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VR飲みアンケート!結果報告書① VR飲みとユーザーの傾向

こんにちは!ふららんです。大変長らくお待たせいたしました。
今回から複数回に渡って2020/3/14~2020/3/20まで行っていた「VR飲みアンケート!」の結果報告書を公開したいと思います。

今回のアンケートにはVRChatのプレイヤーだけでなくバーチャルキャスト、Cluster、ambrなど様々なVRプラットフォームのプレイヤーからの意見が集まりました。その数なんと261名!多くの方の回答のご協力ありがとうございました。

今回のアンケートは過去最も大規模なVR飲みの実態調査となりました。この膨大な回答結果から見えてきた事をこれから複数回に分けてNoteにまとめる予定です。以下のような順番で順次Noteをあげていくのでお楽しみに!
※4/21一部修正

VR飲みアンケート!結果報告書① VR飲みとユーザーの傾向
VR飲みアンケート!結果報告書② VR飲みによるリアルへの影響
VR飲みアンケート!結果報告書③ VR飲みに消費行動と経済
VR飲みアンケート!結果報告書④ VR飲みとVR飲みイベントについて
VR飲みアンケート!結果報告書⑤ 現状の不満点と今後への期待

また時期は未定ですが「リアルとバーチャルを繋げる飲みの未来」というテーマの記事も今後上げる予定です。

今回はユーザーの傾向という事で、「VR飲みはいつどこで誰とどのようにして行っているのか」等を中心にまとめていきます。
最後まで読んで頂けると嬉しいです。

VR飲みの定義

まず初めにVR飲みに関する定義について
「VRプラットフォームにinしながらジュースやお酒を飲む事」
とします。

VR飲みに利用しているVRプラットフォーム(回答数261件)

まずVR飲みをするユーザーが使った事のあるVRプラットフォームについて聞いてみました。どのようなVRプラットフォームがVR飲みに使われているのでしょうか?

VR飲みに活用したことがあるVRプラットフォームを選択してください

回答を見てみるとVRChatが圧倒的に多く254人(97.3%)の方が利用していました。ただ今回のアンケートの回答者のうちVRChatのみをプレイしている方は233人(89.2%)もいたため、VRChatとは異なるVRプラットフォームの利用者にも聞いてみると結果が大きく変わっていたかもしれません。少なくとも今回のアンケートだけでは「バーチャルキャストやClusterではVR飲みの文化が浸透していない」とは言えないと思います。

次に「VRChat以外のプラットフォームを使う理由」について聞いてみました。意図としてはVRChat以外のプラットフォームにはどのような優れたVR飲みの利点があるのかどうか調査したいという事がありました。

その結果VRChat以外のプラットフォームでのVR飲みの利点なども浮かび上がってきたため一部紹介します。

【Cluster】
「clusterは企業系イベントがあるため」
「企画されていたから」
「たまたまclusterのイベント(非VR飲み会)の際に飲んでいただだけ」など
【バーチャルキャスト】
「リスナー(配信をみている人)とも会話ができるので」
「普段の活動場所」など
「推しが利用しているから。」など
【ambr】
「ambrにはバーがあったのと、飲み仲間がいたから」
「バーでのイベントがあったから」
「当時の所持デバイスがOculusGoのみであったため」など
【NeosVR】
「NeosVR内イベントの打ち上げ」
「手を動かしながらながら会話すると会話が弾むから」
【桜花広場】
「時間制限が無い、WEBサイトのスクショ肴に飲める、PC版から入れる」
【Hubs】
「スマホやPCブラウザなど、多数のプラットフォームが選択できるから」
「参加ハードルの低さ」
【bigscreen】
映画を見ながらの開催だった。
【OculusRooms】
「参加ハードルの低さ」

配信や動画、またはブラウザ画面を共有する事に長けたVRプラットフォームにも大きなVR飲みの需要があると思います。この話題に関してはまたどこかのタイミングで記事をあげる予定です。今後はVRプラットフォーム毎に違う強みがあるVR飲み文化が発展してより楽しみ方が広がると良いですね。

VR飲みが好きかどうか(回答数261件)

次に回答者の中にVR飲みが好きな人、そうでもない人がどれくらいいるのか聞いてみました。

VR飲みは好きですか?

VR飲みアンケート回答者の内226人(86.9%)が好き、大好きと回答。特に大好きと答えた人がほぼ50%居た事からVRプラットフォームの利用者には現時点で少なくとも100人を優に超えるVR飲み愛好家がいると言って良いと思います。

VR飲みをする理由(回答数261件)

ではなぜVR飲みをするのでしょうか?その理由を聞いてみました。

VR飲みをする理由は何ですか?(複数回答可)


「フレンドとお酒を飲む事が楽しい」という回答が213人(81.6%)と最も多く
次に元々お酒が好きだからという回答が128人(49%)、会話が弾むきっかけとしてVR飲みをしている人も117人(45%)居ました。

やはりコミュニケーションが主な遊び方となるVRプラットフォームにおいてよりコミュニケーションを楽しむ手段として、または趣味が合うフレンドと酒を一緒に飲みたいという目的でVR飲みをしている方が多いようです。

また元々お酒が好きだったという方も多かったですが、もともとはお酒が好きではなかった方もVR飲みを好んでいるするケースは多いようです。このケースに関しては「VR飲みアンケート!結果報告書② VR飲みによるリアルへの影響と経済」で詳しくまとめます。

VR飲みを行う際のプレイモード(回答数257件)

VRChatに限定した形ですが聞いてみました。
意図としてはどのプレイモードが人気なのか、プレイモードの違いによる違いは具体的に何なのか聞きたかったという事があります。VRChatに限定している理由はほかのプラットフォームでは条件が異なる(VRモードしかないなど)からです。

VRChatでVR飲みをする方に聞きます。普段VR飲みをするときのプレイモードを選択してください


VRモードでVR飲みをする方が85%居た事からも大多数はVRを使用しながらのVR飲みを楽しんでいるようです。

VRモードでVR飲みを楽しんでいるプレイヤーからは

「普段VRだから」
「VRで飲むと一緒に飲んでいる気分になる」
「コミュニケーションにボディランゲージが必要。VRならではの一緒にいる臨場感も魅力」

といった理由が挙がりました。その世界に入り込んで楽しむことができる事を理由に挙げている方が多かった印象です。

またVRモードでフルトラッキングでプレイしているプレイヤーからは

「いつもフルトラだから」
「動きを見せれるのでどういう状態にあるのか伝えやすい、言葉が伝わらない時に表現できるため」
「自分の自然な体勢が反映されるため」

といった理由が挙げられました。普段使っているという理由が最も多かったが、やはりリアルの自分の姿勢や動きを反映できる点はVR飲みを行う上でも魅力的な事であり今後も重要なポイントとなりそうです。

デスクトップモードで楽しんでいるプレイヤーからは

「酔っ払ってるのにHMD被ったら吐く。」
「手もとなどの確認がしやすいため(カクテル作り等含む)」
「楽」

などの意見が上がっていました。中には「以前はVRモード(フルトラ含む)だったが飲みにくいので乾杯からしばらくはデスクトップその後VRスタイルになった」という楽しみ方をしている方もいました。
このことからもVRChatでいうデスクトップモード、またはスマホからでも楽しむ手段があるVRプラットフォームはより利用者にストレスの無いVR飲みが可能だと言えると思います。

またOculusQuest単体でVR飲みをしている方からもその理由を聞いてみました。PCが無くても遊べるというメリットはVR飲みにも恩恵をもたらしているのでしょうか?

Quest単体でVR飲みをする方に聞きます。Quest単体でVR飲みをする理由は何ですか(複数回答可)

結果このようになりました。Questしか持っていないからという理由が一番多かったものの、無線のQuestの方がVR飲みしやすいという回答が2番目に多かった事はポイントだと思います。

Questは無線である事が大きなポイントの一つですがやはりVR飲みにも良いメリットがあるようです。今回は回答数が少なかったため、今後Questユーザー向けにも広く意見を聞いてみたいですね。

VR飲みを始めたきっかけ(回答数261件)

次にVR飲みを始めたきっかけについて聞いてみました。どのような傾向があるのでしょうか?

VR飲みを始めたきっかけは何ですか?(複数回答可)


「お酒を飲みながらVRChatをプレイしたい」という理由が116人(44.4%)と最も多い回答になりました。次点で「フレンドに誘われたから」が106人(40.6%)でした。
またVR飲みという新しい文化に興味を持って始めた方も56人(21.5%)ほどいました。

その他の回答にも色々なきっかけが挙がっていましたが、多くはフレンド関係でVR飲みというものを自然と始めた方、またはVR飲み会イベントへの参加がきっかけになっているようです。

またVR飲みを始めたきっかけがイベント参加であった方にきっかけになったイベント名について聞いてみました。

飲み会イベントがきっかけでVR飲みを始めた方に聞きます。きっかけになったイベントの名は何ですか?

その結果複数挙がってきたイベント名について数が多かった順に4つ挙げて紹介します。

Quest宴会:8名
 questユーザー中心の飲み会
バーチャル宴会:7名
 PC限定の飲み会(バーチャル宴会外伝のみクロスプラットフォームあり)
VRCウィスキーの会:4名
 ウィスキー好きが集まる飲み会
VRC1989年以前爆誕会:3名
 1989年以前に生まれた方のみが参加できる飲み会

バーチャル宴会はPC限定、Quest宴会はquestユーザー中心の飲み会で誰でも参加可能な飲み会(未成年はジュース)でかつ大規模な面で参加のしやすさに繋がっていると考えられます。

またVRCウィスキーの会、VRC1989年以前爆誕会は上記の2つと比べ条件がありますが特定の年齢層のみが参加できたり、同じジャンルのお酒を飲んでいる仲間が参加する飲み会イベントであることが参加のしやすさに繋がっていると考えられます。

VR飲みを始めた時期(回答数261件)

次にVR飲みをいつから始めたのか時期を聞いてみました。始めた時期に偏りがあるのでしょうか?

VR飲みをいつ頃始めましたか?

アンケートに答えた方の50%以上(140人ほど)は半年前より後から、最も古くから行っている方は2年以上前から行っていたようです。

今回のアンケートからはこの2年間においてのVR飲みを始める人が急増した期間はないかと思います。ただ回答した方のほぼ9割がVRChatのみをプレイしているユーザーであることを考慮すると、もしかしたら別のVRプラットフォームでは急激にVR飲みを始める方が増えるような期間があったかもしれません。

VR飲みをする頻度について(回答数261件)

VR飲みがどれくらいの頻度で行われているのか。この事についてこれまではっきりしたことが分かっていませんでした。そこで今回聞いてみました。

VR飲みをどれくらいの頻度で行いますか?

VR飲みの頻度については週に1度飲んでいる方が50%近く(120人ほど)、月に1度飲んでいる人も含めると75%以上(200人以上)いました。VR飲みを楽しんでいるプレイヤーは定期的に飲む人がかなりの割合を占めていると言えそうです。

VR飲みをする時間帯について(回答数261件)

VR飲みはいつ頃行われることが多いのでしょうか?VR飲みを行う時は何時から飲むのか聞いてみました。

VR飲みを行う時はいつも何時ごろから飲んでいますか?

182人(69.7%)は22時以降からVR飲みを始めるとのことでこのような結果になった理由はVRChatの日本人ユーザーが遊び始める時間が22時~24時であることが大きいと思います。それに合わせてVR飲みイベントなどのイベントも21時~24時頃にある場合が多いです。今のVRプラットフォームは昼からお酒を飲む人があまりいないと言って良いと思います。

VR飲みをするワールドについて(回答数261件)

VRプラットフォームにおいてワールドは非常に重要な要素です。VR飲みにもどのような影響があるのか調査するために普段VR飲みをする際にどのようなワールドを利用しているのか聞いてみました。

VR飲みをする際に好きなワールドはどのような場所ですか?

VR飲みをするワールドに関してはこだわっている方も40%ほどいましたが60%以上は「場所は問わずにVR飲みを行う」とのことです。最も多かったのは「居酒屋のようなワールド」で全体の40人(15.3%)、「バーカウンターがあるようなワールド」も25人(9.6%)が好んで使っているとのことでした。

「バーチャルだからリアルと異なるシチュエーションで飲みたい!」というよりも「現実と同じように座って飲みたい方や居酒屋の雰囲気を感じながら飲みたい!」という人が一定数いる事はまちがいないでしょう。

また場所にこだわらないと答えた方の多くはフレンドと飲んでいる方やイベントの飲み、VRChat内の団体内での飲み会参加者でした。

普段どのようなコミュニティでVR飲みをしているのか(回答数261件)

VR飲みとコミュニティには密接な関係がある事は分かっていたものの詳細は分かっていなかったため聞いてみました。

普段はどのようなコミュニティ内でVR飲みをしていますか?(複数回答可)

最も多かったのは「好きなフレンド同士で集まって飲む」で208人(79.7%)、飲み会イベントで飲む方も70人(26.8%)、特定の団体の集まりで飲む方も65人(24.9%)となりました。また一人で飲むことがある方も68人(26.1%)いることから一人でVR飲みを楽しむ人も一定数いそうです。

また個人的に意外だった事は大規模な飲み会イベントに参加して飲む方がそこまで多くなかったことです。フレンドと一緒に飲むのが良いのであって不特定多数がいるVR飲み会イベントには好き好んで参加しないという方が案外多いのかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか?
データでVR飲みを見ることでこれまでぼんやりと感じていたVR飲みの実態が見えてきたと思います。
次回のnoteではVR飲みを始めてからのリアル側の変化を中心にまとめていきます。

お楽しみに!







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