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モスクワの街で、ファッションについてあらためて思考を巡らす

今回のモスクワ滞在の目的は歴史的建造物の見学だったのですが、初日にそっちのけで百貨店のチェックに行ってしまうなど、お仕事のアンテナをしまいきれない旅となりました。

国外に対して情報の露出が本当に少ない国で、なんとなくミステリアス(国内に対しても発信はうまくないと感じました)。

そのせいか、もうちょっと薄暗い街かと思っていたら…全然違いました。

街はこんなに明るいです。

(逆光ですみません)
右端の、ピンクのジャケットのマダムは東京だときっと派手な人扱いですが、こういうパキッとした色使いをしている方はけっこう多かったです。

明るい色や柄ものを身につけている人が多くて、男女ともにパンツは細めストレートかスキニー。男性はジーパン率がかなり高め。
女性でワイドパンツとかガウチョパンツとか、脚周りがゆるいアイテムの着用者はほぼいなくて、全体的にダボダボしてない感じです。

ダボっと緩いスタイリングって、行きすぎるとだらしがなく見えるけれど、そういう人がいませんでした。

足元はスニーカーが7〜8割ですが、シャツはインしていたり女性のバッグが9割9分革製で(または革に見える)、髪がバサバサしてる人がいません。

身体の手入れや見た目への気遣いが行き届いて、ちゃんとして見える感じに仕上がっています。

そして、メルカリで速攻売れそうな分かりやすいハイブランド品を身につけている人はほとんどいませんでした(百貨店ではバッチリ売られています)。

東京だと「着回せない」「来年着られなさそう」「また着てると思われそう」などの理由で避けられがちな色柄ものですが、モスクワではそれらが一般の市民に選ばれていて、似合っていて、見た目に華やかで、周りを明るくしています。私は、見た人の気持ちにポジティブな影響を与えるもの(好感度でも、好奇心でも、自律心でも)がファッションの良さと考えるので、目からウロコで、気持ちがスッとしました。

トレンドに踊らされている(または避けるために影響されている)感じや、「とりあえずコレ着ておけばドヤれる」みたいな、他者につくられた枠に囚われている様子がなくて、東京より自由さも感じました。

これは地下鉄のホームですが、左から3番目の人まではアジア系、そのほか手前の確認できる人たちはロシア人です。同じ「柄もの」「明るい色」でも、ロシア人の方がやわらかい印象です。なんというか、単純に曲線の多い天井のライトが似合う空気がありました。

肌の色の違いといえばそうかもしれませんが、淡い色が上手だし、この全身ピンクの女性が街で浮かない環境です。

帰国したら、私もちょっと服の選び方考え直してみようかなぁ。


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