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中止になった大学フットサルの全国大会を代替開催&ライブ配信へ②『4年生の活躍の舞台を潰さない』共通認識があった

―「トラブル続きだった」ということでしたが、他にはどんなトラブルがありましたか?

藤浪 孝将「今回、twitterですごい反響があって、『ライブ配信をやってもらってすごいありがたい』という声をいただき、苦労したけどやって良かったと思う中で、特に印象に残っているのが『初めて息子の大学フットサルを見るキッカケになった』というツイートがあって、これは、大きいことなのかな、と思えました。

広報に関しては、学生リーグの運営委員会をつくって、ずっとやっているんですが、そこの特徴が、社会人と学生が一緒になって協力できる、良い関係ができていて・・・、強制ではなく、手を挙げて集まってもらったメンバーというのもあって、社会人が2人、学生が7人、計9人なんですけども・・・

YouTubeライブに関しても、トラブルが起こったら、『ちょっと撮影代わって』とか、コメント打ちなどを協力し合いながら、9人で、9人全員がYouTubeライブに関わったわけではないですけれども・・・、イケメン企画やカメラ撮影なども含めて、協力して行うことができました」

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―ライブ配信以外に、今回初めて行った企画はありますか?

藤浪 孝将「現地でチラシ・フライヤーを制作して配りました。表・裏に、トーナメント表だったり、コロナの関係もあって、体育館内は飲食禁止だったので、近隣のおススメのお店を、取材交渉して掲載許可もらって掲載させていただきました。

学生がそういうのが得意・・・というか、楽しんでやってくれたので、良かったです。今回は学生たちが本当によく頑張ってくれました」

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―運営側はいかがでしたでしょうか?

柴田 一慶「当日やったことといえば試合のオペレーションの部分で、試合の進行や、コロナ対策での受付等の対応、後は今回、どうしても人数が足りなかったので、関西から出場の3チーム、立命館大学、びわこ成蹊スポーツ大学、大阪成蹊大学の3チームにご協力いただいて、当日のフォローをしていただきました」

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―コロナ対策はどういったことをされましたか?

柴田 一慶「体育館から出ていた要望で言えば、一番大きなところが館内での食事禁止だったので、そこの周知徹底をしていたり、入館者に対しては事前に申請フォームを作成し、登録を頂いた方のみ入場という対応をとっていたのでそのチェック等がありました。

あとはマナーですが、マスクの呼びかけや体温チェック、消毒など、当たり前の部分などです」

藤浪 孝将「感染者との接触を確認できる厚労省のアプリをダウンロード、インストールしてきてもらったりもしました」

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―運営面で、うまくいったところ、うまく行かなかったところは、それぞれ、どういうところでしたか?

柴田 一慶「どちらかというとうまく行かなったことの方が多かったんですけど・・・、

大きく2つありまして、1つ目は、事前の各地域連盟への連絡。2つ目は、当日の各チームの運営のサポートです。

前者の地域連盟への連絡で行くと、どうしても私も日頃、コミュニケーションを取らない方々だったので、コミュニケーションの頻度が少なく、『今、この大会の進捗はどういう状況ですか?』とご質問をいただいてしまったり、こちらが発信した後にレスポンスが無く、『本当に動いてもらってるかどうかわからない』といったような情報連携という所で苦労しました。

後者の当日のサポートで行くと、ここは地域特性が出ると思ってるんですが・・・、

関西だと基本的に『チームみんなでリーグを作っていきましょう』という前提のもと、チームは試合をして終わりではなくて、前後の試合はボールパーソン行ったり、審判資格保有者がタイムキーパーとか諸々サポートするというところは普段からしているので、それが当たり前になっているんですけど・・・

他地域だとまだまだ学生のリーグ戦自体が整備されてない地域が非常に多く、そういう地域が参加されたチームに関しては、一応事前に連絡をしていたけれども、その対応を忘れていたとか、そもそも『チーム内に審判資格保有者がいないです』といった感じで、普段、僕たちが当たり前だと思っていたことが他地域ではそうではなくて、リーグ戦がちゃんと整備されている関西の環境は恵まれているんだなというのを改めて感じた大会にはなりました」

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―事前の連絡の『連盟』というのは、各地域のフットサル連盟ですか?

柴田 一慶「そうです。各地域連盟に『大学部会』という組織があるんですけど、そこに連絡を取りました」

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―逆に、良かったところはありますか?

柴田 一慶「どうですかね。振り返って、やっぱり1番良かったのは、観客の皆さんに入ってもらえたことじゃないですかね・・・」

藤浪 孝将「無観客での開催が全国的にも多かった中で、『観客を入れてやってくれてありがとう』という声がすごく多かった。結構、"賭け"みたいなところもありましたが、『観客を入れてやりたい』とはずっと思っていたので、良かったです」

柴田 一慶「大会を運営するにあたって、運営するメンバー全員で確認していた目的で言うと、『大学4年生の活躍の舞台を潰さない』というところを一つ大きな目的として、運営部全員の認識として揃えて進められていた部分もあったので、4年生最後の舞台を、特に、保護者の方に、最後の舞台を見届けていただく、コロナの状況下でも、色々踏まえて、うまく連携を取りながらやれていた。そういうところは良かったと思っています」

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取材・文=フットサルライター・きみさる

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