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ひろしま神楽定期公演2024 6月 伊賀和志神楽団:塵倫

伊賀和志で『いかわし』との事
広島は三次の神楽団だそうです!個人的には初めて拝見いたします
そして塵倫もまた古い演目で、たぶん子供の頃にも観てるはずだが記憶が余り…
たぶんいたいけな頃の私には難しかったんだと思う。


公演中にメモを取りました


なんか今回はあらすじも随分スッキリしている
まあじっさい書いてある通りの話なんですが、
共演で見た時にはクライマックスがちょっと分かりづらいとか
しかし前半の長いソロ舞とか、
なんか不思議な雰囲気のお話ですね!と思ってました。


桜→バラときて今月は夾竹桃


今回もまたtabiwaで取って、ちょっと早めに入って席をキープしておこう!だった私
3度目にもなるとどうも受付のおっちゃんに顔を覚えられている様な気が…tabiwaの席の説明が段々と雑になっている。
システム上、受付で名乗る必要があるからといってもそんなに変わった名前ではないのですが〃〃
今回tabiwaシートはD列のみで、いつもよりちょっと近い!
そして今回もまた外国人恐らくツアー客が多いなー!という印象。
しばらく待ったのちご挨拶があってから開演となりますが、
今回のみどころは開始すぐの優雅な舞!という事でしたが
まず主役が出てくるまでのお囃子が長かった。気がする(そこはメモしてない)


古事記にも出てくる仲哀天皇



お伴である所の高麻呂


出てきてパッと見た時に、垂らした帽子の飾り(なんか呼び方ありますかね)を髪と勘違いして
エエッ今回は紫と水色!?神様(だそうです)だから!?てなったんですけども、
よく見たらというか違った。なんか昨今のそういうキャラクター的なアレなのかと思ったんですが
違うアレは帽子ではないか。時代の設定はかなり古いはずなので(よく分かってない)、七福神が被ってるみたいなあの~~~
そういう感じなんですね!いつもは平安時代とかだから大抵烏帽子だけど今回は違うんだ!と
納得しながら、それからまあやはり見ていて思う(目張り入ってない…)というこれ
共演は遠くから見てたからよく分からんが、
この定期公演に関しては過去の2回は2回とも結構しっかりめに目張りが入ってるタイプ
今回はスッピンて感じだなあ?
神様だからだろうか。と思って終演後に検索したら、
同じ演目でも目張りがバチバチの画像(ちなみに琴庄でした)がヒットしたので
まあこれは神楽団の個性かなとか思います!


今回は弓です


正直、冒頭のその優雅な舞についてはしかし
まあ飽くまで私の感想なんでアレなんですが、
やや緊張感があるのかなあ…?という印象を受けたのだったが
そしてこの演目はたぶん古いからなのか口上が少ない気がする。
その為状況というか背景がやや把握しづらいというのはあるけど、つって
口上があったとして私がそれを100パー理解出来てるかっつーとソレは~~~www
半分も頑張れてたらいいんでないかという所ではないか。というので
ちょっと長めの舞の後、ようやっと口上
「仲哀天皇である」という所は聞き取れた。というか
『天皇』の部分だけ分かりました。
それだけで少し緊張感が漂ってしまう私!天皇!そうなんだ!
鬼が出て困ってるから討伐に来たという、あらすじに書いてあった通りの口上だった様に思います
○○の地とかそういうのは無かった気がするな。
そして一旦仲哀天皇がハケて高麻呂だけ舞台に残り、しばらくソロ舞
ああ共演で見て印象的だった場面てコレだったのか~。と思う私
あの時は楽器も笛だけで、ヒョロ~としばらくソロの舞だったけど
今回は太鼓も使われてました。やっぱ神楽団によって変わるんだな~~~


偵察というか索敵というかそういう理由だったソロ舞


袖から現れる鬼達、これたぶん空を飛んでいるという設定の様で
出て来てすぐバトルという事にはならず、
高麻呂のやや焦り気味の口上(鬼が出ましたみたいな内容)があり
そして仲哀天皇はその時は声だけでヨッシャ了解今行くでみたいな返事。


高麻呂の焦ってる感じが新鮮で上手だなあ…と思いました


そしてこの鬼は3人いたのだが、メインの鬼はタイトルにもなっている塵倫(白髪)
残りの2人は小鬼という扱いになるらしい。全然小さくない
登場から既に大面なんだなあと思う私。

塵倫と小鬼


まずは小鬼対仲哀天皇と高麻呂という事になります!
今回は相手が空を飛ぶ鬼というので武器は終始弓!
どうなるんやろと思って見てたのだが、やっぱりその斬り合いとはならないから
なんかどっちかっつうと取っ組み合いみたいな雰囲気になるんだな?
この辺りから疾走感を増してきます!


弓を引くみたいな仕草もありました!


この小鬼というか鬼達の衣装と大面、合わせて30kgとかいう話で
確かに登場の時点ではこの上に更に打掛もあったのでほんと重そうだなあ~!という感じだが
毎度どの神楽団もそうだけど、こちらもまたその重さを感じさせない動き!
そして共演の時から地味に気にしている神楽の移動はスリ足なのか問題
これ毎回確認するの忘れます!!!!
でもたぶんスリ足では無かった様に思う…
割と軽快なステップですね!と感じた様な気がします!
やっぱ土蜘蛛の時は糸をまとめる目的もあるのかな。

小鬼とのバトル、基本的に接近戦は高麻呂がやって仲哀天皇がトドメという形であるらしい
接近つってもやはり武器は弓なので、すが
そしてまたその時の動きが激しい。跳んだりとかする!アグレッシブ
更に掛け声がなんか剣道の試合みたいだというか、
キェエエ―――てな感じなんですよね!あんまり聞かないパターンだ…
クライマックスで例えば、「えい!」とか「とりゃ!」とかそういう声がかかるのは割と見るのだが
ああいうリアル寄りの掛け声は私には新鮮で面白かった!


激しい舞もある!


しかし刀ではないため、トドメはなんか倒れた小鬼に上から弓を射るみたいな感じになるのだろうか。とにかくハケていく小鬼
そして塵倫と入れ替わります!
スモークと共に出てくる塵倫。


スモークはなんか毒霧みたいな概念だったんかな


しばらく激しい応酬ののち、塵倫から見逃してもらえんかみたいな申し出があった気がするが違うかもしれん(口上の内容が)
まあとにかく討伐いたすみたいなやり取りののち、
クライマックスのバトルになります!


じっさいココで矢が飛んでた様な



トドメを刺そう!という場面


最終的に塵倫は仲哀天皇の矢を受けて倒れ、そこから喜びの舞となるが
それにしてもその『矢を受けて倒れる』という描写が(あっここか!)て感じで
やっぱ刀みたいに振り下ろす形というもんが無いので、
ちょっと遠くから見てたら分かりづらかったんだな!と共演の答え合わせをする私だった。


幕の向こうに倒れていく塵倫


今回バトルがなんかすごく面白かった!
舞に加えてアクション激しめで、
それに弓なのでそれを引く仕草がかっこいいですね!
喜びの舞も激しかったです。
冒頭の優雅な舞の時はちょっと緊張感?と思ったけど、話が進むにつれてそれが無くなって
イヤーーーやっぱり面白いなあ~~!!


生で見てると色が混じったみたいになる!


今回、お囃子もちょっと独特でした
その辺は開演前の見どころ案内でも触れられてたのだが、
冒頭の舞と喜びの舞とそれぞれお囃子も雰囲気が違ってて面白かった!

そして私としては最後のメタな礼を今回も撮りたいです!と思っていたのだが、
なんかまさかの上手からの礼であったため仲哀天皇は撮れませんでした。ウウウ
そっちで!?とは思った。今度から終演が近くなったら常に構えておりたいっていうか
この前の日曜に私は縮景園に行ってたんですが、
その時にカメラのバッテリー部分のカバーを落としてて無くしてました!
撮影する分にはホールドされとるし無くてもなんとかなるんじゃねえ…?と思ってたけど、
神楽を観てる最中に何度かバッテリーが落下してしまった。
この時もそんな状況だった気もする
バッテリー入れなおしてる間にエッ上手で礼してる!みたいな感じだった様な…


高麻呂はなんとか


まあバッテリーのカバーはまた考えるとして、
今回も面白かったなーー!!!
色々と新鮮でした!
塵倫はいろんな神楽団で観てみたい公演だなっ
機会がありましたらチャレンジしたいです。来月は羅生門を見ます!
老婆が髪を抜く話では無かったのだけは覚えておるが。楽しみだな!


お囃子もよかった!


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