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中止になった大学フットサルの全国大会を代替開催&ライブ配信へ①最も想いがかかった大会だから・・・

―最初に少し、自己紹介をお願いします。

柴田 一慶「フットサルを始めたのは大学に入ってからで、いま、社会人2年目の24歳なんですが・・・。

神戸大学に入り、大学でフットサル部に入り、そこから2年生までは選手としてプレーを続けていたんですが、3回生になるタイミングで学生リーグの運営母体に入る活動と、選手を辞めて、チームの指導者の役割として担っていくことにしました。

審判もやっていて、そこから、大学時代は"3足のわらじ"で、大学卒業後の今は、学生リーグの運営と審判だけ続けています。

フットサルにはその二つの関わり方で、日々、仕事も両立しながらという形で頑張っています」

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藤浪 孝将「私は、監督としては、同志社大学の監督として、大学フットサルに関わり始めて、そこから監督をOBの窪堀くんとかが担当しだしてからは指導関係から徐々に離れ、運営のサポートに周りました。

まだ『体育会』になっていないので、部に昇格する活動の手助けをしたり広報のアドバイスをしたりしています。

同志社だけでやっていてもフットサルの認知が上がって行かないと感じる中で、大学フットサル全体の方に関わって行こうと思い、学生リーグの運営にも入らせていただきました」

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―『インカレ』とは、改めてどういう大会でしょう?

柴田 一慶「学生たちにとっては、一言で言うと『最も想いがかかった大会』というふうに思っていまして…

私自身、大学時代、このインカレで『日本一を獲る』というところをチームの目標であり、個人の目標として掲げて、四年間、フットサルに取り組みました。

学生にとってもっとも想いがかかる大会だからこそ、ゲーム内容も熱くなります。

応援している家族の皆さん、観客の皆さんが一緒になって、『心が震える瞬間』を味わうことができる大会ではないかなと思います」

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―他に大学生のフットサル大会はどんな大会がありますか?

柴田 一慶「大きく3つありまして、1つめが学生のリーグ戦…各地域の学生リーグ、2つ目が各地域の社会人リーグ戦…、3つ目が全日本フットサル選手権です。

この3つの大会とインカレの4つの大会を年間通じて戦ってるかなと思います」

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―今回の『インカレ』は『代替開催』となるのでしょうか?

柴田 一慶「早い段階でインカレの中止が発表されました。そこから『なんとか開催できないか?』という想いで動き始めました。

(扱いは)難しいですが、運営母体は関西学生フットサルリーグが行っていますが、協力・協賛で『日本フットサル連盟』にも入ってもらっています。

位置づけとしては『代替開催』になると思います」

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―自分たちで運営するとなったときに、どういったことやろうと思いましたか?

柴田 一慶「まず、5月ぐらいにコロナで全日本大学フットサル大会、インカレが開催中止の案内が日本フットサル連盟のホームページに上がりました。

ちょっと大学生の中では『残念だけど、しょうがないんだろうな…』というところがありつつも、関西学生フットサルリーグで『代替開催できないか?』というところの会議を始めたのがゴールデンウィーク明けくらいでした。

そこから『じゃあ、やろう!』となり、何が必要かも分かってない部分がありながらも、まずは『会場を抑えよう』ということで、滋賀県で会場(ウカルちゃんアリーナ)を抑えることができました。

コロナ禍の中、『各地域の予選ができるのか…?』という不安があったり、『コロナ対策はどうすれば良いのか?』知見を拾いながら、準備を進めていきました。

各地域のリーグ戦で言えば、再開をしていたところであったので、各地域のフットサル連盟の方々に連絡をして、『こういう大会を開催しようと思っています。是非ご協力お願いします』とお願いをし、『予選が実施可能な地域に関しては予選を実施していただく』ことも合わせて依頼をさせていただきました。

社会事情も含めて、予選大会の開催が難しい場合はチーム推薦という形で、各地域から大学チームを推薦いただいた、といったところが、大きな流れです」

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―予選を開催できた地域、推薦チームとなった地域の割合は?

柴田 一慶「合計12チームが出場していて、まず最初9地域に各1チームずつ振り分けて、チーム数の多い関東と関西にもう一枠ずつ、後は開催地枠ということで、滋賀県に1チーム振り分けるって形で想定していました。

ただ、コロナ等の事情もあり、まず北海道からは推薦ができませんでした。また北信越地域からも推薦が叶いませんでした。

それを踏まえて2チームは関東地域の第3代表と、『主催者推薦』という形で、九州地域からもう1チーム追加いただきました」

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―YouTubeで『ライブ配信』をする、というお話はどういった流れで出てきたのでしょう?

藤浪 孝将「まず、インスタグラムでのライブ配信を関西予選やったことがありました。

フットサルに限らず、世の中全般的に、動画の流れがあると思いますし、関西大会ですごく盛り上がることもわかりました。マグで行われた決定戦は、最大230人ぐらいの方々に、ライブで視聴いただきました。『関西でもこれぐらいいくんや…』というのは、正直、驚きでもありました。

全国大会までは、少し期間があり、代替開催に向けて、準備を進める中で、『観客を入れることができるか?』、ギリギリになるまでわからなかったことがありました。体育館側から『ダメ』と言われれば、観客は入れれない、という状態でした。

応援・観戦に、来たくても来れない人が居る中で、『ライブ配信をやらないと』という想いは強くなってきました。

元々は準決勝と決勝の3試合だけをやろうと思ったんですけども、家族や友人、コロナで会場に来れない人のことを考えると、最終的には、『全試合やろう』という結論に至りました。

全部で11試合、まだ1試合しか、ライブ配信はやったことが無かったんですけどね…」

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―当日(のピッチ)は2面開催でしたか?

藤浪 孝将「1ピッチだけでした。1ピッチで助かりました。(笑)」

柴田 一慶「最終日の藤波さんの顔は、疲れ切った、クタクタの顔をしてました。(笑)」

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―大会自体は何日間の開催でしたか?

藤浪 孝将「3日間の開催でしたが、トラブル続きでした。

ポケットWifiの電波が急におかしくなるんですよ…。

やっていく中で、『充電しながら使うと電波がおかしくなる』というのは、掴んできましたが、最初はそこもわからなくて…。


一日目はライブ配信が途中で切れてしまい、冷や汗をかきました。


二日目も、電波が弱くなったり、見ている人から『グルグル回ってて全然見られへん』という投稿がTwitterでもガンガン来ていて…。それでも現場では『どうしたらいいかわからない』状態でした。結果、二日目の4試合中3試合がうまく行きませんでした。

『ライブ配信をすると告知したのに…』『大変なことになってしまった…』と、そこから帰って、検証を繰り返しました。

現場で、事前にWifiのテストも数回やったんですけど…、やっぱり電波状況がおかしくなるっていうのはどうしようもなかった…。困り果てましたね・・・。

試合の合間も15分しかなく、満足に充電することができないのもすごく困りました…。

二日目の後にだいたいコツを掴めてきて、3日目の準決勝と決勝は、うまく配信でき、決勝は最大300名以上の方々にご視聴いただくことができました」

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取材・文=フットサルライター・きみさる

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