名古屋でライブを観る（初日編）

3月27日、28日と名古屋城春まつりで野外コンサートがあるらしい。そしてその二日間に他にもハシゴ出来るライブが二本あるとは。これは行かない理由が見当たらない。

朝10時に近鉄名古屋駅に到着し宿泊するビジネスホテルに荷物を預ける、そこから繁華街を徘徊してるうちにお昼時。せっかくだしなんか名古屋っぽいの食べたいなとヨコイであんかけスパゲッティを。食べるのは二度目で味は大味なんだけどなんか箸が進む。用意されたフォークとスプーンを蹴り箸をチョイス。フォークとスプーンは気取りたい時に取っておきたい。あんかけスパ。肉体労働した後だとこの味は更に旨いでしょうね。

腹を満たした後はレンタル自転車（電動アシスト）で、いざ名古屋城へ。

名古屋城を背にした特設の野外ステージでは、DJなぐぁさんが音楽をかけています。ステージの横から先は、おしゃれな居酒屋がやってる感じの屋台がずらっと続く。先の方までスピーカーが設置されていてなぐぁさんのかける音楽がステージから結構離れた先でも聴こえるので、こりゃ凄いと勝手に感動してた。

ハイボールを片手にステージ前の椅子を陣取り、なぐぁさんのかける音楽を聴きながら観に来られていた名古屋の友人知人とご挨拶。安田さんがライブ出演じゃなく名古屋に来てるって珍しいですね？なんて言って貰って、なんか気分が良くなる。ハイボールの炭酸も効いている。

ライブはEtt、ソボブキ、ズビズバー。3組が出たり入ったり全員で演奏したり寸劇があったり。桜や屋台を楽しみに来てる人達も立ち止まったり椅子に座り観だしたり。そして聴かせにかかったら一気に場をさらっていく。これにはもう参ってしまいました。

Ettの西本さゆりさんは大阪 雲州堂での冬支度のライブイベントに 百景借景の河合愼五さんとのデュオ しょうにゅうどうでご出演下さって以来のご縁で、その節は・・・ とご挨拶。

続いてインストバンドNRQから吉田悠樹さん＆服部将典さんのデュオ。夜に金山のブラジルコーヒーでの百景借景のライブを予約してるので、そろそろ移動せねばいけない時間が迫っている。自分の脳内タイムテーブルではこのお二人のライブを観てブラジルコーヒーに移動するというプランだったが、タイムテーブルというものは水物。とりあえず1曲だけ聴いてから、と1曲聴き終えたら これは良いわぁ と、もう一曲だけ聴こうと欲が出てしまった。そして急いで移動すればなんとかなるでしょと3曲目も聴いちゃって、後ろ髪ひかれながら名古屋城を後に。

お声をかけてくれた方が最近名古屋界隈の色んなグループでベースを弾いてるミスさんで。どうも！とご挨拶して、観に来られたのかと思い話をしてたら、この日トリで出演の Eri Nagami and the Mathematical Threeでベースを弾かれるんですと。うわぁ知らなかった！！と自分の事前リサーチ不足を呪う。

電動アシスト自転車だからスイスイ行けるんだけど、名古屋城から金山まではそれなりに遠距離、しかも見知らぬ町の慣れぬ道、日も落ちて暗くなってきた。なんとか会場のブラジルコーヒーに到着したら今にも百景借景が演奏を始めようとしてるところ。いつだってギリギリで生きてます。

席に座りハイボールと鉄板ナポリタンを頼みライブを堪能。ライブが始まり客電が消えると上映中の映画館ぐらいの暗さになります。暗闇の中 フォークとスプーンで手探りで食べ進めてると底に玉子焼きが敷き詰められているサプライズに遭遇。明るかったら出来なかった体験。ブラジルコーヒーのようにゆったりと演奏を聴く事の出来るお店が自分は好きだなと改めて思いました。

この日の百景借景は新曲も聴けたり、ゆったりとしつつもアレンジが絶妙で身を任せて聴いてると突然はっとさせられる瞬間が何度も。各楽器のアレンジはそれぞれが考えているのかギターの河合さんが指揮を取っているのか、そんな事を考えながら聴く。冬支度ができないレイドバックというものを百景借景は身につけている。ナポリタンもきれいに平らげた。

続いてPlastic Dogs。手数王の凄腕ドラマーにヘビーメタルスタイルのクランチギターを聴かせる二人のギタリスト、そこにサックスの女性。キングクリムゾンの21世紀の精神異常者を思い出させるインストバンド。凄く複雑な楽曲に場内グイグイ惹きつけられる。久しぶりにこういう歪んだ音のエレキギターを聴いた。学生時代、自分はヘビーメタル雑誌「BURRN！」読者でした。

この日の百景借景とPlastic Dogsの組み合わせはブラジルコーヒーの角田さんのブッキングとの事。ちょっと間違ったら大事故になりそうな一見食い合わせ悪そうな組み合わせ。それが始まってみればバッチリはまるというブッキングの妙というものを体験。ペンタングルとキングクリムゾンが一緒にライブをしたような、というのはライブイベント「コーヒーもう一杯」を主催している野田さんのコメント。まさにそんな風。

終演後は百景借景の皆さんと話す。コントラバスのしのださんは静岡で茶師をしておられ、冬支度をイメージした冬支度茶を作って下さったりしたご縁。

今年大阪で百景借景と冬支度とで共演しましょうと約束しブラジルコーヒーからホテルまで自転車で。電動アシスト自転車はほんとスイスイ進むので全然疲れなくて良いですよ。

ビジネスホテルにチェックインし、スマホ片手に東海地方の深夜テレビに興じ就寝。名古屋に来てスパゲッティしか食べてません。

翌日の名古屋ライブ観る旅 二日目に続く。