『3対2のカウンター』は真ん中が空いたらシュート・・・にしても思い切りの良過ぎる、バルセロナ⑱マルセニオの先制弾を独自に徹底解説#8
『独自に徹底解説』シリーズもこの記事が8弾目となりました。前回の記事はコチラです。良かったら、合わせてチェックしてみてください。
2021年5月4(火)に『ファイナル』(決勝戦)が行われた、UEFA Futsal Champions Leagueはポルトガルの『Sporting CP』(スポルティング)がスペインの『FC Barcelona』(バルセロナ)を下して、2年ぶり、2度目の優勝を果たしましたが・・・、
決勝戦のオープニングゴールはバルセロナ⑱マルセニオのゴールでした。
バルセロナの2ゴールはいずれも『カウンター』から。左右にパスコースをつくる『セオリー通りの型』を見せてくれています。世界のトップクラブでも『やるべきこと』『得点の確率を上げる動き』を当たり前のようにやってくるんだな・・・というのが個人的な感想です。
2点目についてもまた後日、機会があれば『徹底解説』記事を書いてみたいと思いますが、今日は1点目、先制点を取り上げます。
※フルマッチ動画の7分10秒からのシーンから。(フィールドプレーヤーが)緑白がスポルティング、赤青のユニフォームがバルセロナです。
スポルティングの自陣、ハーフラインより4mほど手前の位置からのキックイン。
スポルティングは中央に『3枚目』が下りて、底辺を3枚にしたところから、ボールを中央に入れて、スタート。対するバルセロナは中央の⑪フェラオがボールに寄せ・・・
スポルティング中央で受けた⑨ジョアンマトスが逆サイドを向いたのに対し、バルセロナ②アイカルドも『3枚(ほぼ)並ぶ』状態になりながらも、タイトに狙いに行く格好。
スポルティング⑮アレックス・マーリムは、バルセロナ②アイカルドの動き(寄せ)を見て、少し下がった位置にポジショニングを取り直します。
中央⑨ジョアンマトスから、⑮アレックス・マーリムへ、ななめ後方へのパス。
バルセロナ②アイカルドは、『パスと共に』寄せて行きます。『ボールに触れる』瞬間は止まって対応。『2m』ぐらい空いた『寄せている』『プレッシャーがかかっている』とは言えない状況から始まりますが、②アイカルドは出てくるパスに対し足を出そうとしている素振りが見れることから、『ボールを前進させない』ことを優先しつつ、『アタックするタイミング』を見計らっていると伺えます。
スポルティング⑮アレックス・マーリムは、『1対1』を仕掛けるそぶりを見せつつ、右アウトサイドで中へずらし『ロングボール』で『ピヴォ当て』を敢行。
しかしこのパスをバルセロナ⑫マルセニオがインターセプト。
ちなみに、この時の『ファーストタッチ』が『足の裏』ではなく『インサイド』なのが個人的には『ポイント』です。
目の前にディフェンダーがおらず、『スピードを優先したい』『スピードが優先できる』状況であれば、この場面の⑫マルセニオのように『インサイド』も使える方がベターだと思うからです。
⑫マルセニオの『中央』でのインターセプトに応じて、前線の『中央』に居る⑪フェラオはすかさず『左サイド』へ。この動きにより、(右サイドには②アイカルドが居るので・・・)⑫マルセニオには『左右のパスコース』が『確保』されます。
スポルティングのディフェンスは⑨ジョアンマトスと、⑮アレックス・マーリムの『2枚』。バルセロナの『3対2』『数的有利』の『カウンター』の状況が生まれます。
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