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ヌケル 運営者逮捕事例について

https://news.yahoo.co.jp/articles/8968e1a456000e8ca4589977ffaab6366fbee051

アダルト動画のまとめサイト「ヌケル」の運営者が、無修正のわいせつ動画を公開したとして検挙されました。
「外国にサーバーがあり、日本の法律に違反すると思わなかった」と一部否認しているようです。

インターネット上には、大手アダルト動画サイトから個人が趣味で運営しているようなアダルトサイトまで無数に存在します。
しかし、今回のように検挙されるサイト運営者もいれば、いわゆる「老舗」のように長年運営を継続しているサイトもあります。

それでは、何が基準で運営者が検挙されるのでしょうか。
今回は、無修正アダルト動画の公開にフォーカスして解説します。


「わいせつ」はアウト

(わいせつ物頒布等)
第百七十五条 わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、二年以下の懲役若しくは二百五十万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする。
2 有償で頒布する目的で、前項の物を所持し、又は同項の電磁的記録を保管した者も、同項と同様とする。

刑法

刑法175条1項後段で無修正動画などの送信や公開を禁止しています。
ここでのわいせつとはなんなのでしょうか。裁判所はこう表現しています。
「徒に性欲を興奮または刺激させ、かつ、普通人の正常な性的羞恥心を害し善良な性的道義観念に反するものをいう。」
これだけではよくわかりませんね。事実、何がわいせつとされるのかは時代によって変わっていきます。
ここでは無修正の性器や、薄いモザイクのかかった性器などのことだと思っておいてください。

海外サーバーならセーフ?

刑法175条は日本の法律です。そのため。海外サーバーを経由すれば、アダルト動画をアップロードしても逮捕されないのではないか?ということがまことしやかに囁かれることがあります。

しかし、まったくもってそのようなことはありません。
日本で撮影し、日本でサイト運営をし、日本人向けに販売しているのなら刑法175条で定められた頒布行為が日本で行われたことになります。

そのため、結果的に検挙されるということです。

過去にはこのような検挙事例もあります。

わいせつ動画、海外代理店通し投稿サイトに公開した男逮捕…「代理店通せばリスク減ると思った」
https://news.livedoor.com/article/detail/12523232/


最後に

このように、現在は日本居住者向けに無修正アダルト動画などをアップロードすると検挙される危険性が高いことがわかります。

昨今では個人が副業としてアダルト動画配信や販売などを行うことも増えてきていいますので、くれぐれもご注意ください。

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