ポイントカードの功罪

こんばんは。今日もお疲れ様です。僕はポイントカードがあんまり好きじゃない。財布にはポイントカードを入れないし、何かの拍子に作ってもその店に置いてくるくらいだ。わけを話す。

ポイントカードの機能

ポイントカードの機能はポイントを貯める・使うである。じゃあポイントの機能は何か。これはニアリーイコール現金である。ご存じの通り、「利用条件付き」の現金であるといえる。条件っていうのは、使える店が決まっていたり、有効期限があったりだ。じゃあ現金の機能は何か。それは「選択肢を増やす」ことである。生活の(もっと広く言えば人生の)選択肢を増やせるから、みんながんばって金を稼ぐのである。

前提①:ポイント≒現金である

つまり、ポイントカードの機能は選択肢を増やすことである。

極端な話かもしれないが、貯めたポイントを使用することで、(本物の)現金予算では選べなかった選択肢を選べるのである。なんだ、ポイントカード、いいやつじゃあないか!

発行元の思惑

ところで、ポイントカードを発行している会社なり店舗が考えていることは何か。それは、「ウチの店で買い物させる」である。逆に言えば、顧客に対して他の店に買い物をするという選択をさせないという活動にほかならない。もちろん、他の店に浮気したからって、ポイントが消滅するわけでも、カードが発火するわけでもないので、実際には選択肢が減るということはない。問題は、顧客側の考え方である。

前提②:お客様!逃げるんじゃない!

店を選ぶ時の感性

もちろん、ポイントカード自体を否定するつもりはない。(実は床屋や某コーヒーチェーンのポイントカードは常用している。)ただ店を選ぶ時に、「ポイントカードを持ってる店バイアス」をかけたくないのである。ENEOSカードをもっていると、どうしてもENEOSを見つけるまで走ってしまうし、スーパーにしろポイント還元率を狙って遠くまで足を運ぶ。

前提③:燃費と走行距離とリッター単価とポイント還元率からベストなスタンドを計算せよ

つまり、ポイントカードがあることで、顧客は潜在意識の中で選択肢を減らしてしまっているんじゃないか、というのを懸念している。ポイントカードは選択肢を増やしているようで、実際には選択肢を減らしているはずである。

僕はもっと純粋に、サービスや商品の質であったり、その会社の考え方などで店を選びたいのだ。だからポイントカードを持ちたくない。店の看板を見たときに、ポイント還元率が頭をよぎらないように。

前提④:モバイルオーダーの名前は呼んでもらえる場合とそうでない場合がある(打率2割)。

そんなことを思いながら、今日もスターバックスで文章を書いている。使い方がイマイチ分からない、期限ギリギリのリワードと共に。

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