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すみだに2点先行されるも、大阪がパワープレーでドローに持ち込み、3位浮上。Fリーグ9節レポート

4位・大阪、5位・すみだ、上位浮上のキッカケを掴みたい両者の一戦

公式記録によると、シュライカー大阪のシュート数は前半10、後半14の計24本。フウガドールすみだが前半15、後半10の計25本。

シュート数にも表れたように、立ち上がりからお互いの実力は伯仲しているように見え、好ゲームに期待が高まった。

バーモントカップ和歌山県代表のazzurro futsal club wakayamaのメンバーと一緒に

バーモントカップ大阪府代表のプリモ大阪のメンバーと一緒に

順位で言っても、ひとつ上、3位の立川・府中アスレティックFCも加え、3チームが5勝1分2敗の勝点「16」で並んでおり、得失点差などで、4位がシュライカー大阪、5位がフウガドールすみだというのが、試合前の状況。お互いに"上位浮上"へのキッカケを掴みたい一戦だった。

すみだのキックオフで始まった試合のファーストシュートはすみだ⑦ガリンシャ。大阪も、⑧加藤のパラから、⑤アルトゥールがシュートを放つなど、一進一退の攻防が続く。

互いに5ファウルが溜まる展開。前半終了間際にすみだが先制点

負けたくない、勝ちたい気持ちも強いせいか、互いにファウルがかさむのも早かった。15:43、ドリブルでかわされた大阪⑱田村が粘って後ろに伸ばした足に引っかかり、田村にイエロー。

08:43、今度はすみだ⑦ガリンシャがイエローをもらうなどして、すみだは残り7分、大阪は残り5分で両者ともに、5ファウルが溜まる。

前半はスコアレスで折り返すかと思われた、00:33、大阪の⑧加藤から粘り強いディフェンスでボールを奪った⑦ガリンシャがカウンター。⑧加藤も懸命に自ら追走して、追いついたが、ゴール前への折り返しを⑥宮崎が決めて、すみだに先制ゴールが生まれた。

1-0。前半はすみだがリードして、試合を折り返す。

デネルがキーパーとの1対1を仕留め、2-0に

後半の立ち上がり、大阪は中央で受けた⑫小曽戸が左のスペースに流して⑩相井がシュートに持ち込むなど、前半に続き、良い形が生まれる。

すみだも、14:27、⑤岡村がターンからファーに流すも、ここは誰も走り込んでおらず・・・。

大阪は、13:60、前半も良いコンビプレーを見せていた88番・稲田と、⑩相井でシュートに持ち込むも、ループシュートは枠を外れる。

11:24、ゴール前でチャンスを得た⑧加藤がシュート、こぼれ球が再び加藤の前にこぼれるが、このシュートも枠を外れてしまう・・・。

ゴールが遠い大阪に対し、すみだは、10:53、カウンターから、⑮デネルが抜け出して中央でキーパーと1対1に。

⑮デネルは、出てくる㉑檜山の脇を鋭い弾道のシュートで確実に決め、2-0。冷静に、"重たい1点"をねじ込んだ。

大阪はパワープレーで猛反撃

その後もゴールを割れない大阪は、残り7分弱を残して、⑩相井を入れてパワープレーを開始。

すると、06:34、88番・稲田から、左ポストへの素早いパスに⑫小曽戸がフリーで合わせる。シュートは跳ね返ったが、これを⑩相井がきっちり決めて、1-2。

さらに、03:17、全く同じような形から"同点ゴール"が生まれる―。

最後尾、中央⑤アルトゥールからのパスを右前で受けた88番・稲田がダイレクトで左ポストへ、ここに⑫小曽戸が飛び込み、フリーで合わせて、2-2。起死回生、同点ゴールを叩き込む。

ゴールを決めた⑫小曽戸は⑤アルトゥール、88番・稲田らと、1人ずつ、熱い抱擁を交わした後、大阪サポーターの方に向かい、胸を拳で力強く叩く、"オソドポーズ"で歓喜に応える。

続けてパワープレーに出るつもりだった大阪だったが、2-2とされ、すみだもすぐに36番・中田をゴレイロにパワープレーを開始。大阪はパワープレーに出る機会が生まれなかった。

一方のすみだも、パワープレーからは大阪ゴールを奪えず。

試合は2-2のまま、引き分け。両者、勝点を分け合う結果となったー。

立川・府中が敗れたために、大阪が3位に浮上

パワープレーにより、"かろうじて引き分けに持ち込んだ"と言える大阪だが、試合後、3位の立川・府中アスレティックFCが湘南ベルマーレに敗れたことで、3位浮上となった。チーム状況は決して良いとは言え無さそうだが・・・"風は吹いている"のかもしれない。

この後は、名古屋オーシャンズ、バサジィ大分。自分たちより上位に居る2チームとの連戦を控える大阪。

早くも"踏ん張りどころ"と言えそうだが、逆に、"キッカケ"を掴む試合にもできそうだー。

※フウガドールすみだ・須賀監督、シュライカー大阪⑫小曽戸選手コメントは後ほど、掲載予定です。

ハーフタイム、歌ネタで盛り上げてくれた『ラニーノーズ』さん

レポート・写真=北谷 仁治

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