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【おすすめYouTube②】植松 努「夢って何だろう?」「できそうな夢しかみちゃだめなの?」

YouTubeのおすすめ動画について書く、第2弾です。

『TED』から、植松 努さんのスピーチ。是非一度、見てみてください!(^^)/

「夢みたいなこと言ってないで勉強しなさい」と言われて、『夢って何だろう』と考えてみた

「おかねは ねうちが かわってしまう だから お金があったら 本を買いなさい」頭に入れたらとられないで済む。戦争でお金が紙くずにかわった、おばあちゃんの教え。
大好きなおじいちゃんが『アポロの月着陸』に大興奮していたお話。「おじいちゃんがそんなに喜んでいる姿を見たことがなかった」「もう一度喜ぶ姿が見たかった」「だから本屋に行ったら『宇宙』『ロケット』に関する手を取った」人が興味を持ったり、何かを始めるのって、多くの場合、そんなに意識していない、潜在意識の中で始まると思うんですが・・・、身の回り、特にその人にとって大事な人や信頼している人からの『情報』は、その人に『影響』を与えるんですね。
「僕はきっと、おじいちゃんの笑顔が見たくて、宇宙やロケットが好きになって行ったんだと思います」

ところが植松さんは中学校の先生に「そんな夢みたいなことを言っていないで、テスト勉強しなさい」と言われます。そしてできない条件を並べられ「お前なんかにできるわけがない」と「教えてくれた」そうです。

植松さんはそこで「夢って何だろう?」「できそうな夢しかみちゃだめなの?」と考えたそうです。そして「いまできないことを おいかけるのが 夢じゃないの?」と思ったそうです。

勉強する意味。お金の価値。人間にとって素晴らしいこととは?

それでも周りの大人に「ちゃんと勉強しないと」「いい学校に行けなくて」「いい会社にはいれなくて大変だよ」と脅されたと言います。(^^;

植松さんは「安定して楽をしてお金をもらえるのがいい会社だ」と聞いた時、「勉強すればするほど能力が身につくはず」「なのにせっかく身に着けたその能力をなるべく使わないで楽をするために勉強するなら、勉強なんてしなくて良いんじゃないの?」と思ったそうです。

子どものころから『やりたいこと』『学びたいこと』を見つけている子どもには、『好きなように、好きなだけやらせる』のが『最高の教育』だとも言っています。

次に植松さんはドアが跳ね上がって開いている、かっこいいスポーツカーの前に立っている写真を見せてくれます(会場から笑いが・・・)。そして、こう語りかけます。

「この車が手に入るのはお金持ちだからでしょうか?」「全然違います」「お金で手に入れることはできるのは、どこかで誰かが頑張ってつくってくれているから」「売ってもらえているから、買うことができるだけです」

つまり「お金が必要な夢」「お金がないと無理な夢」とは「誰かがしてくれるサービス」に過ぎないのだと説きます。

「自分ができないとしてもらうしかない」つまり、どんどん「お金がかかる」
反対に言えば、「自分ができると」「してあげられる」それが「仕事になる」
だから人間にとって素晴らしいこと、大事なことは「できなかったことができるようになることかもしれません。

「どーせむり」という言葉の恐ろしさ。人は自信を失うとどうなるのか?

植松さんは、自分の好きなこと、やりたいことを追求していくと、周りからは理解されず、「どんどん独りぼっちになって行った」と言います。「自分の好きなことを人に喋れなくなった」とも話しています。

でも、本の中のライト兄弟やエジソンが助けてくれたとも言っています。

そして生まれて初めての会社経営で「びっくりするほど大成功です」と話し、また会場から笑いを誘います。(^^)

年商が10倍になって、良い気になって失敗して、2億円の借金を背負い、自分を責め、飛び込み営業に周り、飛行機に乗るたびに「この飛行機落ちてくれ」と願うようになったと振り返ります。

やがて成長して「えげつないことも冷酷なこともできるようになって競争相手を陥れたりやっつけたりできるようになりました」と、過去を振り返ります。

そこから植松さんはふとしたキッカケ(アドバイス)で、青年会議所に入り、友だちを見つけ、児童施設のボランティアに行くことになります。

そこで、親からひどい仕打ちを受けた子どもたちが集まっている施設でしたが、帰るときに、話を聞かせてくれた子どもの夢は「親ともう一度暮らすこと」だと聞き、ショックを受けます。

「なんでひどいことをした親のことを愛せるのか信じられなかった」そして「何も良いことできていない」「連れて帰ってあげても解決にならない」「何でこんなことが起きているんだろう」と考え、またそこで「自分はなんのために人をやっつけてまで金を稼いでいるんだろう」とグルグル考え出し、わからなくなり、"封印していた記憶"が蘇ってしまった

と話し、この後は涙ながらに言葉を続けます。

小学生に上がった時に、先生に嫌われ、信じてきたことやおばあちゃんに教えられたことは「全部否定された」。
その先生が良く使っていた言葉は「どーせむり」という言葉だった。
この言葉は「人の自信と可能性をうばう言葉」恐ろしい、最悪の言葉。でも"とっても簡単な言葉"なんです。
唱えるだけで何もしなくて良くなるから、とっても楽ちんな言葉でもあるんです。

そして、人間が生きていくには『自信』が必要だが、『自信を失ってしまった人たち』は①お金で自信を買うようになって身を飾ったり、それを②自慢するようになったり、③人を見下すようになったり、④人の努力の邪魔をするようになるんだとも言います。

そういう人たちが『自分の自信』を守るために、仕方なく、他の人たちの自信を奪ってしまっているのかもしれません。

また会社に来てくれたアフリカの人たちが、こう教えてくれたそうです。

アフリカでは「自分なんてダメだ」「努力したって無駄だ」と自分の未来や可能性をあきらめてしまった人たちが、最後には人を殺して奪うようになる。お金がないから奪うしかない。

でも、植松さんは当然ながら「みんなが奪ってしまったら、社会は成立しない」と言います。

植松さんが『宇宙開発』に挑んだ理由が面白い

また、植松さんは「ど-せむり」という言葉は、ひょっとしたら『宇宙』から来ているのではないかと考えたそうです。

みなさんは、自分が『宇宙開発できる』と思っていますか?
よっぽど頭が良くないとできない。すごくお金がかかる。『国家プロジェクト』だと思い込んでいませんか?

と問いかけます。それを教えてくれたのは『やったことがない人』だと続けます。

だから植松さんは誰もが「どーせむり」とあきらめる、『宇宙開発をしてみよう』と思ったそうです。

そして神様が、北海道大学の中田教授と出会わせてくれたと続けます。

「人は足りないからこそ助け合える」だからこそ、人は足りないことを馬鹿にしちゃいけない。恥ずかしいと思う必要もない
中途半端はなにもしない、なにもできないより、全然いい。一所懸命、自分のできることをすれば良い。

植松さんは「どーせむり」という言葉に出会ったときに、「だったらこうしてみたら?」と言ってあげて欲しいと訴えます。

学問とは?教育とは?これからの時代に求められる人はどこに居るか

学問は誰かに評価されるためのもの?とんでもない間違いです。学問は社会の問題を解決するために、人類が生み出したものなんです。
では『教育』とは何でしょうか?『教育』は失敗の避け方とか責任の避け方とか要領の良い生き方を教えるハウツーでしょうか?全然違います。『教育』とは死に至らない失敗を安全に経験させるものだったんです。

そして『失敗をマイナスと捉える』大人たちがたくさん居て、みんなの『可能性』と『自信』をたくさん奪って来たと言います。

「でも大丈夫」と植松さんは言います。これから「やったことがない人をやりたがる人」「あきらめない人」「くふうする人」を増やせば良い。「どーせむり」に負けない人を増やせば良いのだ、と。

そういう人はどこに居るのか。みんなです。すべての人がそうなんです。僕らはみんな子どものころ、興味が湧いたことはやってみて、あきらめ方なんて最初は知らなかった。

そして、自信を取り戻すには「やったことがないことをやってみよう!」と訴えます。

やったことがないことをすると失敗する。でも僕らは生まれて初めての、一回きりの人生を、ぶっつけ本番で生きている。失敗というのはより良くするためのデータでしかありません。
僕たちは『してもらう』ためや、『あきらめる』ために生まれたわけじゃない。僕たちは『世界を救う』ために生まれてきました。世界を救うには、ひとりひとりが『自分なんて・・・』て思わないこと。
これから先、僕らがやっていくべきことは『できない理由を探すこと』ではなく、『できる理由を考えること』です。

そして最後に『だったらこうしてみたら?』を世界中ではやらせることで、『どーせむり』を無くせるんじゃないか、全ての人の夢をかなえるんじゃないかと話してくれます。

いかがでしたでしょうか?

たしかに『どーせむり』という言葉は、人の自信を奪う、行動を止めてしまう、マイナスの言葉でしかない上に、簡単に発せてしまえて、それでいてマウントを取れてしまう(と錯覚してしまう)言葉でもあると思います。

植松さんはそれを発する人の背景や気持ちにも一定の理解を示しつつ、それに代わる言葉として「だったらこうしてみたら?」という言葉で、その人を勇気づけたり、その人の夢を叶える手助けができるかもしれない、と教えてくれます。

また、誰もが子どものころは、好奇心が旺盛で、やりたくなったらやってみて、最初からあきらめることなんでしないで、あれこれ勝手に工夫する『人間』だったことも思い出させてくれます。

夢を見たり、追いかけたりすることは、人が誰もが持っているもので、それを自由に追及したり、助け合ったり、補い合ったりする世界や社会は、確かに今より『明るい未来』に思えます。


え?『どーせむり』ですって?

だったら・・・


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文:きみさる

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