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ひと足先に、長い長い旅に出てしまったあなたへ

とても周りに気を使う子だから
私が仕事の時間に電話をかけてくるなんて、珍しい
そう思いつつ、思い折り返すと
もうあなたは電話に出なかった

あなたによく似た、お母様の声だった
嘘でしょう、悪い冗談であってほしい、信じられない
疑心暗鬼のまま電話を切る
お通夜、告別式の日時、場所が送られてくる

ああ、やっぱり本当だったんだ
親友よ、あなたは先に逝ってしまったんだね

数週間前にも、あったばかりで
くだらない話も、将来の話もたくさん話したよね

歩んでいる道は全然違ったけど
どちらも比較することなく
お互いに幸せだね、と噛み締める時間尊いものだった

韓国旅行行こうねって約束したのになぁ
いつか、私が結婚する時は式も出てもらうはずだったのになぁ
岐阜で待ってるからいつでも連絡してね って言ってくれてたのになあ  

まだ、天国に行くのは早すぎる、早すぎるよ
もっと待っててほしかったよ

と思う反面

短くて短くて短すぎる命だったけど
彼女はとっても幸せだっただろうとも思う

私があなたに嫉妬するくらい
天国で幸せに、過ごしてください

次会えるのは天国で、90年後かな
首をながーくして待っててね

It’s hard for me to say, I’m jealous of the way you’re happy without me.

I always thought you’d come back, tell me all you found was heartbreak and misery.

もしかしたらふらっと現れてくれるんじゃないか…と思ったり
ふとした時に現実なんだとかんじて涙が溢れてくる
彼女はこんな状況を望んでいないだろう、早く前を向きたい

告別式の後は友人とドライブに出かけて
夜な夜な暗い道を一時間くらい走って、道の駅で止めて。
彼女がこの場にいないことの
違和感を感じながら日付が変わっても思い出話をした
「彼女だったらだったらこの場で絶対〜っていうよね笑」と、彼女の生きた証を今に繋げながら

短い時間だったけど、楽しい時間をありがとう
ずっとずっと、大好きだよ


記事を書いた理由は3つ 

彼女に届いて欲しいから

自分自身の気持ちに区切りをつけたいから

そしていつか、どこかで私の悲しい経験が誰かを救う事になればいいなと思ったから

全部かなうと、いいな。笑

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