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結果


昨シーズンの公式戦出場時間はたったの10分だった。

試合を外から観る事が多かった昨シーズンは、悔しさを通り越し、なんとも言えない感情に押しつぶされそうだった。

「俺、こんなんでプロ目指すとか言ってんのか」

何度もこんな声が聞こえてきた。


大学に入学する前に思い描いていたものとはかけ離れていて、目標と現実のギャップに苦しめられることが多くあった。

1年の頃は自分の中で結果を出すことだけが全てだと義務付け、楽しさを感じることは全くなかった。

結果を出さなければ終わる、ただそのことだけが頭によぎっていた。

また、結果に対する執着心から良い、悪いの結果に対して反応する感情だけが先走り、感情に操られ、自分をコントロールすることさえできずにいた。

そんな過去とは違い、今は結果に対しての捉え方が少し変化しつつある。

何事も結果以外にも重要なものは多く存在するのはわかっているが、サッカー選手として認められる為には結果が1番求められる。

結果に執着しすぎてはいけないが、結果に執着しなければならない。

結局は結果は求め続けないといけない。

結果を求める中で注意しなければならいないのが結果に囚われすぎて視野が狭くなること。
プレーの視野だけでなく、自分の人生を考える上でも視野を狭める原因になることがある。

結果を追い求めて結果を出そうとするのか。
成長を求めた先に結果がついてくるのか。

自分自身がどうなりたいのか、長期的な目線で己の成長を考えたときに目先の結果にはある程度左右されない。

必ずしも結果に対して感情が反応しないとは言い切れない。
しかし、結果に左右されそうな時は長期的な目線をブラさずに、なりたい自分になるにはどうすればいいのかを客観的に見ることが大切だ。

結果がなかなか出ない、
結果が良くないことからの焦り、
これらの影響から客観的な判断が鈍る。
私に起こったのはこのような現象だった。

もし、目先の結果で感情的になってしまい客観視できない時は、会話が大切だ。
誰かと話す。
自分で解決できない時は、話してみることで、客観的な視点を与えてくれるきっかけになる。
私は何度も話すことで助けられてきた。
そして、頭の中で整理されてきた。


これから先、生きていく中で結果は求められ続けるだろう。
結果は付き物だからこそ結果の捉え方を少し変えてみるだけで何事も楽しくなる。

最後の1年間、次に繋がる意味のある年にする。

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