3分でわかる日本の伝統文様【あられ】

ゆりさんと一緒に
日本の伝統文様を3分でお伝えする新企画

今回は「あられ」について

あられとは
あられ文は江戸小紋によくある文様です。 降りかかるのは雨か雪か霰かという、霰をも図案にしています。 霰は雨まじりで重い音がする感じですが、霰は粒の大小はあっても飛びはねるような勢いがあるもの。 丸く不規則な点々を自由に描いてできた図案にこの名をつけたのでしょう。

小紋染の霰文はなかなかモダンな文様だと思います。 武士の裃に使われていたというのに、現代の若い人が、江戸小紋の「黒字に霰」を、これなら着てみたいといいます。 時代が変わっても命の長い文様のひとつです。

柄のトリビア
地色を変えるとドレスにも使えます。 洋服地の水玉というのは、江戸小紋と違ってその円形が同じ大きさなので、平板になりやすい柄です。 水玉は白地に色水玉を使うことが多いものです。 ここでいう霰は、空から降る霰を文様化した自然文様ですが、割付文様のひとつ石畳文も、霰文とよばれています。

今年は東京オリンピックが開催される歳
こういう日本古来の素晴らしいテキスチャも、
みなさんから新しい視点で見てもらえたらうれしいです。
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