テスト投稿

テスト投稿ということで、まずはこの記事から投稿したいと思います。

引用元
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12014142
引用小説
https://www.pixiv.net/novel/series/1188390

俺妹…"想うコト"に則ったあやせの心情変化 (第2期第12話を中心に)

※想うコト含め俺妹のEDは公募曲なので、公式解釈ではなく公募されたEDに則った考察であることが前提です


初期のあやせは前回にも言ったように、いわゆるオタク趣味を毛嫌いしている桐乃の友人でした。
特に序盤の方のあやせはコミケに行く桐乃を見て絶交とまで言っていましたね。
そこで京介がドロを被って塗ってまた被って(自身の評価を犠牲にして)復縁させました。


それだけで終われば単に嫌われじまいだったでしょうね。しかし、桐乃を介し彼女との関係は続きに続きます。
その間にもどんどん蹴りを入れられる京介。まあそれは置いといて、話を2期の第12話まで持っていきます。

桐乃は埒が明かない京介の世話人決めにて、「嫌いでしょ!」なんてことを理由にしてあやせを世話人として採用しました。
そこであーだこーだあって告白し、玉砕する。
第12話は一言でいってしまえばそれで終わってしまう内容かもしれませんね。
今回は第12話とその回のEDである「想うコト」と紐付けて掘り下げていきます。
なお、ここではCDに収録されているフルバージョンを想定しています。また、歌詞の引用部分は省略しているところもあるので、全ての歌詞に目を通しておくと良いと思われます。

「伸ばしてた髪を少し整えて…さりげなく言えるかな」
→京介は桐乃が好きだから庇ったのだから、桐乃の姿に少しでも近づければさりげなく言えるのかな
前の歌詞とも合わせ、告白したいあやせを描写している。

アニメでは試験終わりにあやせと出会う時「ひと月ぶりだな」と発言しています。「君から貰ったものは身に余る優しさだった」という歌詞が雨の日あやせがうとうとしながら京介を見つめていたシーンだとすれば、この曲の特に2番~そこまではその1ヶ月の間の回想シーンだと言えるでしょう。
「すっと胸に手を当て、手繰るの…」という歌詞からもわかります。
さらに言えば、京介との再開時に告白しましたから「ずっと素直になれなくて伝えられない」という歌詞からその先日のドギマギと言ってもいいでしょう。ホッとできる君の隣というのもおそらくあのシーンを回想してのこと。


1番2番サビ

「きみがついた嘘はきれいで」…桐乃とあやせを復縁させるためについた嘘
「僕がついた嘘はずるくて」…京介に対するあやせの対応
でしょう。ただし、それも序盤は素の反応だったと思います。あやせが京介を気にかけだしたのは初対面とは多少タイムラグがあるはずです。

「僕は弱くて」…弱いからこそ蹴りをしてしまう、彼女の強いという印象を活かした対比?

サビの感情の時系列的にいえば、1番ははおそらく一人暮らし前、2番は一人暮らしで告白先日の想いになるかと思います(湛えた微笑みは僕の心を柔らかくするという歌詞から)


ここまでは告白前の感情の変化です。次に告白時の感情について紐解きます。

まず、告白の大きなトリガーは「君から貰ったものは身に余る優しさだった」より、先にも言った「雨の日のシーン」になるでしょう。
少しでも返せるならぼくは心のままに伝える…

当然これは告白のことです。

「こたえなどくれなくていい ダメなことはわかってるから」

「何度もセクハラしたのに、愛してるとまで言ったのに」
ここの歌詞は一見矛盾しているように思えます。
意味は前者は「あそこまで色々ひどいことをしたのに、好きなんて言ってもらえるはずがない」後者は「あれだけ色々ひどいことをされたのに、好きじゃないなんてありえない」
が…
直前のサビ、「ぼくは弱くて」という歌詞にもあるように当時のあやせはおそらくかなり弱気になっていて、自信が無いからそのような気持ちになる。
しかし告白時は彼女の"強がり"が出てあのようなセリフが出た
そう考えると矛盾は一切ないですね。

告白時…想うコトラスサビになります。

「大嘘つきのお兄さんへ」
ここは当然意味的にはdearです。

隠し通せない想いが涙に変わるの…言うまでもなく好きという感情です。
本編でも涙を流していました。ほんっとうにあやせは京介が好きになってしまったんでしょう。この1ヶ月の間、考えて、考えて、考えた結果どんどん京介について好きになってしまった。
どうしてあそこまで傷つけたのに優しいの?そんな疑問もやがて好きに変わる。

そして、その想いを涙をふいて伝える。

想うコトはここまでで終わってます。アニメでいえば告白したところまででしょう。

しかし、物語は期待通りには進みませんでした。

あやせは好きな人がいるからふられてしまいます。それはあやせ自身が似せようとした桐乃が好きだったからとは、本人はわかっていたのか分かっていなかったのか。「こたえなどくれなくていい、ダメなことはわかってるから」という歌詞が、実は京介が桐乃が好きである可能性を示唆していることも考えられます。

さて、告白が終わってもうひとつの山場のシーンです。
京介は蹴りを受けるために構えます。しかし、あやせは蹴りではなくキスをしました。

これも過去と今の対比になっていると自分は思います。強がってしまいどうしても蹴りを入れてしまうあやせ(素直になれないあやせ)とキスをしたあやせ(素直になれたあやせ)の対比です。
そして、この対比を描写した直後、「想うコト」が流れます。

最後に。この素晴らしい歌詞と考え方を提供してくれた作詞作曲の「しっこく」様には感謝致します。
本歌詞にでてくる「杜若」(かきつばた)、花言葉は幸福が来る、幸せはあなたのものという意味があるそうです。
さらに言えば、かきつばたは「アヤメ科アヤメ属」なんです。
もしかしたら彼女になったあやせは優しい優しい彼女になるのかもしれませんね


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