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間違いを指摘するときの間違った方法

はじめに

今日、とある場所でのこと。
あることをしようとしているんだけど行く場所が違っているという人に対して向こうですよと伝えている人を見たんですよ。で、言われた人はきょとんとしている。つまり、伝わっていない。

というわけで、今日はこれについて書きたいと思います。

なんで伝わらないのか?

まず、間違えている人に何かを伝えないといけないというケースで、何を伝えるべきか?を考えないといけません。
上に書いた例では間違えているという指摘は行わず結果のみを伝えている。これがいかんと思うのです。

間違えている人にそのことを自覚し、違う行動に出てもらいたい場合、多分以下の3つが必要となります。

  1. 間違えている人が考えていることを双方(間違えている側と指摘する側)で確認

  2. 確認内容の誤りの認識を共有

  3. 誤りをどう直すべきかという情報を共有

1が必要な理由は、これからの内容が的外れにならないようにするため。
2が必要な理由は、誤っている内容を認識してもらうため。また、指摘側の誤解の可能性もあるのでその可能性を潰すためでもあります。
3が必要な理由は、直し方を教えないと、違う過ちを犯す可能性があるため。

で、今回のケース。向こうですよは1,2,3どれも出来ていない。まぁ、ギリ3はやっているのでは?と思わんでもないですが、そもそも1,2が出来ていない時点で3は出来るはずもなし。

だから、伝わらないで言われた人が混乱するのです。

伝えるという事はとても難しい

ちゃんと伝えるためには、これらのステップを踏むべきですが、正直面倒くさい。そして、そもそもそんな事を気にしない人もやたらと多い。
だから、双方が伝わらずにイライラするという残念な結果になる。
そんなもの、相手が汲むべきということを言う人も出てきますが、ならば汲むための時間もしくは情報を提供するべきです。間違えている人にいきなり結果を伝えたところで、納得なんか出来ない。そして、納得していないことをするというよりもやらされることには結構強い抵抗感がある。
もう、争いの火種をばらまいているだけですよね…

間違いを無くしたいのであれば

こんな感じの会話にすべきなんだろうなと思います。

  1. ○○をしたいのですか?

  2. でしたら、ここはその窓口ではありませんよ。

  3. あちらにある××の窓口に行ってください。

まぁ、長いですが、伝わりやすさはかなり違うんじゃないかと思います。
これでも伝わらないケースもありますが、100点がとれる方法なんか無いことはしっかりと理解しておきましょう。これについても色々書きたいところが山盛りなんですが、書いても虚しいのでね…

でもまぁ、正直難しいですよね

というわけで、これをやるのではなく、これを意識しましょう。少なくとも、楽して伝えることなんか無理だと思いましょう。もし、今までちゃんと伝わっていたというのであれば、相手があなたの言葉に不足する情報を推測し汲んでくれるいい人だっただけです。そして、世の中いい人ばっかりではないのですよ。

おわりに

まぁ、心遣い・気遣いってのはとっても大事です。それがあれば、そもそもあっちですよと言うだけなんてことにはならない。
お互いにちょっとずつコストを払うことで、世の中過ごしやすくなるんですから、そうした方がきっと良いと思うよと私は思うのでした。

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