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サラブレッドオークション落札後の成績から見るサラオクの攻略方法

はじめに

サラブレッドオークションのデータは公式で一覧が見当たらなかったのでへっぽこ軍団様を参考にさせていただきました。
普段からデータを扱う仕事でもなくスプレッドシートにも不慣れな為ミスも有りそうですが大体の傾向はつかめるかなと。
また競走用として出品後落札者が繁殖に用途替えした馬、故障等で立て直しが必要な馬も考慮せずカウントしています。
(繁殖は一部判明していますが怪我等の出品理由まで見ていくと集計に時間がかかりすぎるため)

統計を取った理由としては野球のセイバーメトリクスの様に人間と同じく不確定要素のある馬でもこれまでの成績から狙い目の馬の指標が作れるかなと思ったのですが流石に指標を作るとまではいきませんでしたw
そのため落札価格はまったく考慮にせずいくら位で落札できればお得な可能性が高いという感じになります。
データ的には約1年の獲得賞金になりますので落札後1年での回収率の目安となるので若い馬には若干不利になるデータということご承知おき下さい。


基本データ

集計期間は2022年1月6日〜12月22日の期間にサラブレッドオークションに出品された競走馬(繁殖として出品された馬を除く)の出品時に掲載されている獲得賞金と2023年11月30日現在(集計に1週間ほどかかっているためその間走った馬もいるかと思うがそれは除外)までの約1年間での獲得賞金をnetkeibaで比較してみました。

集計期間での落札馬は合計1786頭、内牡馬900頭、牝馬800頭、せん馬86でした。

集計、統計データはこちらで公開しています。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vTog_LO2vaPJ9DrJEnzuXOTuCrJN-WJ_lFbj43EfqH6sEc2qH8KJ39XFXnQC21taX4tRNPyZnQB_Jx_/pubhtml

平均獲得賞金

全馬通しての平均獲得賞金は187.89万円
牡馬だと217.45万円
牝馬で145.78万円
せん馬は268.72万円
となりました。

基本的には187万円以下で落札できれば馬代は回収できるという公算と言えそうです。
平均なので当然0万円の馬もいるのですが…
特にせん馬は術後効果が出るまでしばらくかかるとも言われその間に出品されているのか活躍が目立っています。

これだけではなんなので出品時の馬齢に絞って見ていきます。
(10歳馬もいたのですが母数が少ないので除外しています。)

  • 1歳平均125.72万円

  • 2歳平均165.01万円

  • 3歳平均171.83万円

  • 4歳平均166.00万円

  • 5歳平均267.32万円

  • 6歳平均231.30万円

  • 7歳平均249.66万円

  • 8歳平均195.57万円

  • 9歳平均229.23万円

5歳馬が一番高く1歳馬が一番低い結果となりましたが1歳馬は走るまで時間がかかるのと古馬となって出品されているということはそれなりに強い馬ということになるので賞金の高いレースに出られるというのが要因でしょう。
1年という縛りなので一番長く走れる可能性のある1歳馬が最終的に一番稼ぐという可能性は多分にありそうです。
その馬の血統や馬体に当然よりますが5歳馬が短期的には一番お得な可能性が高いということになりました。

さらに馬齢の性別に絞ってて見ていきます

赤字は全体平均を超えているデータで「-」は該当馬無しとなっています。
4歳を除いてせん馬が平均を超えています。
歳を重ねても活躍馬がいるのはせん馬にすることで筋肉が柔らかくなり競争寿命が伸びるという研究結果もあるそうなのでそのせいかもしれません。
牡馬はいつでもOK、牝馬ならば6歳以下で表の数値以下で落札できるとお得、せん馬もいつでもOKということになりました。

落札後賞金獲得率

続いてサラオク落札後1万円でも稼ぐことの出来た馬の割合を見ていきます。
83.99%の馬がサラオク落札後に1万円以上稼いでいました。
性別毎にわけると

  • 牡馬84.44%

  • 牝馬82.38%

  • セン馬94.19%

ここでもせん馬が高い数値を出し高確率で平均よりも高い賞金を稼いでくれるという公算となりました。

続いて馬齢ごとに見ていきます。

  • 1歳賞金獲得率56.00%

  • 2歳賞金獲得率84.11%

  • 3歳賞金獲得率85.19%

  • 4歳賞金獲得率82.91%

  • 5歳賞金獲得率83.78%

  • 6歳賞金獲得率85.98%

  • 7歳賞金獲得率91.04%

  • 8歳賞金獲得率80.00%

  • 9歳賞金獲得率76.92%

先の馬齢別平均獲得賞金では5歳以上が全体の平均を超える獲得賞金でしたが一番数値の高かった5歳も平均確率割れ、8歳も大きく下回っています。
このデータからおそらく加齢による能力のピークを迎えてしまった馬も一定数居るということになるかと思います。
このため5歳以上は安く落札できれば割安度は高くなるが走らないリスクも高くなるということかと思います。
また1歳馬は未デビューが多いのが要因となっていそうです。

正直上記のデータでは1万円も1000万円も同じ1としてカウントしており
1万円稼いでもらっても預託費などもあるので大きな赤字となってしまいます。
次は平均よりは低いが現実的な期待値として落札後100万円以上を稼いだ馬の割合を見ていきましょう。

100万円以上落札後に稼いだ馬は全体の52.18%。
いきなり丁半博打になってしまいました。
性別毎にわけると。

  • 牡馬56.22%

  • 牝馬45.75%

  • セン馬69.77%

ここでも牡馬が高く牝馬は低く、せん馬が一位でした。
ただ基本的には牝馬の方が落札価格は低くなる傾向があるのでリスクは実際は軽減されるはずです。

100、300、500、1000万円以上落札後に稼いだ馬を馬齢と性別にわけた場合もしらべましたが基本的に同傾向でしたのでここでは割愛します。

更に勝利と言って差し支えない300万以上落札後に稼いだ馬の割合です。
全体確率は18.92%。
更に半分以下に。

大体の場合馬代、預託費などもペイしてくれていそうな500万以上稼いだ馬の割合は7.33%。

そして夢の重賞級1000万以上は1.85%
ウマ娘の最高レア排出率が3%なのでそれよりも低く更には単発で一回数十万から数百万で当たりを引かなければ行けないのでなかなか厳しい。
サラオク1開催に40頭ラインナップされたとして1.85%だと2開催に1頭居れば、見る目と運が試されそうです。

出走別平均獲得賞金

出走別にも見ていきましょう。

  • JRAに出走歴の有る馬196.36万円

  • NARに出走歴の有る馬155.34万円

  • 未出走の馬145.40万円

  • JRA、NAR共に出走歴のある馬164.84万円

流石にJRAにまず素質馬があつまるのかと言った結果にJRAで走ったことが有れば+1Pしてよさそうです。

勝利別平均獲得賞金

ここは能力と直結する部分があり当然勝てば勝つほど人気(落札価格の高騰)してしまうので余り意味がない気もしますがとりあえず5勝まで集計しました。

  • JRA1勝282.7

  • JRA2勝391.24

  • JRA3勝461.38

  • JRA4勝464.25

  • JRA5勝143.44

  • NAR1勝86.7

  • NAR2勝129.91

  • NAR3勝127.05

  • NAR4勝160.37

  • NAR5勝239.78

基本的にJRAで勝利経験有れば激アツ、NAR勝利数は4勝以下は考慮に入れずフラットに見ても良さそうです。

種牡馬別落札後平均獲得賞金

最後に種牡馬別で見ていきましょう。
ここでは2022年のサラオクに5頭以上ラインナップにのった種牡馬の産駒のみデータにしています。
中間値は167万円に対しヴィクトワールピサの442.50万円、ザファクターの 475.15万円、スズカコーズウェイの431.11万円、プリサイスエンドの432.25万円は飛び抜けて高いです。
どれもサンプルは多くはないですがたまたまにしては良すぎですし、
パイロ、キズナ、シニミニ、ヘニーヒューズ辺りも高アベレージですがいかにも走りそうな父ですし人気もしそうなので上位4産駒がラインナップされたときは注目して見るのもいいかと思います。

逆にモーリス産駒は勉強不足か私にはダートのイメージがないですがサンプルも多い割に228.59万円と平均を超えているのでこういうイメージとのミスマッチを狙うとお得な馬が買えるかもしれません。

まとめ

1年間で見るならJRAで勝利経験のあるザファクター産駒の5歳せん馬が一番走る!
まぁこんなピンズドの馬はそうそう居ないと思うので基本的には187万円以内で。

  • 5歳以上で+1P

  • せん馬は+1P

  • 牝馬は-1P

  • 牝馬は6歳以上でさらに-1P

  • JRA出走は+1P

懐具合によって1Pの価値が違うと思うのでそれは調整していただいてそこより安く買えそうなら割安でいい馬を買える可能性が高いと思います。

現状私は187万円もぽーんと出せないんですけどね…w
30万でもかなり考えちゃいますw

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