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VR飲みアンケート!結果報告書⑤ 現状の不満点と今後への期待

こんにちは!ふららんです。
前回の記事からまた2週間以上たってしまいすみませんでした!
これで最後の結果報告書となります。
今回の記事も是非読んで頂けたらと思います。

今回の記事も2020/3/14~2020/3/20まで行っていた「VR飲みアンケート!」の結果報告書のまとめの続きとなります。報告書は以下の順番に上がっています。

VR飲みアンケート!結果報告書① VR飲みとユーザーの傾向
VR飲みアンケート!結果報告書② VR飲みによるリアルへの影響
VR飲みアンケート!結果報告書③ VR飲みによる消費行動と経済
VR飲みアンケート!結果報告書④ VR飲みとVR飲みイベントについて
VR飲みアンケート!結果報告書⑤ 現状の不満点と今後への期待

前回の記事「 VR飲みアンケート!結果報告書④ VR飲みとVR飲みイベントについて」では「VR飲みイベント」についてにまとめました。

今回は「今後のVR飲み文化に関する不満や改善点」について寄せられた意見を個人的なコメントと共に一部紹介していきます。

VR飲み中の飲食について

・よくこぼす

・HMDが邪魔で飲みにくい

VR飲みに慣れている人でさえもこぼすことはよくある事で、ある程度注意を払いながら飲まないとキーボードやコントローラー、最悪PCがおじゃんになってしまう事があります。

・食べにくい

つまみが食べにくいのは現状のVR飲みの大きな欠点の一つです。もちろんつまみの種類をHMDを被りながらでも食べやすいものにすれば、幾分改善されますがそれでも現実で食べる時よりも手元が見えずらくなっている分こぼしたり、その結果机周りを汚くしてしまう事は多いと思います。

・量の加減が難しい

VR飲みをしていると人によっては酒の量の把握が出来ず飲み過ぎてしまう事があるようです。これも視界を塞いでいるが故の弊害の一種として対策が必要になりそうです。自分がどれくらい飲んでいるのかバーチャル側でも分かるシステムがあると便利ですね。

・手元配信が手軽にできるようになるか特定オブジェクトに注いだ液体だけVR内に合成される奴とか出来たら楽しいかも

・ソーシャルVR上でもDMMでいうドリンクモードのようなものが使えればHMDを装着しての飲食が気軽にできるようになると思います。 そうなるのが楽しみです

これは是非実装して欲しい所です。リアル側の変化をバーチャルからも楽しめる仕様はよりVR飲みのクオリティが上げると思います。
また手元が見えるという仕様が一般的になれば間違いなく飲食のハードルは下がります。VRと飲食は今後更に関係が強まると思うのでいかにして必要な情報をバーチャル内に居ながら雰囲気を壊さずに得ることができるか重要になってくると思います。

デバイスやコントローラーについて

・コントローラーが持ちにくい

・ヘッドセットが重い

・コントローラーをホールドしやすいものがあるといい。


コントローラーが持ちづらい、またはHMDが重たい事も大きな問題の一つです。VRモードでVR飲みをするときには常に頭には400~500gの重さがあるHMDを被って飲まないといけません。これはストレスがかかる事です。
またコントローラーもVR飲みをするときに適した形状とは言えないと思います(そもそも現状では飲食をしながらプレイする事を想定していないので当然ですが)。

・箸が使えるレベルで手が自由に動かせるデバイスの登場、それに対応したプラットフォームの普及に期待したい

箸が自由に使えるようなデバイスが出たら楽しみ方がぐっと広がりますし、飲食ももちろん楽になりますし

VR飲みの容器について

・グラスの形状によってはゴーグルにぶつかるし、空いたグラスが置きづらいしおかわりを注ぎづらい

・VR飲み専用水筒ほしい…もっと気軽にお水のみたい…

・VR勢に飲みやすいグラスがほしい

VR飲み専用の水筒やグラスは欲しいです。今後需要が拡大するにつれ商品化もあると思いますが、もし発売されたらどういったものになるのか気になりますね。

VR空間のワールド環境について

・大勢で集まってしまうと、わいわい感はあるが誰がしゃべったりしているのか、どこにいるのか?などが意識が散開するので、人の話をしっかりと聞けない。

・多人数が集まる時、音声が壁をそのまま素通りする時など会話がし辛い場合がある

VR飲みをするのは良いが大勢が集まると誰が話しているのか分かりずらい、またはワールドの壁が音を遮らないため会話がしずらいというのは今後の改善に期待したいところです。

・ワールドの負荷

・アプリ側の負荷軽減、または機器側の機能向上によって、同一の場所に大人数で集まれると良い

負荷があがって楽しみづらいという意見もありました。これは現状のVRプラットフォームの多くが抱える問題だと思います。
また今のVRプラットフォームは三桁の人が入る事はおろか、50人入った時に負荷を気にせずに楽しむことはまずできません。
ただ負荷に関してはまだ完全な改善は難しいのが現実だと思います。将来のHMDの性能向上やPC全体のスペック向上に期待です。

・sit判定あるワールド増えてほしい

sit判定はあるとないとでは大きな違いなので増えて欲しいです。お酒は基本リアルでは座って飲むことが多いと思うのですが、sit判定がないワールドで飲むとワールド内ではしゃがんで飲むか立って飲むかみたいな状況になってしまいます。これは人によってはかなり気になるポイントだと思うのでSit判定、特に座れる椅子や胡坐をかくことができる座席といったものを飲みのワールドでは積極的に取り入れるといいのかなと思います。

・ラストオーダーのお時間ですって言ってくれるNPCが欲しい

これは面白いと思いました。VR飲みにおいてリアルな表現は場を楽しくする事が多いです。まさにこういったNPCがいると「飲み屋さんに友達と楽しい時間を過ごして気が付けば閉店の時間だった」のような体験がよりグレードアップすると思います。実装されたらそのワールド行ってみたいです。

複数人とVR飲みについて

・乾杯がエアでしかできない

VR飲みにおいてリアルでグラスを当てて乾杯は流石に無理ですが、せめてバーチャル空間内では乾杯しているような体験はしたいです。最近ではジョッキをお互い当てた時に「カラン」と音がなるように実装しているVRプラットフォームもありますが、まだ多くの場合はそうはなってはいません。
個人的にはVR飲みをするために作ったワールドには必ず実装して欲しいと思うくらい必要性を感じているのでVRChatでもそういったグラスが実装されて広く利用されるといいなぁとか思っています。

・みんなで同じ酒を呑みたい時がある

・同じ酒やつまみ食べ物を共有できるようになってほしい。

これも重要なポイントだと思います。同じものを食べているという状況はリアルでは当たり前のように行われますが、ネットでの飲み会となるとお互い違うものを食べている事が多いのかなと思います。VRプラットフォームでお互い同じ場所に居ながら違うものを食べる、飲むといった状況はこれまでのネットでの飲み会以上に違和感を覚える事が多いかもしれません。
現状はVR飲みイベントという形で解決するのが最も早いと思います。

一方で酒やつまみを共有する事をサポートする出前サービスや通販サービスというのはVR飲みが世間に広まるにつれて次第に出てくるとは思います。
今すぐは出てこないと思いますが、10年先の未来を考えた時にどういったビジネスが生まれているのかは興味がありますね。

・グループが固定化しており新規で混ざりにくい

これらはVR飲みイベントを開く時にうまく運営側でカバーしたいものでもあるが、完全にサポートするのは難しいかもしれません。もし完全にサポートするのであれば、ルールの徹底に注力して参加者同士でカバーしやすくするかスタッフを増やすかどんな状況になっても参加者が楽しめるような工夫をワールドにするかなどの対応が求められそうです。

VR飲みの際のリアル側について(視界)

・リアル側の視界

視界100%バーチャル側の状態が望ましいですがどうしてもVR飲みの際はリアルの視界もちょくちょく入ってきてしまいます。VR飲みの体験において現状致し方がないですが、少しでも改善できると良いですね。

・いちいち冷蔵庫に他のお酒を取りに行ったり新しくお酒を作ったりするのがただ飲んでいるだけのときより面倒に感じる

バーチャル側で楽しんでいたところお酒がなくなってリアル側でお酒を取りに行ったり作る、これもまたVR飲みを楽しんでいる最中に水を差すような感覚があると思います。これを解決するべく自室に冷蔵庫を設置してVR飲みをする人がいると前に聞いたことがあるほどです。今後はバーチャルの世界に没入できるような設備が進化して欲しいですね。

VR飲みのリアル側について(リスク回避)

・VRでできる、酔いつぶれた人の介抱手段を模索してほしい

・顔が赤くなるシェーダーとか簡単にできそうだよね
あと倒れた時用に心拍数表示するやつほしい
あとは空気的に強制しないように気をつけて行きたいよね 薬は過ぎると毒

・また酒の残り量がお互いわかるようになるとよかったり、飲み過ぎ防止に酒許容量を数値化してグラフにすると面白そうだし、健康にもよさそう。 現実の酒の入った器位置を把握できる手軽な仕組みがほしい。

現状のVR飲みは介抱することは困難です。飲み過ぎている人をバーチャル側からサポートしたり、自分がどれくらい酔っているのか、自分がどれくらい飲んだのか視覚的に分かるシステムの実装は没入感がウリのVRだからこそ必要なものなのかもしれません。リアルの体あってのバーチャルでもあるので重要な問題だと思います。

・高確率で寝落ちしてしまう

寝落ちしがちなのがVR飲みです。寝落ち自体は健康的には良くないので将来的にはVR飲みをしながら寝落ちしても翌日影響が出づらくなるアイテム(どこでも寝れる布団みたいな)や寝落ちしそうなときにアラームがなるシステムがあると幾らか体への負担も減らせるかもしれません。

VR飲みの際の食べ方や飲み方について

・飲み方のレクチャーがあるといいと思う、酒の作り方やどのくらい量の水も飲んだほうがいいとか。
・飲み方食べ方のオススメ

VR飲みがきっかけでお酒を飲むようになった人も多いので飲み方のレクチャーの需要はあるはずです。また教える側も教えてもらった側もよりお酒を好きになれると思うのでこういった企画は是非増えて欲しいです。

・何が必要かを議論し、手法の開発や検討を建設的に行なっていきたい。
こぼしにくい杯や食べ方の研究

どんどん研究して、オープンに議論してVR飲み文化が発展して欲しいです。VR飲みをするユーザーが増えた一方でこのような実験のデータが蓄積されているのかは疑問が残るところがあります。まだ大学などの研究機関も分からない事が多くあると思うのでユーザーレベルでの研究や議論がの未来のVRと飲食のシーンに大きく影響を与えるようなケースもあると思います。

・ストロング系飲料の危険性を広く知ってほしい

特に飲む量の調節が普段より難しいVR飲みにおいて特に知っておいた方がいいかもしれません。


・馬鹿な大人たちの飲み方に憧れ、飲み過ぎる若者を見かける。お酒は沢山呑めば、強いものを呑めば偉い訳ではない。大人には手本となるような飲み方を、若者には節度ある飲み方をして欲しい。

・酒癖の悪い人はマジで控えた方がいい(特にいろんな人が見ているところ)

VR飲みも普通の飲みと同じ事が懸念されるわけで、特にVR飲みでお酒の楽しみ方を知った人やまだ未成年でこれからお酒が飲めるようになる人は気を付けた方がいいと思います。節度をもってVR飲みを楽しめる人が増えると良いですね。

VR飲みイベントについて

・居酒屋で飲むのが好きなので、バーだけではなく、例えば居酒屋月夜さんのような居酒屋を模した飲みイベントがもっと出てくると良い。インスタンスではなく席だけ予約しておいてフレンド何人かと喧騒に包まれながら飲む、みたいなのをやりたい。

居酒屋を模した飲みイベントが今後増える事に期待したいですね。
また席予約が可能な飲みイベントは面白いと感じました。運営側の負担も増えるが興味がVR飲みイベント主催者は検討してみてもいいかもしれませんね。

・もっと気軽にオープンな飲み会が増えて欲しい。 規模は主催や趣向で変わるだろうが、定期的に特定の話題などを取り上げたコンセプト飲み会とか増えて欲しい。

誰でも参加できるオープンな飲み会(例えば過去に行われていたバーチャル宴会など)は毎月開かれているとよりVR飲みを楽しめる人は出てくると思います。今でも時折バーチャル宴会のようなイベントがまたあれば嬉しいといった声を聞くのでどなたかやってくれないかなと密かに期待しています(他力本願)。

・違う界隈の方と親睦が深めたらこれ以上の事はないかなと考えています

異なる界隈と交流できるVR飲みイベントも面白いと思います。新しい知見を得たり、意外な繋がりが生まれてよりVRChatが楽しめるきっかけにもなりそうです。最近は他の団体とのコラボイベントも度々行われているようですが、もっと活発になると良いのかもしれませんね。

・大規模であれば、(お互い見える位置で)日本酒ゾーン、チューハイ、カクテル、ビールなど飲んでいる種類のゾーンでおしゃべりしても楽しいかも。お酒一旦休憩ゾーンとか!

これは面白いと思いました。運営側の負担も増えますが、ゾーン分けをした場合どれくらいVR飲みが楽しめるようになるのか一度結果を見てみたいです。

その他の意見

・これをきっかけにお酒を飲んでくれる人が増えて欲しい

お酒を飲むことの楽しさに気づけるきっかけにVR飲みがあって良いと思います。実際にVR飲みがきっかけでお酒を習慣的に飲み始めた方もいるわけですし、今後VRが普及するにつれてVR飲みがお酒の楽しみ方を知るきっかけになるケースが更に増えると良いですね。

・常識になって欲しい、宅飲みが店飲みと大差なくなる世界

宅飲みでも店飲みでは体験は異なりますが、どちらも十分満足な体験ができると思っています。将来的に友達とお酒を飲むときにVR飲みをするか店で飲むか誰しもが選択できるような社会になると良いですね。

・主婦だと夜、飲み会にでるのはなかなか機会ないのでVRで参加できるのは楽しいです

主婦もしくは主夫だからこそ出てくるVR飲みのメリットで興味深い意見だと思いました。外出する必要がない分飲みの機会をつくりやすくこれまでのオンライン飲みとは違う飲みを体感できる、これは今後VR飲みが普及する上で大きなメリットの一つとして認識されるかもしれませんね。

・リアルとバーチャルを気軽に混ぜれる環境を見てみたい

「リアルとバーチャルの融合」これはVR飲みをもう一段階レベルの高いもの似するために重要なキーワードだと思います。現実世界で飲んでいる容器やお酒をunity側でアバターに実装しなくてもリアルタイムに反映できたりするときっと楽しいですし、体験の質も上がるはずです。
また食べ物やつまみだけでなくワールド自体もリアルの会場をそのまま持ってきたり、またはリアル側の居酒屋にARでバーチャル会場のオブジェクトやプレイヤーが見えたりすると新しい楽しみ方が生まれそうですね。

まとめ

ここまで読んで頂きありがとうございます!
今回は様々な視点からのVR飲みに対する意見をまとめました。
これにてVR飲みアンケート!結果報告書の内容は全て公開出来ました!
今回のアンケートで見えてきたVR飲みの現状と様々な声はこれからのVR飲み文化を考えていくうえで大きなヒントになると思います。
VR飲みをいつもしている方はもちろんVR飲み未体験の方にも読まれていれば大変嬉しいです。

では皆さんも楽しいVR飲みライフを!




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