誕生日の正解 

僕は「誕生日を祝う」というイベントがあまり得意ではありません。
得意ではない、というかどういう風にやったらいいのか、正解がわからないです。

どのくらいの重要度なのか、どのくらいの規模感なのか、何をプレゼントするのが適してるのか、年に何回やるのか、とか。

こういったことがわからないのは、おそらく経験不足からきているものだと思います。

僕の誕生日は1月3日です。
僕にとって誕生日というものはお正月のおまけであり、プレゼントはお年玉の額がアップするというものでした(嬉しい)。あとは家で家族とケーキを食べたりする、あくまで家の中で行われる楽しいイベントという認識です。

基本的に誕生日に家族以外の人といたことはほとんどなく、家族以外の人から祝われた経験がありません。

なので、他の人の誕生日を祝う際の振る舞いとして参考にするものとしては、誰かが誰かの誕生日を祝っているところを見た経験しかないわけなのですが、それでも少し問題がありました。

誕生日は友達も参加するイベントだということを知ったのは、たぶん高校生になってからだと思います。

高校生の時に見た誕生日の祝い方は、サプライズ系が多かった気がします。
誕生日の人の机の上に大量のお菓子を置いておくというものや、顔面にシュークリームをぶつけて、ぐちゃぐちゃにしたところを記念撮影するというものを見てきました。

前者はいいですね、可愛らしいね。羨ましかったです。

ただ、シュークリームをぶつけるのはなんだったんでしょうか。
当時も思っていましたが、それ嬉しいんかって。もはや報復合戦なのではないかと。

(あと、関係ないですが、高校生の時、誰かの誕生日のたびに僕の誕生日がいつなのか聞いてくる野球部がいましたが、あれなんなんですか。冷やかしならやめてほしい。)

こんな感じの誕生日を見た経験しかなく、参考にするには少し難しい気がします。

このように誕生日の経験が乏しい僕ですが、一度だけこれはいけたんじゃないかというものがありました。

大学時代、僕は突然1年くらい会ってない友達に誕生日プレゼントを送りつけました。
なぜそんなことをしたかはあまり覚えていないのですが、あまりの誕生日経験の少なさに危機感を感じて、本能的に体が動き出したのかもしれません。

その時にあげたものは、良い折り畳み傘でした。

コンセプトとしては、「自分では買わないけど、あると良いもの」。

これには自分でも、渋!と思い、勝手に手応えを感じていました。

その友達からは、「ありがとう」と言われた気がします。


思い返してみても、このときのコンセプトは正しかったのではないでしょうか。


僕はついに、誕生日について一つ正解を手に入れることができたようです。

バースデーマスターと言っても過言ではありませんね。


みなさんも良いお誕生日をお過ごしください。


誕マスより

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