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ヘイトをトリッソ

さて、新年最初の試合は下位に沈むマインツとの一戦。ちなみに筆者は夜勤でリアルタイム出来なかったので悪しからず。

前半を2点のビハインドで終え、マインツに希望を持たせたところを後半5-0の蹂躙である。鬼畜か。
2-0は危険なスコアとは誰が言ったものかは知らんが、これはマインツファン涙目であろう。
そんなわけで非常に極端な前後半になったので、Twitterのタイムラインは文字通りに天国と地獄である。
今季は特に試合の入りが悪いのが風物詩となってしまっており、チャンピオンが挑戦者にまずパンチを打たせる的な展開を繰り返すために非常に心臓に悪いのだ。

そんな前半のメンバーがこれ。

これで臨んだら右サイドをチンチンにされた、と。
右CHのトリッソは決定機を逸したり、不用意なファウルをしたりと、まぁ平常運転だ。

TLで流れていた声は、このようなものだ。
「パヴァール本調子じゃないな」「パヴァール自信を失わないでほしい」
「ボアテングへのファウル取ってやれよ」「審判ちゃんと見ろよ」
「トリッソてめぇ」「トリッソふざけんな」「おい、トリッソ、おい」

後半から修正を加えてこうなった。

何気に修正力にも定評のあるフリック監督である。
「ゴレツカ来た! これで勝つる」「ズーレ守備もシュートも一級品だな」「キミッヒこそ最高の右SBなんだよな」「何でトリッソがまだ居るんだよ」「フリックはトリッソに弱みでも握られてんのか」「トリッソからダンタスに変えろ」

その後、トリッソは空気化したようだが、チームは流れを引き寄せ後半だけで5点取って勝利した。
レーティングは以下のようなものだ。

なるほど。海外ファンのコメントを見てみよう。
「DFは審判の被害者だ」「デイビスとニャブリは3寄りだろ」「パヴァールは明らかに本調子じゃなかったな」「トリッソは売ろう」「トリッソは売ろう」「トリッソは売ろう」
と、評価は様々だ。

さて、感の良い方なら、とあることに気付いてしまったかも知れない。
そう、驚くことなかれ、トリッソに対するポジティブな評価が、ほぼ全く無いのである!

ここまでボロクソに言われるスタメンはなかなかレアだ。
とりわけ観察眼の無い筆者である、多分だが何度もプレイバックしてみても皆を納得させられる擁護をするのは難しいであろう。


…だが、何はともあれ試合はしっかり勝利している。
これはトリッソが身をもってヘイトを集めてくれるおかげで他のメンバーがより伸び伸びとプレーできているという可能性が、微粒子レベルで存在するのは否定できない。
すまん、流石に無理があるな。

とにかく、最初に記したが筆者はリアルタイムで試合を観ていない。
同じくリアルタイムで観ていない人々は、この事実を知った時に、きっと筆者と同じ思いに駆られるだろう。
「ここまでボロクソに言われるトリッソは、どんなプレーをしていたのだろう…?」
怖いもの見たさという言葉があるが、人は未知なるものへの興味は尽きないものだ。

なんだかんだでトリッソに注目してしまう筆者は、客観的に見て、立派なトリッソファンクラブの会員と言えよう。
支えている自覚は微塵もないが、これからもトリッソサポーターとして試合を楽しみたいと思う。

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