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改造ねんどろいどでオリキャラを作る

こんにちは。

改造ねんどろいどでオリキャラを作ります。

自分用のメモも兼ねて、過程をメモしていきます。

※この記事ではねんどろいどを「改造」します。
キャラが解体される姿に抵抗がある方には、閲覧をおすすめしません。

「改造ねんどろいど」とは?

グッドスマイルカンパニーのフィギュアシリーズ「ねんどろいど」をベースに、パーツを組み合わせたり継ぎ足したりして作った擬似ねんどろいどのことです。

ねんどろいどは頭身の低いデフォルメフォルムが特徴のフィギュアで、パーツをつけたり外したりして遊ぶことができます。

そのため、さまざまなパーツを組み合わせてねんどろいど非実装のキャラを再現する、いわゆる「改造」を行う層が存在します。

公式から発売されているねんどろいどどーる(着せ替えできるねんどろいどの素体)を使用する方法もありますが、今回は元あるねんどろいどを解体して再構成してみようと思います。

元々あるキャラクターを改造するため、そのキャラが好きな方やフィギュアの分解を不快に思う方にはおすすめできません。

それでは作っていきます。

1 オリキャラに合ったねんどろいどを探す

まずこちらのサイトで、作りたいキャラに近いねんどろいどを探します。

今回作りたいオリキャラはこちら。

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人外オリキャラです。シスター服を着ていて、ツノが生えています。

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シスター服がネックです。そして、シスター服を着たねんどろいどは2020年現在、なんと1人しかいませんでした。それがこちら。

「はがない」の高山マリア先生。幼女シスターです。かわいい。

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ペイントソフトでおおまかな設計図を書きます。

髪と顔は大幅に変える必要がありそうですが、フォルムはそのまま使えそうです。

2 材料の購入

早速ねんどろいどを購入します。

高山マリアちゃんは型番が少し古かった(2013年発売)ため、ネット通販にしかありませんでした。

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買いました。

調べているうちに高山マリアちゃんにだんだん愛着がわいていたので、箱を開けたときはテンション上がって「カ゛ワ゛イ゛~~~~~!!!!!!」と声が出ました。

また、改造に必要そうな材料もヨドバシで購入します。

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・パテ(粘土の代わり)
・サーフェイサー(仕上げ用)
・アクリル絵具とスプレー塗料(着色用)

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・ヤスリ(粗さの違う3種類)

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・彫刻刀

とりあえずこんなものかな。

3 ねんどろいどの改造

それではねんどろいどを改造していきます。

まずはマリアちゃんの後ろ髪・使わない飾りなどを彫刻刀で切断します。

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めっっっっっっちゃくちゃ硬い。

筋力ゼロマンにはキツい。腕が痛い。
後ろ髪を切断するだけで3日くらいかかりました。

なんとか切断し終わったので、パテでパーツを注ぎ足していきます。
パテはざっくり言うと、2種類の材料を混ぜてつくる粘土のことです。

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髪の毛とスカートにとりあえずパテを足しました。
パテがめちゃくちゃ指にくっついたので、ハンドクリーム必須です。

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マリアちゃんは腕にヒラヒラがついていたので、それもパテで平坦にしました。

パテが乾いたら、彫刻刀で形を整えていきます。

写真を撮り忘れたのですが、ひたすら彫刻刀で削る→ヤスリでみがく、の繰り返しです。

4 サーフェイサーを吹く

ひと通り形を整え終わったので、次にサーフェイサーをかけます。

サーフェイサーを吹くことで、下地が均一になり着色しやすくなるそうです。あと細かいキズもカバーしてくれるらしい。

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明らかに洗濯バサミの数が足りてないです。
スプレーなのでベランダでやります。

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めちゃくちゃ気泡できた。

気泡がヤバかったので、一度ヤスリで面を整えて、もう一度サーフェイサーをかけます。シュッと粉を吹き付けるような感じで素早く吹くといいらしい。

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できました。

サフ吹いて気づいたのですが、パテ盛りやヤスリがけをもっと念密にやるべきでした。造形の粗がサフですごくよくわかります。まあいいや。

ボディが完成に近づいてきました。

5 フェイスの作成

ここでいったん表情に移ります。

「ねんどろいどフェイスメーカー」という、ねんどろいどで自作の表情を作れるサービスがあったのでそれを使います。

出力見本もないので正直博打です。しかも届くのがめちゃくちゃ遅い。

事前にフェイスを作るコツを調べたところ、目をめちゃくちゃデカくして限界まで位置を下にするといいらしいとのことでした。

とりあえずその通りにオリキャラに似てるパーツをフェイスに配置し、注文します。

1か月くらい待ってやっと届きました。

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う~~ん。ちょっとイメージと違う気がする……。
そもそもデフォルトのパーツの目が小さすぎるんだよなこれ。

とりあえずつけてみます。

……。

ちょっと待って??????

はまらない!!!!!!!!!!

高山マリアちゃんの頭部にフェイスメーカーの頭部がはまりません。グッドスマイルカンパニー???!!!!

仕方がないので、フェイスメーカーの顔を彫刻刀で削っていきます。

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試行錯誤して削ったところ、とりあえずはまるようになりました。
ただこれでも完全にはまらず、溝ができてしまいます。フェイスメーカーのフェイスがでかすぎるんだと思います。

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見栄えを確認してみます。

う~~~~ん。はめてみると思ったより似てるかもしれない。

ただ、口を開けてた方がよかったかも。二重の線もいらないな。あと眉毛をもう少し下げたい。まあとりあえずこのままでいきます。

それと、組み立て気づいたのですが(遅)、耳をつけない方がよかった気がします。横からみると耳が4つになってしまいます。
耳は後で取ることにしました。

6 着色

いよいよ色を塗ります。

まず、マスキングテープで養生します。

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養生してる途中に手が滑り、頭部を落としてツノが折れました…。
オリキャラの設定的にめちゃくちゃ不吉です。ごめんトガくん。

養生が終わったら、面積の多い黒色をスプレー塗料で塗ります。

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サフ時に学んだので、今度は気泡ができません。よかった。
スプレー塗料はツヤなしのマットタイプを使用しています。

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ひと通り塗り終わったら乾かして、次に白・金色をアクリル絵の具で塗っていきます。

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結構塗り重ねないと綺麗になりません。すぐ乾くのは助かります。

あと当たり前なのですが、スプレー塗料とアクリル絵の具で質感や発色が全然違います。
スプレー塗料の方が断然綺麗です。
ただ今回はスプレー塗料を何本も買うほどでもないかなとヨドバシで思ってしまったので、手軽なアクリル絵の具を使います。

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塗り終わりました。

7 組み立て

改造が終わったので、最後に組み立てます。

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わーーーーーい!!!!!

トガくんだ!!!!!

かわいい!!!!!

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思ったよりいい感じです。
前髪の造形がヘタクソですが、ツノや三つ編みは上手くできました。

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後ろ姿もいい感じです。三つ編みがかわいい。

このままでもじゅうぶんかわいいのですが、少し台座がさみしいのと、やっぱりどうしてもフェイスを少し修正したくなってきました。

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100均で台座に使えそうな材料を適当に買い、接着剤でねんどろいどの台座にペタペタ貼っていきます。

また、フェイスメーカーもリベンジします。
目のハイライト、眉毛の位置、目蓋、口の形を変えて再注文しました。
届いたのがこちら。

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右がはじめに作ったフェイス、真ん中が再注文したフェイスです。

真ん中のフェイスの方が断然いい感じです。
確実にねんどろいどフェイスメーカーを使うのが上手くなってます。コツを掴んだ気がする。よしよし!!

作った台座と届いたフェイスをはめてみます。

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わーーーーーーーーー!!!!!

めっっっっっっちゃかわいい!!!!!!!!!!!

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超いい感じです。
フェイス作り直してよかった!!!!!

これにて改造ねんどろいどの完成です。
やったー!!!!!

8 感想と反省

作業中に何度も挫折しましたが、無事完成できてよかったです。

結局半年くらいかかりました。
材料費は総額1万くらいです(ねんどろいど本体込み)。

作ってみた反省としては、やっぱり彫刻刀で整えてパテ盛りとヤスリをする過程をどれだけ丁寧にやるかがポイントになりました。
わたしはめんどくさがりのせっかちなので、雑な仕上がりになってしまいました。

あと、スプレー塗料がやっぱり綺麗なので、今回は色数も少なかったし白色もスプレー塗料にするべきだったなと思います。

しかし、作っている間は全ての工程がめんどくさすぎて
「もう二度と改造ねんどろいどなんてやりたくない…」と思いました。

なのに完成してみると
「よし!次は誰を作ろうかな!」なんて思ってしまうので怖いです。
喉元過ぎても熱さを忘れないでほしいです。

ということで、また機会があれば2体目チャレンジしようかなと思います。
やっぱり立体製作は苦手なので、次もラクに作れそうなキャラにしたいです。

おしまい。

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