しない
・行列の削除/追加による計算式の範囲指定変更に気づかない
・フォーマット崩れを見逃す(誰かが作業して、計算式が別の式や数値に置き換わっているかもしれない。ルールを過信せず、細かく確認)
・グラフと表の連動切れに気づかず、表のみ更新(グラフのデータラベルに直接文字や数字を書き込むとそれ以降データラベルが更新されない)

★最初にデータ入力してからかなり時間が経った後にデータをいじると、二重三重にミスしやすい。
例えば、あるセルの数値を修正すると連動して別のセルの数値も修正しなければならないことがある。そうした注意すべきポイントへの意識が時間とともに薄れる。未来の自分のためにメッセージを残すべし
※「他者に指摘された箇所だけ修正すればいい」と思っていると危ない。連動箇所まで指摘してくれる人は普通いない
※一箇所修正すれば自動で関連のセルも修正されるよう計算式を入力しておけば、ミスしにくい

PowerPoint

・ページコピー後、一部更新し忘れ
・ページを並べ替えたあと、図表番号の更新し忘れ
・PDF化したときの見え方チェックし忘れ(フォントによってはPDF化すると体裁が崩れる)

Word

・場合によるが、履歴のつけ忘れ、および提出時の修正箇所の承認し忘れ

共有

・CCのつけ忘れ
・添付資料のパスワード設定
・スケジュールの公開範囲

★複数枚のゲラで複数名が同時進行的に校正した場合、統合段階で一部校正を反映し忘れることがある。テレワーク、テレワーク+リアル勤務で起きがち

★毎年やるプロジェクトで、納品後に修正があった場合、納品物=最終成果物と思って参照すると次年度以降に支障が出る。クライアント側で行われた修正も自社資料にきちんと記録する