「見やすい!」「どうやってるの?」MyCujooのライブ配信を劇的に変化させた、島根の高校生たちのお話
新型コロナウィルスの影響で、Fリーグ、日本女子フットサルリーグ、今季のフットサルのリーグ戦は『リモートマッチ』『無観客試合』となっている。
Fリーグのディビジョン1は『ABEMA』が全試合生放送をしてくれている。
Fリーグのディビジョン2、日本女子フットサルリーグは『MyCujoo』で、全試合生放送となっているが、こちらは、現状、クラブスタッフさんたちが頑張って配信を担当してくれている状態だ。
クラブによっては『降って湧いた話』で、機材の準備や撮影、配信方法など、まだまだ『手探り』なところも多いのかもしれない。
配信(見やすさ)に対しては、厳しい意見が飛び交うことも少なくなかった。
しかし、10月11日(日)、F2、ポルセイド浜田×広島エフ・ドゥ戦に関しては「すごく見やすい!」「タイマー表示どうやってるの?」など、多くの『称賛の声』が寄せられた。
カメラ2台(メインカメラとアップカメラ)のスイッチング。タイマー(試合時間の表示)。スターティングメンバ―や試合メンバー一覧のテロップ表示。アナウンサーによる試合実況。ハーフタイムクイズなど、視聴しやすさ、楽しさがいきなり、"グンッ"と上がっていたのだ。
フットサルの配信もしてみたかったけど、いきなりリーグ戦の本番の試合ということで生徒たちと「さて、どうしようかと・・・」
この試合のライブ配信を担当したのは、浜田商業高校IT商業研究部の先生と生徒たちだ。
メインカメラ担当の佐々木 佑音くん(ささき ゆおん)くんは『商業科』の2年生。アップカメラを担当した藤田 靖也(ふじた せいや)くん、テロップ作成やスイッチャー担当の板本 大輝(いたもと ひろき)くんは、『情報処理科』の2年生。それに、顧問の大屋先生、4人で、当日のライブ配信を行った。
まずは、当日の配置図の資料の公開OKをいただいたので、こちらに掲載させていただきます。
※準備の時間も限られる中、「素人が作成したものです」というお断りつきで、参考にしてください。もっと良い方法があれば、是非ご連絡、ご教授ください。
ーポルセイド浜田の試合のライブ配信を受けるようになった経緯を教えてください。
大屋先生「1年生に幽霊部員が居て、『何故、幽霊部員』かというと、ポルセイド浜田のサテライトに所属していて、練習が忙しくて来れていない・・・。
我々も『動画や配信を試していきたい』中で、『フットサルも配信することができたらやってみたい』という想いはその子を通じて(ポルセイド浜田にも)伝わっていたと思います。
ただ、最初は、「練習試合っぽいものを想定していたのが、いきなり、リーグ戦の本番の試合という話が来たので、どうしようかな・・・と。(笑)」
ライブ配信は3回目。機材は勉強したい気持ちもあり、少しずつ集めていました
ー実際に配信を担当することになって、どのような準備をされましたか?
板本 大輝くん「1か月前にシンガーソングライターの方のYouTubeの限定配信のお手伝いをしたこともあって、機材は(ある程度)揃っていました。お話をいただいて、今回はテロップも出したいと思いました。
そこから、配信機材の設置や、テロップ、実況の設備等の準備などを、試行錯誤をしながら進めて行きました。
テロップではスターティングメンバーや、メンバーリストを表示しましたが、背景透過に苦戦しました」
―機材の設置とは?
大屋先生「私自身、新型コロナウィルスの影響もあって、オンライン授業の準備を進める中で、個人的に買ったり、研究していたものもあります。私のものや、学校のものを使って、今回の配信を行いました。
配信自体は3回目になります。
1回目は学校の文化祭。一部の保護者の方しかホールに入れなかったので、保護者向けに、限定公開で行いました。
2回目がシンガーソングライターの方のお手伝いで、こうして、少しずつノでもウハウ溜めて行き、映像に興味あるので勉強がしたいという気持ちもあり、試行錯誤しつつ、機材を足していました。
OBSで最終的には出していますけども・・・、学校にあるカメラ、私のカメラ、生徒のノートパソコン、これ(上記の配置図)で同じようなことはできると思います」
―特殊な機材で言うと・・・『スイッチャー』ですかね?
大屋先生「そうですね。このスイッチャーがいま、YouTubeライブで良く使われている『ATEMシリーズ』のもので・・・。『ATEM MINI』が4万円くらい、『ATEM MINI Pro』というのは単独で配信もできるモノで8万円くらい、もう1個上の『ATEM MINI Pro ISO』が12万円くらいなんですけども・・・。
スイッチャーとしては非常に安いものが去年に出たばかりで、今後、私たちみたいな一般の人が『それっぽいものをやる』、障壁がさがったのではないかと思います。以前、この4チャンネルのスイッチャーは、20万円以上していたので。
最終的に配信はOBSを使っていて、これは難しくないので。
本当は『ATEM MINI Pro』だけで配信が可能なんですけど、今回タイマーの画像も入れたので・・・。生徒たちと一緒に勉強をしながら・・・。
後は体育館が大きいので、(配置図)カメラの3台目はHDMI(ケーブル)だけでは届かい距離なので・・・、『SDI』という信号に変えました。そこは『変換コネクタとケーブル』が必要で、お金がかかるところでもあります。
もう1個、スイッチャーの口が空いているので、やろうと思えば、もう1台、対角にカメラをつなぐこともできます。
別にスイッチャーなければ、OBSとカメラ1台でもできますし、OBSでなくiPadだけでも配信は可能です。
今回最初にお話をいただいたときは、MyCujooの配信アプリが入ったiPadを持ってきていただいて、『これで配信を』というお話だったのですが・・・、
すでに『OBS』や『スイッチャー』を使ってやっていたので、
MyCujooのことを調べれば、『もう少し良いものつくれるのでは?』と生徒に話して、生徒たちも『是非やりたい』ということで・・・。どこまでできるか、調べながら、試しながら、やった形になります。
ただ、ほぼ、ぶっつけ本番でしたので・・・。
その週の月曜日にリハーサルをしたんですけど、全然上手く行かず・・・。それは、夜の19時か、20時ぐらいの時間帯だったので・・・。私のテザリングや持ってきた家庭用のモバイルルーターでは全く速度が全く出ず・・・。
いま、浜田市だけかもしれませんが、夜の時間帯の通信帯域が全然取れなくて・・・。それで危機感を持って。ただ配信当日は『日曜昼』なので、(通信帯域の問題は)多少改善すると思いつつ、それでも保険で、チームに『PANDA STUDIO レンタル』を借りてもらって・・・。そこを配信の窓口にしました。
https://rental.pandastudio.tv/
もっと2万円ぐらい出せば2回線ぐらい束ねてできるヤツやつもあるらしいですが、そこまでのお金は出せなくて、今回はこのような形となりました」
準備や当日、うまく行ったこと、行かなかったこと
テロップとスイッチャーを担当した、板本 大輝くん
―準備の段階で、何か苦労した部分はありますか?
板本 大輝くん「スイッチャーとテロップを担当したんですけど、テロップで苦戦したことが、背景の透過処理です。高校生なので、クレジットカードでAdobeなどの編集ソフトは使えず・・・。Macbookに入っているkeynoteを見つけて、つくりました。
当日、スターティングメンバーが変わるので、2時間前にメンバーを聞いてから、そこから急いでつくって、最終的には透過もうまくできました」
佐々木 佑音くん「僕はメインカメラを担当したんですけど、準備の段階で、校庭を映したり、学校でちょっとだけ(カメラを)いじったんですけど、それでは、あのフットサルの(早い)動きがわからなくて・・・。
本番は、練習(ウォーミングアップ)の時などにカメラをいじって、最初はカメラワークも上手と言えなかったんですけど・・・、試合が進むうちに、少しずつ見れるようなモノになった。最後には成長ができたかな・・・と思います」
藤田 靖也くん「選手がシュートを決めたりした時にアップで映すカメラを担当しました。僕はほぼ当日にカメラワークをして、最初はめっちゃブレたりして・・・。アップ(の画)もいつ使われいるか、自分ではわからなかったので、いつでも使われても良いように、シュートの時以外も、外に出たボールもアップしたり、(常に)カメラで追っていました」
―音声の指示は来ていなかった?
藤田 靖也くん「最初はあったんですけど、外部の音が大きくて、聞きにくいところもあったので・・・」
大屋先生「ちゃんとしたインカムを持っていないので、借りてきたトランシーバーでやっていたんですけど、どうしてもタイムラグがあったり、会場は大音響を流していたりしますので・・・。声(指示)を送った時にはもう(場面が)切り替わっていたりして、うまく使えませんでした」
ー当日、他に何かうまくいったこと、いかなかったことはありますか?
板本 大輝くん「上手く行ったことはテロップが上手く出せたこと。スイッチャーも後で配信を見て、意外とうまくできたと思います。少し残念だったのは、実況の方と打合せできなかったので、ポルセイド浜田のスタメンを発表する時に、テロップをうまく出せなくて、悔しかったです。(全体的には)後から配信を見たら、ある程度うまく行っていたので、良かったです」
―スイッチャーの仕事とは、2台のカメラの切り替えですか?
板本 大輝くん「あと、3つめの入力は僕のパソコンにつないでいて、そのパソコンにサムネイルなどを表示させていたので、それも操作していました」
ー『まもなくキックオフです』の画面は、ハーフタイムや、試合終了時、スコアが更新されて入っていました。あれはOBS(配信ソフト)で編集していたのでしょうか?
大屋先生「あれは、keynoteです。配置図の上から4つ目にあるMacbookで。keynoteの画面をそのまま出力した方が柔軟性が高いので。その代わり全画面表示になってしまうんですが・・・」
ー改めて、当日、他に何かうまくいったこと、いかなかったことはありますか?
佐々木 佑音くん「良かったのはカメラワークの成長で、最終的には観れるくらいになったことです。
あと、難しくて理解できていなかったのが、カメラ周辺の接続などの部分で、勉強した方が良いなぁ、と思いました。カメラから来た音声を送ったり、ビデオのカラーが途中、別の色に変わったりしたことがあったので・・・」
ーカメラは2台とも、固定した状態での撮影ですか?
佐々木 佑音くん「そうですね。三脚に固定して、パンハンドル(パン棒)でカメラを動かして撮影していました」
―これまでに、フットサル以外のスポーツ競技の撮影経験はありましたか?
佐々木 佑音くん「ないです」
藤田 靖也くん「うまくいかなかったのは手振れの部分で、うまく行った部分は、カメラを取っていて、よくわからなかったんですけど、twitterなどで反響をいただいたので、(後から)上手く取れてたんだな・・・と思えました」
試合直後の感想と、大きな反響を受けて・・・
メインカメラを担当した、佐々木 佑音くん
―いきなりリーグ戦、本番の試合を担当をされました。試合直後の感想は?
板本 大輝くん「僕は正直ほっとしたというか・・・。なんとなく責任感も感じいて、一個前の試合も累計で7千人に見られていたので・・・、そんなに大人数に見られると思ったら、自分たちも不安があったんですけど、最後まで配信を途切れずにお届けすることができたので、ホッとして、嬉しかったです」
佐々木 佑音くん「僕は達成感が最初に来て、その後すぐに疲れが来ました。カメラの撮影でずっと立ちっぱなしだったので・・・、足がきつくて」
藤田 靖也くん「僕は安心と疲れで、準備の時はあまり緊張しなかったんですけど、当日、急に緊張してきて・・・。めちゃくちゃ不安になって・・・。でも終わったら、手振れもあったけど、うまくできたと自分で思えたので、安心感が大きかったです」
ーその後、反響も大きかったと思うんですけど、反響を聞いて、いかがですか?
板本 大輝くん「反響いただけることは嬉しかったですし、もっとより良いものを届けたいという気持ちも強くなりました。配信ももう何回か見たんですけど、やっぱり改善できるところあるはあるなと思って・・・。反響をいただいたからと、そこで満足せず、より良いものを届けれるように、これからもっと勉強したいと思いました」
佐々木 佑音くん「反響をいただけるのは嬉しかった。自分でもツイッターでエゴサするくらい嬉しかったです」
藤田 靖也くん「一番は達成感ですね。あまり、これまで、twitterとかで反響されたこと無かったので、嬉しかったです」
次回の改善点。フットサルを観た感想
アップ用カメラ担当の藤田 靖也くん
ー次回また配信の担当をされる時、改善点や課題はありますか?放送内でも「バージョンアップしたい」というコメントもあったと思いますが?
板本 大輝くん「僕はまずはテロップをもっと凝りたいです。配信を見ると、のっぺりしてる感じだったので。もっと、テレビ番組に近づけるような、人を引き付けるようなテロップをつくりたい。
配信も、もう1台、カメラを加えられるので・・・。スイッチングも極めていきたいです。
あと、次回は、みんなの役割を変えてもいいのかな、と思っています」
佐々木 佑音くん「改善点で言うと、カメラワークの時に、フットサルって、カウンターされたら、サイドが大きく変わると思うんですけど、その時に追いかけきれなかったというのが改善点です」
藤田 靖也くん「今回はアップカメラを担当したんですけど、今度はメインカメラを担当したり・・・。
勉強して、いずれかはスイッチャーなどもやってみたいと思います」
ーポルセイド浜田や地域に対する想いを聞かせてください。将来、どんな形で地域や地域のスポーツクラブと関わっていきたいですか?
板本 大輝くん「ポルセイドの試合を実際に見れて、いいチームだな、もっと応援したくなるチームだったので・・・。フットサルはまだ知られてないかもしれませんが、僕たちの活動で、より色んな人に知ってもらえたら、という気持ちが強かったので、これからもっと、僕たちもポルセイドやフットサル応援できたらと思っています」
佐々木 佑音くん「最初はフットサルに興味がなくて、ポルセイド浜田のことも良くわかってなくて、当日もカメラワークが忙しくて、追いかけるので精いっぱいだったので、あまり試合の内容は記憶にないんですけど、すごくいいチームだな、とは感じることができたので、また応援したいと思います」
藤田 靖也くん「僕は中3ぐらいのときに、一度ポルセイドの試合を観に行って・・・。今回、また配信という形で見たんですけど。中3で見た時と全然違って、ポルセイド浜田が変わっていたので、また応援したくなりました」
―今後、スポーツ観戦とITの融合はどうなって行くと思いますか?
佐々木 佑音くん「インターネットとモノがいっぱいつながってきているので、今後、より(ライブ配信も)やりやすくなったり、視聴者も見やすくなるのかな・・・と思います」
ータイマー表示は別の固定カメラで表示されていたのでしょうか?
大屋先生「タイマーカメラで、センターに置いてあるタイマーをとって、それをトリミングしてOBSに出しました。(フットサル)界隈の方から(良かったと)言ってもらったんですけど、我々はテレビを見る立場が多かったので、残り時間があるのが前提でした。
今までの放送を見ておられた方からすると『残り時間表示の機能があればいいのに』という気持ちがあったみたいで、出してみて、そこに反響があってビックリしています」
ー準備の段階で、MyCujooや、ABEMAはご覧になられましたか?
大屋先生「若干、生徒たちがそれぞれ見ています。F1(ABEMA)の方は解説もちゃんとあって、カメラもいくつかあるので『ここまでは・・・』と思っていましたが、参考にさせてもらったこともあります」
ー実況の方は?
大屋先生「車で2時間から2時間半くらいにあるエフエム山陰の放送局の方が当日に、とりあえず『来る』というのは聞いていましたが、現場合わせで・・・。
実況の方も初めてフットサル実況だったので・・・。こちらが何ができるかもわからず、(やりながら)一緒に作って行った感じです。
あとは、こちらで何をしているかというマルチビュー、全部の画面が出せるのと、スイッチャーの方は手元の5インチぐらいのやつをみながら、パソコンのモニターを生徒の分を持ってきて、それを観てもらいながら・・・、でした。
なので、例えばベンチを映すときに両方のベンチを映しておいて、切り替わったら、『広島サイドがこんなことやってます』ということを、実況の方も臨機応変に見て、話していただいてました。
最終的にミックスした音が実況の方も欲しかったみたいですけど、我々も放送に長けているわけではなく、『こういう音が必要だな、配線が必要だな』というのは、いまの回路図、プラスアルファがいるな・・・、と思っています。
あと画面でどのカメラが映っているかわからないので、本当はそういったものが見れると良いけれど・・・、設備にお金が居るよねぇ・・・と言う感じです。欲を言えば、いろんなことができると思います」
ー配信を終えて
大屋先生「今回、我々が背伸びしながら、あるモノを組み合わせてやる中で、生徒としては、経験を積ませてもらえました。チームとしても『より良いものを観てもらう』というのはお互いにとってメリットのあったことだと思います。
こういう取材をしていただく裏には、『反響をいただけた』ということがあると思うので、非常に嬉しかったです。
F2のリーグの活動に、生徒の活動がインパクトを与えたというのは、やってみてわかったことで、嬉しさと、子どもらのやりがいにもなっているので、やって良かったというのが素直な実感です」
ー僕からもお礼を言いたいと思います。今回観客に入ってもらうことができない中で、MyCujooの配信になっている部分があると思いますが、それぞれクラブでまだうまく対応が取れていないところもあるかと思います。今回、twitterなどで『すごく見やすかった』『どうやっているの?』といった声がたくさん上がっていました。他クラブも含めた今後の放送の『スタンダード』が上がると、配信も見やすくなるし、より『フットサルを観る』人が増えることに繋がると思います。ありがとうございます。
大屋先生「存在は知っていましたが、私も初めてフットサルを観ました。教員の仕事の中で言うと、サッカーの関係者との仕事も多く、親友もサッカーの指導者で、サッカーは身近に感じていましたが、それでも、浜田の中に、プロリーグに参加するチームがある認識がなかったんです・・・。
実際のFリーグの試合環境はバスケットボールBリーグなど、他のプロスポーツと同様『リッチ』につくっていて驚きもありました。チームスポンサーがついていたり、サッカー協会で組織(運営)がしっかりしていたり・・・。
なので、(フットサルは)もっと世に知ってもらえるし、楽しんでもらえると強く感じました。
島根もようやく、プロバスケが入ってきたんですが、(プロバスケに)負けず劣らず、色んな意味で、地域に密着できる、可能性のあるチームだなぁ、とも感じました。
ただ、島根の中で『フットサル』がテレビ放送されるか?スカパーで放送されるか?と言えば、まだ難しいとも思います。
そんな中で、今回、たまたま我々が放送をさせていただいた中で、エフエム山陰の稲田さんが実況をしてくださったことで、画面操作など配信のクオリティはまた別として、ひとつの番組として成立したのかな・・・、と思っています。
初めて見る人たちは、何か喋ってくれないと、試合だけだと『観ないだろうなぁ・・・』と。まだ我々はフットサルのことを、あまり理解してないからこそ・・・の感想ではありますが・・・。
コロナだからMyCujooになったのかもしれませんが、もっとすそ野を広げたり、人を取り込んで行くために、色んな人に見てもらえる。
SNSで拡散したりして、興味を持ってもらって、リアルに観戦に行ってもらう『呼び水』としては、今回の活動を活用できる可能性を感じることができました。
もし、今回の子どもたちの活動が、おっしゃっていただいたよう業界の『スタンダードを変える』きっかけになるとしたら、すごくすごく嬉しいし、誇らしく思います。
まだまだ我々も未熟で、試行錯誤の部分はあるんですけど・・・。自分たちの行動で人が変化していくという経験は、なかなかないと思いますので、やりがいがあったなぁ・・・と思っています。
試合自体も面白かったですし、チームも、お互いの選手も一所懸命戦っていましたし、(対戦相手であった)広島のチームからも反響をいただき、嬉しかったです」
ー取材を終えて
板本 大輝くん「こうしてインタビューをされることは今まで無かったんですけど、これも今回の活動があったからなので、もっとより良いものを、浜田だけでなく全国の方に届けれるように、また勉強していきたいと思いました」
佐々木 佑音くん「取材を受けるのは初めての経験なので、緊張もありましたが、これから先に、また部活として配信する機会があったら、自分たちももっと技術面を高めて、皆さんに見やすい環境で、質の高いモノを届けられたら、と思います」
藤田 靖也くん「これからはライブ配信もしつつ、色んなことに挑戦できればと思います。ライブ配信は、今回よりもより良いものができるように、色んなことを調べたいと思います」
大屋先生「これからの時代は若い人が作って行くと思います。インターネットの普及で、昔であれば想像もつかないことができるようなっていく、色々と変化している中でも柔軟にやり遂げて行く子どもたちが出てきたらよいですし、その道を、今回のように、子どもたちが切り拓いて行ってくれて、それが、地域に還元できたり、地域が変わって行くキッカケになればいいな・・・と思います。
フットサルに限らず、若者がやってくれていることは頼もしいですし、我々はそれを後押しできたら、と思っています。
今回の配信もそうですけど、フットサルが地域と一緒にやって行くというのは、リーグ自体も後押ししているからこそできたことだと思うので、その『許容』の優しさが、今後も地域を巻き込んだ活動や、輪が広がって行く可能性をすごくすごく感じることができました」
取材・文:フットサルタイムズ・北谷 仁治
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