ぬいぐるみは家族

相方は20歳のころから犬のチャッピーと一緒だ。犬と言ってもほんものの犬ではなくハスキーのぬいぐるみ。どこから来たのかもわからない。ある日部室にいたんだという。仲間や親にキタナイからと捨てられそうになっても必死で守ってきたそうだ。

私はといえば子どもの頃に母がぬいぐるみを全て人にあげてしまって(引越しの時に荷物を減らすため)それ以来ぬいぐるみに対してあまり思い入れがなく過ごしてきた。高校生のときに友達が手作りのテディベアをくれたのと、アラスカに行ったときに買ってきたヘラジカのぬいぐるみが長くいるくらい。

去年彼に影響されてシロクマのぬいぐるみを迎え入れたのだけど、結局彼の方が可愛がっている。実家の私の部屋にもその後ぬいぐるみが増えたのだけど、私だけの空間ではぬいぐるみたちは静かだしすぐに散らかるので存在を忘れてしまう。彼の部屋だと、家族のような扱いになってるので生き生き度が違う。

夜眠るときはおやすみというし、朝起きたらおはようと言ってくれる。

子どもを育てる予定がないから、きっとぬいぐるみが子どものようになるんだろうか。ものは言わないけどそばにいてくれたり、ものを言ってくれたりもする。

2人きりでいるときも、間にぬいぐるみたちがいれば息づまることはない。離れていてさみしいときはぬいぐるみが代弁してくれたりもする。

いつのまにか彼らはなくてはならない家族になっている。

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