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オルタナアセットへの投資機会に真っ向から反対する人たちに伝えたいこと

こんにちは。
今日は少し刺激的なタイトルにしてみました。

オルタナアセット×プライベートバンキングというサービスを株式会社SIGでは提供しようと日々奮闘しているわけですが、その過程において多くの批判的なご意見をいただきます。
多いものとしては、
「日本で投資アドバイスは根付かない」
「金融化のプロセスは大変」
という金融ビジネスサイドのものから、
「コレクタブルと言われる界隈の商品は投資に値しない、嫌い」
「子供たちがトレカを買えない状況になる源泉だ、不健全」
というアセットクラスに対するものまで幅広いです。

忌憚なきご意見をいただく中で、心が折れそうになることも多いのですが、改めてそう思われている原因とそれに対する考え方について整理してみたいと思います(今回は、金融ビジネスに関するものは省き、後半の批判について書いてみたいと思います)

コレクタブルは投資に値するかどうか?

オルタナアセットと書くと、そこには不動産やPEファンド、VCファンドなども含まれますので、コレクタブルに絞ってみます。

投資に値するか、というのは一義的にはリターンがあるかということになるかと思います。
リターンの種類は2種類あり、インカムゲインというものとキャピタルゲインという2つがあります。

トレーディングカードや腕時計は、配当のようなインカムゲインはありません(一旦、レンディングなどはない前提で)
あるのは、キャピタルゲインのみです。
ただ、これに関して言うと金や銀といったプロダクトもそうですし、ビットコインなどもレンディングなどを除けば、同じ構造です。
それでも、長い年月をかけて投資的観点で取引されるようになったわけです。

コレクタブルをはじめとしてそうした商品も、しっかりと過去のデータからしっかりとしたリターンが見込めることが確認できます。

当然、過去のデータと未来の価格は全くの別物でありますが、全てのプロダクトに関して同じことが言えますし、未来の価格の分析を丁寧にすることでコレクタブルに関しても投資的分析は十分可能です。

私も金融関係者の端くれとして、キャッシュフローの発生しない商品というものには穿った見方としてしまうのは大変理解ができるのですが、金なんかも工業用需要を大いに上回る投資需要のみ(のみではないかもです汗)で投資的観点で取引されていますし、通貨に関しても金本位制が終了した以降は価値の源泉は、国家の信用しかない状況です。

トレーディングカードが見込めない状況について

これに関しては、非常に残念な状況だと正直思います。
子供の頃、トレーディングカードを純粋に楽しんでいましたが、そうしたカードが大人の事情で買えないというのは、残念な限りです。

ただし、トレーディングカード投資に関しては、付言したいことがあります。
投資的観点で捉えられるカードは2種類あり、既に市場に出ており価値が十分に付いている、あるいはヴィンテージ物で供給量が絶対的に少ないために価値があるものと、これから上昇が予想される新作カード類です。
前者に関しては、現在発売中のものとは関係なく、価値が既に認められているものです。
当然、そうしたマーケット全体の価格上昇圧力があって、販売中のカードにも多くの人が殺到しているということもあるわけですが、一義的には別物です。

自分なりに投資の原則を考えてみる

バリュー投資というものがあります。
本質的にその対象が持つ価値に目を付け、投資するという投資です。
例えば、しっかりとした収益力があるにも関わらずPERが低いですとか、PBRが1倍を割るというような銘柄に投資をします。

本来、投資はそうあるべきだと思いますし、価値が一体何なのかを考えることであると思います。個人的にもそういった考察プロセスが大好きです。

一方で、ケインズが言うように「株式市場はビューティーコンテスト(美人投票)」であり、上がっている銘柄が上がり、下がっている銘柄が下がる現象もあります。
バリュー投資は重要ですが、永遠に注目されないものに投資しても意味がないわけで、正しい投資とは、その中間ということになるかと思います。

要は、チャートを見て判断するのもよし、自分でDCFモデルを構築して判断するのもよし、リターンが上がることが重要であると思います。

そして社会に悪影響があるものを除けば、リターンが予想されるものには投資する意味があると考えます。

まとめ

コレクタブル投資、私も最初聞いた時、一時のブームだろうですとかそんな物が投資対象になるはずないなんて思っていました。
しかし、知れば知るほど大きなマーケットであり、多くの投資家がそのマーケットに参加していることがわかります。

日本人の一般投資家が小さなリターンを積み上げる中で、米国の投資家はそうしたコレクタブル投資を行うなどして、大きなリターンをあげています。

アクセスを作ることで、日本人のポートフォリオ全体のリターン向上に貢献できれば幸甚です。

ご拝読誠にありがとうございました。


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