「建築をやるために生きてるんじゃない。生きるために建築をやっているんだ」
建築学生になったばかりの私は、それまでの回り道を取り戻さんと必死でした。
そもそも、建築学生というのは必死な生き物です。ハードに学ぶのが当たり前、徹夜は当たり前の世界でした。たぶん今も。
始めたばかりの大学一年生の頃は、疑問を持つことはなく、それ自体を楽しんでやっていました。みんなと大学に泊まって徹夜でトレースしたり模型を作ったりする日々が、充実していたのです。
いや、そんなに深く考えてなかったな。当たり前だと思っていたし、みんながやっているからやっていた。
でも、も