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EBt のマルチユーザー対応について

EBt の Standard Edition は現在マルチユーザーでの利用をサポートしています。このドキュメントでは、EBt のマルチユーザーの考え方について説明します。

一人のユーザーが持つユーザー情報について

一人のユーザーが複数のユーザー情報を持つことが可能となっております。
これは、プロジェクトなどでユーザー情報を分けたくなるケースがあるからです。例えば、複数のプロジェクトを持っているならば、プロジェクト単位でユーザーを作り、プロジェクト単位で管理して言う方が良いであろうという判断のもとそうなっています。
そして、一人のユーザーが複数のユーザー情報を持っている場合でも、後述のアクセス権限はユーザー個別に設定可能です。だから、あるプロジェクトのユーザーが別のプロジェクトのメモを修正したり閲覧したりできないようにすることも可能です。この辺は、柔軟に使っていただければと思います。

アクセス権に関する基本的な考え方

マルチユーザー対応により、一人が複数のユーザー権限を持ち、それらが共有されるようになりました。だから、アクセス権の設定は必要不可欠な機能となります。

アクセス権の設定では、3つの権限を組み合わせて使うと考えてください。

  1. メモに書き込み可能な権限

  2. メモを読むことが可能な権限(書き込みは不可能)

  3. 全ての権限から除外(全て閲覧不可)

なお、所有者は無条件で1の権限を持っています。また、それを除くと3の権限が一番強くなっています。1,2 の権限は同等ですが、2の権限は1に含まれます。

EBt では、グループという概念があり、グループに対してこれらの権限を付与することが出来ます。
そして、グループに所属しているユーザー全てにその権限が付与されます。
グループはいくつも定義出来ますが、余りたくさん作ると管理が難しくなるので、適宜調整してください。

権限の適用範囲はメモ単位ではなく、メモ群が対象となります。個々のメモにつけることは煩雑さを生むだけなのであえて行っていません。
そのかわり、ユーザーは、複数のユーザー情報を所有することが可能です。なので、プロジェクト1用のユーザー、プロジェクト2用のユーザー、個人用のユーザーのような形で複数のユーザー情報を作成し、それぞれに別の権限をつけることで、メモ単位に権限をつけるかわりとしてください。これもそれなりに煩雑になりますが、個々につけるよりはまだ良いとの判断です。
具体的なイメージは簡単な絵を描きましたのでそちらを参照いただけると良いかと思います。

図1:ユーザー権限の基本的な動き

複数のユーザーがお互いに共有したい場合

次のように設定してください。

  • 全てのユーザーの読み込み権限を付与したグループに、共有したいユーザーを登録する。

メモを最初に共有する方法について

スレッドを使って下さい。誰でも良いので、一緒に作業するメンバーに参加権限を付与したスレッドを作り、そこにメッセージを送って下さい。
送付するメッセージには、別途共有したいメモへのリンクを張っておけば良いです。その際、スレッドの参加者にメモのアクセス権限(読み込み権限で良いです)を設定しておくことを忘れないようにして下さい。スレッドの参加者にメモのアクセス権がないと、そのメモは相手側に表示されません。送ったのに見えないという状況になってしまいますので、注意してください。

おわりに

マルチユーザー対応とは言え、アクセス権にだけ気をつけていただければ全く問題なく使うことが出来るかと思います。
個人で使う分には、自分一人に複数のユーザー情報を持たせる必要性はほとんどありませんが、無理に全ての機能を使うのもそんなに正しくはありませんからね。

というわけで、マルチユーザーでも今までと同じように使えますので、安心してお使いください。

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