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【解説&考察】"BUTTSMACKS"誕生の瞬間。ヒューズを爆笑させたブラッドハウンドの爆弾発言

シーズン9のヒュブラまとめで紹介した、ApexのTwitter公式アカウントが投稿したコミックについてです。
このシーンは特に英語ならではの表現が多く、日本語訳だけを見ても面白さが伝わりにくいと思ったので、それを解説していきたいと思います。

画像引用元:Twitter @PlayApex

ヒューズが爆笑したのは、ブラハが乾杯の詩で誤って"BUTTSMACKS”と発言したからです。

"BUTTSMACKS"とは?

BUTTSMACKSというのは、今から馬鹿なことをやろうとしている人に対して、例えば釘を刺す時などにその人をそう呼ぶことがあります。あるいは、既に馬鹿なことをしでかした人に対して使います。蔑称の一種です。
語源はButt smackから来ており、その意味は「尻叩き」です。罰として行われる行為・いわゆるお尻ぺんぺんが近いかと思います。BUTTSMACKSは、「今にお尻ぺんぺんされる人=大バカ野郎」と言えば分かりやすいでしょうか。

ブラハは"BUTTSMACKS"と"Butt slap"を言い間違えた?

Butt slapとは何のことでしょうか。こちらがイメージ画像です。

Apex Legends Season 8 – Mayhem Launch Trailer

そう、ヒューズがコースティックにしているこの尻叩きのことです。
前述したButt smackが罰の意味合いが強いのに対し、同じ尻叩きでもButt slapは親しい友人や仲間にふざけてやる行為です。つまりフレンドリーなボディランゲージですね。
恐らくですがブラハは、ヒューズがよくやるこのButt slapをButt smackごと取り違えてあのような発言をしたのかもしれません。(だからヒューズにしてみれば突拍子で、なおさら面白かったのかもしれない…)

ブラハは正確には何を言おうとしていたのか

仮に、ブラハがButt slapと言いたかったとしたらこうなります。

A toast. to more butt slap, mate.
乾杯を。より多く尻が叩けるように、メイト。

正確に言っていたとしても困惑するような内容ですが、ブラハはいたって真面目です。というのも、この詩はあえて馬鹿げた内容の詩にしているからです。

you spoke in my tongue. I simply returned the gesture--

Twitter @PlayApex

ブラハが、「お主が私の真似をして話したのだ。私は単にそれをお主にして返そうとしただけで…」と言っているように、この詩はブラハの故郷の言葉で詩を贈ってくれたヒューズに対する、意趣返しです。いかにもヒューズが言いそうな表現を使った結果、こうなったという訳ですね。そこにさらに笑いの神が味方して、思わぬ事態に…。

ちなみにmate(メイト)というのはヒューズがよく使う口癖のひとつで、友人や仲間を意味する呼び名です。このことからも、この時のブラハがヒューズに寄せて話していたことが分かりますね。
ブラハの故郷の言葉で詩を披露してみせたヒューズと、それに精一杯答えようとしたブラハ、そして何よりも楽しそうな二人がとても印象的で、ファンの間でも特に好評なエピソードでした。


【おまけ】ヒューズのユーモア

This old dog can learn new tricks.

Twitter @PlayApex

このコミックでヒューズが言っている、「老犬も新しい芸を覚えられるんだぜ」という台詞は、実はあることわざをもじったものです。

You can't teach an old dog new tricks.
(老犬に新しい芸を教えることはできない)

老人が古いやり方に固執する様を表したことわざです。日本のことわざで言うところの「老い木は曲がらぬ」ですね。他にも、ヒューズはよく慣用句などをもじった発言をしたりしています。