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「ワンダーパーラー」クラシカルメイド®喫茶がコンカフェごっこをやってみたらしい

YOUはメイドカフェとコンカフェの違いってわかる?

私はわかんない。

「コンカフェ研究家」とか呼ばれてるクセにわかんねーのかよ!って言ったヤツ、だったら説明してみろ。ゼッタイ論破してやる。
いろんな人が「コンカフェと周辺の店との分類」というテーマにチャレンジし続けているけど、未だに明確な答えは出ていない。それくらい、いまのコンカフェはいろんなタイプのお店があるし、いろんな業態と似ているようで似ていないお店が多い。

ただ、明確に自分たちは違う、と主張できる界隈がいる。
それが、クラシカルメイド®喫茶界隈だ。

清楚なメイドさんが、黒いロングスカートと白いエプロンに身を包み、茶葉から淹れた紅茶や美味しいケーキを、喫茶店価格で提供する。
女性はもちろん、夫婦や子供連れでも安心して来店できる。絶対にヤバイお店とゴッチャにされることがない。それが、クラシカルメイド®喫茶だ。

その中でも、メイドカフェブームのときも「萌え萌えきゅーん」から距離を置き、コンカフェブームの中でも「シャンパンぽーん」から距離を置く。ずっと変わらず池袋の片隅でクラシカルメイド®の王道を歩み続ける名店がある。それが、「ワンダーパーラー」だ。

そんなクラシカルメイド®喫茶界隈の心の拠り所とも言える名店が、やってはいけない悪ふざけをした。
そう、よりにもよって「コンカフェ」ごっこに手を出したのである。

コンカフェだから、シャンパンもあるしクライナーもある。

コンカフェだから、コンカフェ堕ちしたアイドルもいれば、シャンパン好きなTikTokerもいる。

コンカフェだから、超デコった名札もある。(細かい)

大人のごっこ遊び、ともいえるすさまじい再現度だ。
しかし、いくらクラシカルメイド®喫茶の老舗とはいえ、コンカフェ界隈においては所詮シロウト。どの程度のものかと、現場に向かってみることにした。

現場はワンダーパーラーカフェのお隣。通常営業も並行して実施。

結論からいうと、私は混乱した。そこには、まったく新しい何かがあった。

まず、私を混乱させる原因となったのは「制服」だ。この制服は、モエスタ主催のコンカフェコレクションでゆゆうた賞を受賞した秋葉原「ぷりしーにゃ」の制服。そう、本物のコンカフェ制服であった。

しかし、「お帰りなさいませご主人様」と迎えられ、キャストを呼ぶときは、「にゃんにゃん」と言わないと来てもらえない。そんな接客をバースタイルの「ぷりしーにゃ」で受けたことは一度もない。どちらかというと、秋葉原の「絶対領域」にとてもよく似ている。

そして、私を一番混乱させたもの。それは、キャストが席を離れるとき、少ししゃがんでお辞儀をする。そう、「カーテシー」をするのだ。

おそらく、いろんな種類のコンカフェを巡る「プロコンカファー」は、そのお店のスタイルを無意識に判別し、それに合わせることができるようになっているのであろう。しかし、今回のイベントは、あまりにも違うスタイルのコンカフェ・メイド喫茶の要素がごちゃ混ぜになっていたため、脳が判別できずに混乱したのだと思う。

頑張って、チェキくらいは、私の知っている承認欲求に囚われたコンカフェ嬢の正解を狙ってみた。

でも、値段はコンカフェじゃなかった。

2名で2時間いてチェキ合計6枚とってこのお値段

きっと、この混乱を分解していくと、コンカフェの真実に近づけるのかもしれない。しかし、それはまた別の機会にするとして、混乱で疲れ切った私は筆を置き、別のコンカフェへと消えていくのであった…。

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このnoteで引用したお店


ワンダーパーラーカフェ(池袋)

今年で17周年を迎える池袋の老舗クラシカルメイド®喫茶。オリジナルのメイド服を身にまとった美しい所作のメイドさん達を眺めながら、イギリスから直輸入した紅茶とおいしいケーキが楽しめる。尚、「クラシカルメイド®」はワンダーパーラーカフェの登録商標です。

ぷりしーにゃ

2021年にオープンした秋葉原の最新コンカフェの一つ。大通りに「ミネット」という系列店をオープンさせ、今年はモエスタ主催の「コンカフェコレクション」に出展し「ゆゆうた賞」を受賞するなど、いま注目のコンカフェ。

アキバ絶対領域

秋葉原で4店舗を構える、新世代の人気メイドカフェ。各店舗ごとに制服・内装を含めたコンセプトが違っており、巡る楽しみもある。一昔前と比べ、コンカフェ界隈にも多数の人材を輩出しており、研究対象としても注目できるお店。

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