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プレーオフに向けて、"負けられない"大阪が辛くも勝利。Fリーグ30節レポート

4-0から、3-4

前半10分までに、4点をリードした大阪。プレーオフに向けて、"貫録勝ち"かと思いきや、前半の内に2点を返され、後半は0得点1失点。

ラスト20秒、Fリーグ選抜のパワープレーで"一発"があれば、あわや4-4の"引き分け"決着もありえた試合。

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大阪が怒涛のゴールラッシュ

開始から、引いて守り『カウンター』を狙うFリーグ選抜に対し、試合開始からフルスロットルの大阪がイニシアチブを奪うのは"必然"か―。

18:05 右サイドから右足で放った⑧加藤 未渚実のシュートはディフェンダーに当たる不運もあったが、Fリーグ選抜ゴールに収まる。1-0、2分足らずで、大阪が先制。

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13:39には、23・アンドレウが前にディフェンス2枚を置きながらもシュート。これもディフェンダーに当たりながらも、ゴールに吸い込まれ、2-0。

特にブラジル人は、キーパーの"ブラインド"になるのも見据えて、こうした守備網の外からのシュートを、抜き切らず、かわしきらずに積極的に打って来る。

ディフェンダーに当たってのゴールは、守備側からすれば"不運"と感じるかもしれないが、攻撃側からすれば、それも"狙い通り"でもあるかもしれない。

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11:56には右サイド、キックインを後方に下げたボールを(これも)遠目から⑤アルトゥールが"神コース"で突き刺し、3-0。さらに、10:41、左から右、ゴール前を横切るパスを受けた⑤アルトゥールが一度は空振りするも、もう一度キープして振り切ったシュートが決まり、4-0。

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⑤アルトゥールの連続ゴールも決まって、シュライカー大阪が一気に試合のペースを掌握する。

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大阪のミスから始まった、Fリーグ選抜の反撃

「あのまま負ける気はしなかった」4点をリードされたFリーグ選抜⑧畠山 勇気は言う。

対するシュライカー大阪の守護神21.檜山 昇吾も「ラッキーな部分もあった。攻撃も決して良かったわけじゃなかった・・・」と"安心感は無かった"ことを打ち明けた。

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15:24、シュライカー大阪の底辺でのパス回し。エントレを狙ったパスを奪ったFリーグ選抜は、⑨磯村 直樹が決めて、1-4。

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Fリーグ選抜は、02:19にも左サイドをドリブル突破。"ファー"に送った"シュートパス"に⑧畠山 勇気が飛び込む"ファー詰め"で、2-4。前半の内に2点を返すことに成功する。

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"よく走る"Fリーグ選抜の"良さ"が出たゴールだったが、一方で、⑨磯村が決めた先制点のようなシーンは、他にも多くあった。

「カウンターの練習をしてきた」と⑧畠山は言うが、そこに精度があれば、もっと、シュライカー大阪を苦しめることができただろう・・・。

内容は大阪が上。それでもスコアを積み上げたのはFリーグ選抜

プレスの強さと連携。反対のプレス回避。いずれもFリーグ選抜より、シュライカー大阪が上手さを見せていた。

それでも"スコア"は時にその"内容"を表さないのが、スポーツの面白いところでもある。

試合時間も残り5分を切った、04:46、Fリーグ選抜は左サイドを破った⑨磯村 直樹が角度がほとんど無くなった位置からもゴールを決めて、3-4。ついに"1点差"に詰め寄った。

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大阪も⑩相井 忍の反転シュートなど、決定機をつくるが、この日、Fリーグ選抜のゴールマウスを守った⑫上原 拓也の攻守にあい、"欲しい"追加点が奪えない。

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02:09から、Fリーグ選抜はパワープレーを開始。シュライカー大阪の"拙攻"もあって、残り20秒、Fリーグ選抜がボールを保持してパワープレーをする時間に。"1点入れば、同点"だったが、なんとか守り切ったシュライカー大阪が勝利。プレーオフに向けて、しっかり勝点3を手に入れた。

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大阪は⑨前鈍内・マティアス・エルナンが復帰。

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一方でクリアボールが当たった⑧加藤 未渚実は負傷退場。その後試合復帰ならず。

プレーオフ進出は決まらず。来週、12月29日(日)、ホームにバルドラール浦安を迎える

その後の試合で、フウガドールすみだがエスポラーダ北海道に敗れるか引き分けで、シュライカー大阪のプレーオフ進出が決まるところだったが、フウガドールすみだが勝利した。

プレーオフに向け、シュライカー大阪の"負けられない"戦いは続くー。

来週、12月29日(日)は、30節終了時点で9位のバルドラール浦安を迎えてのホームゲーム。

"ホーム最終戦"となるこの試合をすっきり勝って、"年内"に"プレーオフ進出"を決めておきたいところ。

師走に、"熱い大一番"が残っている。

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レポート・写真=北谷 仁治


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