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コーチングを受けた〜その①

以前からコーチングには興味があった。
私は職業柄、ティーチャーだけれども、生徒指導の基本は傾聴だ(と私は思っている。中には怒鳴ることや締め付けが生徒指導だと考えている人もいるし、それで成果を出している人もいるのだろうけれど)。
まずは聴く。そして訊く。

そんなことを体感する中で、コーチングという言葉、手法と出会った。
ティーチャーは教える。コーチは見守る。そんな認識でいた。

コーチは万能ではないけれど、子供の人生の主役は子供だし、私の人生の主役は私だし、学級経営も教科経営も子供の問題と自分の問題はリンクしているけど課題は違う。そんなふうに思えるようになってきた。

前は子供の失敗は私の責任だと思っていた。子育てをしている保護者と話しても、子供の失敗は自分のせい、と思っている方が多くいた。そんな時「お子さんの問題として一緒に考えましょう」と伝えてきた。
担任や保護者の接し方が変わると、子供も変わる。そんな実感も持っていた。

でも、初めての環境に置かれて適応しようと必死になっているうちに、コーチングのことなんてすっかり忘れて、いつしか自分で自分の首を絞めて、ある日うごけなくなって療養生活に入った。

そんな中、#stand_fm で、コーチングを勉強されているまーさんと出会った。まーさんは、私がスタエフを始めて間もない頃に知り合った方のお一人で、ハンドパンの優しい音色と優しい語り口の、すっかりファンなっている。

まーさんがコーチングの勉強をされていると知り、数年ぶりに持っていたコーチングの本を引っ張り出した。そして、本だけでなく自分もきちんと勉強したいと考えた。と、いうのも、自分の今後の人間関係づくりにも活かせそうだと感じたからだ。

私は #HSP の気質を持っている。そのために人の顔色や語気に敏感だ。機嫌が悪いのか、怒っているのか、疲れているのか、心から喜んでいるのか、愛想笑いか。けっこう気づいて余計なことに気をまわす。そして疲れる。

でも、コーチングの手法を学んで相手の考えを知ることができれば、少しは楽になるかもしれない。そして、同業の夫とも一緒に問題解決ができるかもしれない。夫の学校はいわゆる教育困難校だ。授業中廊下に出るなんてしょっちゅうで、その子たちの相手をしているうちに疲弊していく。コーチになれば、その子との関係も変わるかもしれない。

そんな期待を込めて、THE COACH Academy に申し込んだ。夫には驚かれたが、自分の独身時代の貯金を崩すことにした。教員は研修にお金をかけないとよく聞く。自分としても講座に大金を払うのは初めてだ。でも、やり切ると決めた。

そして、一度は自分自身もコーチングを受けてみることが大切だと感じた。自分でやってもらったことがないのに、知識だけ増やすのもな…と思ったのだ。
前述のまーさんにお願いし、1時間のコーチング。

最初はコーチングの考え方や自分の悩み(テーマ)などを交流し、実際には40分くらいのセッションだった。
今の悩みは『何のために仕事をするのか』ということだ。4月からの復帰に向けて、こうしてnoteを書いたり、スタエフで話す練習をしているわけだけれども、復帰して何をやりたいとか、ずっと教員を続けていくのか、ということが見えずにモヤモヤしていた。

詳細はここでは書かないが、大きな気づきが得られた。それが、サブパーソナリティという存在だ。

自分の中にはメインパーソナリティの自分以外に、何人か(擬人化しているだけでスピリチュアルとか、多重人格とかではない)の人格が存在していて、サブパーソナリティは『自分にとって有益に存在している』という考え方だ。

例えば、私はいつもタスクに追われていた。言い換えれば仕事は早い。書類は提出期限より早く出すし、授業の準備も早めに進めておく。家事の段取りも、どの順で組み合わせたら早く終わるか、マルチタスクで考えるのが得意だ。
これは私の中の『ねばならない さん』(自分で名付けた。ネーミングセンスがないのは仕方ない笑)が取り仕切っていると考えられる。

仕事に一生懸命だった時、この『ねばならない さん』がとにかくフル稼働で動いていた。自分の感覚では脳内の8割を『ねばならない さん』が占めていた。彼女(私の中ではバリキャリの女性のイメージ)は仕事が早い分、突如入ってくる予定変更は許せない。それが夫からの愛情表現であっても、である。

結果、仕事に追われていた頃の私は余裕がなくなり、夫とも少しギスギスした時期もあった。

けれども、彼女が働いてくれるおかげでメリットもある。多分、彼女は私を休ませようとしてくれていたのだ。メインパーソナリティが体を休めて休息し、他の人格(これについては別記事で書く)に早く交代しようとしてくれていたのだろう。

こんなふうに考えられるようになったことが、今回のコーチングの中で得られた1番大きな気づきだったように思う。

次回は、サブパーソナリティについてもう少し詳しく書く予定。

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