ディーパック チョプラの本

宇宙の使用説明書。

ディーパック チョプラ氏の
この本を翻訳した人が3人.

そのうちの一人が本著者。

富と成功をもたらす7つの法則
願望が自然に叶う実践ガイド 単行本 2007/9
渡邊 愛子 (翻訳) 2018年6月4日

人生に奇跡をもたらす7つの法則 単行本 2000/3
岡野 守也 (翻訳) 2003年12月11日

人生・成功のための七つの原理 単行本 1996/10
田中 孝顕 (翻訳) 2004年12月9日

3冊とも購入したけれど
同じ本を訳しているのだけれど、微妙な違いがある。
それぞれに良さがあるけれど

一番抽象的に感じるのは、岡野 守也氏の翻訳
一番具体的に感じるのは、 田中 孝顕氏の翻訳
その中間が渡邊 愛子氏の翻訳のように感じます。

渡邊 愛子氏の翻訳では、
第1の純粋な可能性の法則と訳されているが
これは、田中 孝顕氏の翻訳の
「第1章 隠れた無限の可能性とふれあう」の方がしっくりくる。

本当に見えない無限の可能性が、形を持ち、
この世に実体化してくるわけだから。

第1章 純粋な可能性の法則では

宇宙の無尽蔵のエネルギー、創造力は、
今、まさに身の回りに遍在していると語っている。

そしてその宇宙とどうやってアクセスするのかの
実践編まで書かれている。

チョプラ氏は、苦労してストレスをためて
成功したり富を得たりするよりも
楽にストレスなく富や成功を得る方法を説いている。

その中でカフカの言葉が出てくる。要約すると、

宇宙とアクセスするためには、
別に艱難辛苦を経験する必要はなく
ただ、静かにしているだけでいいと。

宇宙の無尽蔵のエネルギー、創造力にアクセスするためには
どこかの山にこもったり、修行をしたりする必要もないと
ただ静かにしていれば、宇宙が姿を現してくれると。

チョプラ氏曰く
ただそのためには、自分の中の心の対話、思考の騒々しさから
退避する必要があると。

その騒々しさのある場所に宇宙とアクセスする
通路、入り口があるからと。

その方法が、瞑想であり、沈黙であり、自然と触れ合うこと、
そして批判、批評をしないということ。

宇宙とのアクセスを一番邪魔するのは、批判、
批評をすることみたいですね。

時折、街角で見かける主婦の立ち話は最悪かも・・・。
あっ、これが批判、批評でいけないのでしょうね(笑)

第2章 与える法則

自分が求めているものを与えなさい。

宇宙は純粋な、無尽蔵のエネルギーで、エネルギーは、
エネルギー保存の法則があり、エネルギーは消えることが
ないという。

だから与えれば、受け取り、受け取れば与えるということで
エネルギー保存の法則が成り立つ。(少しこじつけかな…)

だから受け取るためには与えなければならないと言っている。

別にお金や物質的なものだけとは言っていない。

チョプラ氏曰く
感謝や称賛、好意、思いやりなど、そういう心理的なものでいいと、
いやそれら心理的なもののほうが、実際大きなエネルギーを持っていると。

注意点は一つ、与えるとき、それは心からの喜びが伴っていることと。
そうでなければ、エネルギーの循環、与えて受け取る法則が働かないと。

第3章 原因と結果の法則(カルマ)

よい選択がよい人生を作る。

チョプラ氏曰く
原因と結果は一つ、ワンセットだという。

そのワンセットをカルマ。

原因と結果、一つ、一つ言葉、概念があるので、
別々のものという認識がありましたけど・・・。

カルマというと、何となく嫌なイメージがある。
この世で犯した罪をあの世や来世で償うみたいな・・・。

しかし、チョプラ氏曰く
宇宙には完ぺきなカルマの決済システムが存在し、
その決済をやらないわけにはいかないと。

ただ、そのカルマも瞑想によって洗い流していく方法があると。
何度も何度も瞑想することによって、カルマを超越できると。
これはありがたい知識ですね。

そして、良き行いをすることによって、悪い行いをしないように
注意深くなることによって、カルマの負債をなくそうと。

第4章 最小限の努力の法則

苦労しなくてもこうして自然に叶う
自然の知性は努力することなしに機能しています。

チョプラ氏曰く
この教えを自然から学ぶとき、私たちは自分の
願望を極めて容易に達成できるようになる。

必死にストレスためながら頑張らなくても、自然に楽に
成功できるんですよ、ということですね。

そのための方法は
『あなたの行動が愛によって動機づけられている時、
「最小限の努力の法則」が適用され、
あなたはほとんど努力を必要としません』

自然に楽に成功するためには、動機が愛や喜びであれば、
ほとんど努力が必要なくなると。
これはありがたい知識ですね。

これからも自然は愛によって作られていることがわかりますね。

愛の波動によって、自然、宇宙と同調できるということですね。

そして
『エゴに向けられた注意は多大なエネルギーを消費します』
と教えてくれます。

あまりに利己的、自己中心的な思いはエネルギーの多大な損失が
生じるんですね。
本来富や成功を生むためのエネルギーが無駄になるということですね。

チョプラ氏曰く
『エゴから解放されると、
そのようなエネルギーを浪費しないですむ。
そうすれば、あなたは自分が求めているもののために
そのエネルギーを利用できます。』

そのようなエネルギーを浪費しないために
チョウプラ氏は3つのことを推薦してます。

①あるがままに受け入れる 受容

『この宇宙全体があらゆる瞬間にあるべき
状態にあるのだから、という事実を知ること。

この瞬間は、宇宙全体は常にあるべき状態にある。
という原理に従って存在している。』

だから受け入れないと、宇宙に逆らうことになり、
その結果として苦い果実を味わうことになると・・・。

②誰のことも何事も非難しない 責任

『特定の人物あるいは状況にイライラした時、
その人物あるいは状況に対する
自分の感情に反応している、と認識することです。

あなたがどのような感情を持とうと、
それは他の誰かの過ちのせいではありません。』

ここでも受け入れる必要があるようですね。
逆らうことによって、その嫌な事のエネルギーが、
そこに留まり、それが増殖するといってるのですね。

③自分の考えに固執するのをやめる 無防備さ
「最小限の努力の法則」の3つ目の構成要素は無防備さ。

『これはかたくなな姿勢を放棄し、自分の考え方や立場を
他の人々に納得させようとする欲求を捨て去っている状態。』

無防備さは、ちょっと受け入れられないところもあります。
言われっぱなしになるのは、どうも・・・。

だから、それらの人々とは距離をとるのが一番ですね。

第5章 意図と願望の法則

宇宙の無限の組織力をどう生かすか?

この宇宙は、無限の可能性の場であり、
ある意味量子場であるということです。

『量子場とは、純粋意識や無限の可能性の場の別名である。
その量子場は、意図と願望に大きな影響を受けています。』

つまり私たち人間は量子場に意図と願望で影響を与える、
つまり指示を与えることができるということですね。

『あなたが注意を注いでいる物事に対して
ある意図を抱くと、その意図自身が、
意図した結果を発生させるために時空内の
無数の出来事を編成してくれるのです。』

『あなたが根源的な創造の場に入り込み、
そこで特定の意図を告げる。

すると、単にそれだけで、無限の相互作用の
場を活性化することができる。

意図は無限の可能性を自然に抵抗なく流れさせ、
潜在的なものを現実化させるための基礎を築く』

そのためには、第1章、第2章、第3章、第4章の
実践が欠かせないようです。

第6章 手放す法則

執着しないほうがうまくいく

『あなたが結果に対する執着を手放した瞬間、
第5章の一点集中した意図と、この手放した状態を
同時に兼ね備えることによって、
あなたの願ったものを手に入れるのです。

あなたが望むどんな物でも、手放すことによって
手に入れることができます。

なぜなら、手放すことは真のあなたのパワーへの
ゆるぎない信頼に基づくものだからです。』

手放すとは執着しないということ、
結果に執着するとうまくいかないようです。

ここのところが、いまいちわかりにくいところですね。

意図も願望もあっていいけれど、結果に執着しないこと。
う~ん、ちょっと自分の中ではピンと来ないですね。

不確実性の英知を信頼する、みたいな
文言があるのですが
これもいまいちピンとこない、実感できない。

結果までの
『途中のA地点とB地点の間には
無限の可能性が横たわっているかもしれません。』

この文言から考えれば、この結果にならなければ嫌だと執着すれば
その無限の可能性をつぶすことになると言っているのでしょう。

人知を超えた宇宙が実現してくれるのですから
さらに良い結果をもたらしてくれかもしれないので信頼して
期待して待っていようということでしょうか。

期待している結果の、人知ではわからない、その周りの
良いものまで含んで、宇宙が叶えてくれるのだから
ということでしょうか。

自分が思う以上のものを与えてくれるのなら
宇宙を、その不確実性の英知を、信じてもいいのかな
という気にあります。

第7章 人生の目的の法則(ダルマ)

自分にしかない才能を生かして生きる

『世界中の誰よりも上手にできることがある。
人生の目標(ダルマ)は、私たちは、それぞれが特定の目標を
達成するために、この世界に出現した、と教えている。』
そうです。

1番考えてほしいことは
『自分はどうやったら人類に奉仕できるか、
自分にはどんなユニークな才能があるか』

『自分にはどんなユニークな才能があるか』

私は、それは見つけています。自慢などではなくて、
日本唯一のある手法を開発しています。

だから、これはいいかなと思っています。自己満足(笑)

問題は、それを
『自分はどうやったら人類に奉仕できるか』

人類は大げさなので、
日本社会に奉仕できるかで考えていることろです。

『隠れた無限の可能性と触れ合う体験がそれに
加わったとき、あなたは嫌でも無限の豊かさと
触れ合うことになります。

なぜなら、それこそが豊かさを達成する真の方法だからです。

それは永遠の豊かさであり、それはどうすれば利益が
得られるのだろうかではなく、私はどうやったら
援助できるのだろうという自問を通じて発見するもの。』

どうも、私はどうすれば利益が得られるだろうかばかりを
考えているのがいけないのでしょうね。(笑)

全体を通して、楽に富と成功を手に入れるために
宇宙の使用方法をわかりやすく解説している本だと
思いました。

マタイによる福音書 第6章33節 イエスの言った
「まず始めに神の国とその義(正しい使い方)を求めよ
そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」
それの解説本みたいな気がしました。

神の国はこの宇宙ですし、その正しい使い方が、
この本で述べられている数々の実践、実習ですから。

素晴らしい本だし、意味があってこの章の順番だとは
思うのですが私的には、『第6章 手放す法則』と
『第7章 人生の目的の法則(ダルマ)』の内容は、
順番は逆の方がいいような気がしています。

結果に対する執着を手放す、執着しないということだから
先にダルマの章が来てもいいような気がします。

備忘録がてらにレビューを書きましたが
考えを整理することもできました。

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